カラーマネジメント技術は人のためにある 人の暮らしに役立つ道具を作るのが技術、工学の目的です。カラーマネジメント技術を利用した仕事や創作活動を意義あるものにするため10月31日の選挙で主権を行使することも欠かせないでしょう。以下は各党の政策比較をしているウェブページの一例です。

選挙公約比較 | あと4年 未来を守れるのは今
選挙公約比較 | あと4年 未来を守れるのは今

ato4nen.com

カラーマネジメントでよくある疑問

プリント写真などを見るとき 部屋の明るさはどのくらいが適当か

2018年4月30日


 写真や色校などは、明るい部屋で見れば明るく、暗い部屋で見れば暗く見えます。
 モニターとプリンターのカラーマッチングなどを考えるとき、プリンター出力物を見る部屋はどのくらいの明るさが良いのか迷うのではないでしょうか。

 ここでは、プリント写真などを見るときの部屋の明るさについて考えてみます。

ビジネスや創作活動を今後も続けていくための おすすめ
再生可能エネルギーを中心とした電力を供給する電力会社を選ぶときに便利なサイト。

 

色が重要なものを見るときの明るさの基準や規格

明るさに関する基準は色々あってはっきりしない

 例えば光源の色については、D65やD50など広く使われている無難な基準があります。

 一方、明るさに関しては基準がいろいろあったり、大まかだったりして、はっきりしません。

明るさに関する規格の例

 明るさに関する規格の例をあげてみます。

日本印刷学会推奨規格

 日本印刷学会推奨規格では、反射原稿等を観察するときの観察ブースの照度を以下のように規定しています。

  • 2000±500[lx]


詳しくは日本印刷学会のサイトなどをご参照ください

http://www.jspst.org/index.html
http://www.jspst.org/index.html

blankwww.jspst.org

日本印刷学会推奨規格透過原稿, 反射原稿及び印刷物の観察方法JSPST-1998改正
日本印刷学会推奨規格透過原稿, 反射原稿及び印刷物の観察方法JSPST-1998改正

J-STAGE

blankwww.jstage.jst.go.jp

ISO

 ISOでも、反射原稿の色評価用の照明の照度を以下のように規定しています。

  • 2000±500[lx]


詳しくはISO 3664 などを入手して下さい

JIS照度基準

 JIS照度基準には色々な用途の照度が載っていますが、写真や色校を見るときに適用できそうなものとしては以下のような基準が載っています。

精密機械、電子部品の製造、印刷工場での極めて細かい視作業
1500[lx] (注記 色が重要な場合はRa90以上、超精密な視作業の場合には2000[lx])
繊維工場での選別、検査、印刷工場での植字、校正、化学工場での分析などの細かい視作業
750[lx] (注記 色が重要な場合はRa90以上、精密な視作業の場合には1000[lx])
一般の製造工場などでの普通の視作業
500[lx] (注記 色が重要な場合はRa90以上)


写真などの反射原稿を見るときの明るさ 具体例

色校と原稿の比較など色にシビアなものを比較するなら2000lx

 上記の基準のうち、日本印刷学会推奨規格やISOの2000[lx]という明るさは、例えば色に厳しい色校と原稿など二つの色を比較したりするときにふさわしい明るさです。

 原稿と色校正などのわずかな色の差を確認する場合なら、2000[lx]くらいの明るい場所で見る必要がある、ということです。
 確かに、暗いと微妙な色の差は判断しにくいです。

 印刷業界などでカラーマネジメントの仕組みに則って業務を行い、反射原稿の色と色校正の色を正確に比較するようなときは2000[lx]で見ることになります。

写真のプリンター出力とモニター表示を比較するなら500[lx]くらいが良いのではないか

 2000[lx]はかなり明るいです。
 普通の事務所や家の照明をつけた部屋で2000[lx]になっている場所はおそらくあまりありません。(窓から外の光が入っていれば2000[lx]以上になることもあります)
 デパートなどでかなり明るい売り場なら2000[lx]の場所はたぶんあります。

