カラーマネジメントツールの使い方

SpyderX Proで照明を測定してキャリブレーションしてみた結果

2021年2月2日

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 価格が手頃なモニターキャリブレーションツールに、datacolorのSpyderX Proがあります。

 SpyderX Proは部屋の照明の明るさを測定し、その明るさに合わせてモニターを調整する機能があります。

 ここでは、SpyderX Proで部屋の照明を測定してモニターをキャリブレーションしてみます。

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SpyderX Proを購入やソフトのインストール

 SpyderX Proの購入や、ユーティリティーソフトのダウンロード、インストール等については以下の記事で紹介しています。

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照明を測定してモニターキャリブレーションを行ってみる

 部屋の照明を測定し、モニターキャリブレーションを行ってみます。

手順1 モニターや測色器の前準備

 SpyderX Proのユーティリティソフトを起動します。

 機器類の前準備に関する案内が表示されます。

前準備の案内

前準備の案内

ウォームアップ

 モニターの電源を入れてから30分以上経過しているかどうかの確認欄です。

 電源を入れたばかりではモニター表示が安定していないので、念のため30分以上経過してからモニターキャリブレーション作業をします。

 もし電源を入れてあまり時間が経過していなければ、しばらく色にシビアでない別のパソコン作業を先に行うと良いでしょう。気付いた頃には30分や1時間はすぐ経過します。

 30分以上経過していれば、チェックを入れます。

照明条件

 強い光が直接ディスプレイに当たっていないかどうかの確認欄です。

 あまり強い光が直接当たっていると、測色器の測光部にモニターの光以外に照明の光も入ってしまうなどして正確に測色できません。
 抑えた部屋の照明くらいなら