 室内で写真をみるときに2000[lx]の明るさで見るということはあまりないと思います。

 モニターと出力物を同時に見ながら作業する場合に適切な明るさとして、日本印刷技術協会が以下のような環境を奨めています。

一般的なDTP環境では、印刷物をチェックする校正環境はアナログ時代とは異なり、5000Kで500~600luxくらいの部屋でモニター管面の輝度80cd以下(できれば60~70cd)が望ましい。この環境下ならモニターの色と校正刷りが近似するはずである。

日本印刷技術協会「【DTPエキスパートカリキュラムver.12】[色]2-2 色」
https://www.jagat.or.jp/cat5/dtp/exam/curriculum/color

 当ブログ運営者の私の業務経験でも、写真や商品を見る明るさを500lx前後にすると、お客様の環境と近くなるケースが多いです。

 以上のようなことから、プリントした写真とモニター表示を比較したりするような作業では、照度500[lx]前後でプリンター出力を見るのが無難ではないかと思います。

 以上、プリント写真などを見るときの部屋の明るさについて考えてみました。


 

参考記事

blank
照明に関する記事 一覧

 写真などのデータを正確に扱うために、作業場の照明は重要です。  当ブログの照明に関する記事の一覧を掲載します。 ビジネスや創作活動を今後も続けていくための おすすめ 再生可能エネルギーを中心とした電 ...

blank
i1 Display Proを使って部屋の明るさが何ルクスか調べる方法

 部屋や机の上の適切な明るさの説明などで、明るさがルクス(lx)で示されていることがよくあります。  そのため、自分の作業場などの照度が何ルクスか知りたくなる場合もあるでしょう。  ここでは、有名なカ ...

blank
カラーマネジメント 部屋の照明は何を使えば良いのか

 ディスプレイやプリンターのカラーマネジメントも行い、さらに部屋の照明もカラーマネジメントに対応させようとしたとき、どういう照明を買えばよいか迷う方が多いのではないでしょうか。  電気量販店に行っても ...

blank
パソコンのモニターの色や明るさを調整する方法

 写真やグラフィックのデータなどをパソコンで扱うとき、ディスプレイの表示色が正しくないと作業に支障があります。  ディスプレイの表示特性を何となく調整していると、だんだん何が正しい状態か分からなくなっ ...

blank
モニターの輝度は何を基準に調整するべきか キャリブレーションの輝度目標の決め方

 モニターのキャリブレーションでは、輝度、白色点の色など、目標を自分で決めます。  このとき、何を基準に目標を決めれば良いか迷うことも多いのではないでしょうか。  ここでは、モニターキャリブレーション ...

カラーマネジメント技術は人のためにある

 人の暮らしに役立つ道具を作るのが技術、工学の目的です。カラーマネジメント技術を利用した仕事や創作活動を意義あるものにするため10月31日の選挙で主権を行使することも欠かせないでしょう。

カラーマネジメントの本

当事務所について

blank

平間フォトレタッチ事務所

写真や種々のデータの色の問題など、芸術センスでは解決できない画像の色補正、フォトレタッチ、その他当ブログで扱っているような分野のご相談をお寄せいただけますと幸いです。

最近の業務の例

  • 商品の色測定、商品写真の色調補正
  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • ファッション誌の写真のレタッチ
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等
  • 写真・グラフィックのプリンター出力業務
      など
写真・グラフィック出力サービス-sRGB AdobeRGB 各種CMYK他- | 正確な色管理で写真・グラフィックデータを広色域・高画質で出力します。AdobeRGBの写真出力などに。
写真・グラフィック出力サービス-sRGB AdobeRGB 各種CMYK他- | 正確な色管理で写真・グラフィックデータを広色域・高画質で出力します。AdobeRGBの写真出力などに。

正確な色管理で写真・グラフィックデータを広色域・高画質で出力します。AdobeRGBの写真出力などに。

blankomoide-photo.jp

関連するコンテンツ

-カラーマネジメントでよくある疑問
-, , ,

© 2021 カラーマネジメント実践ブログ 〜フォトレタッチの現場から〜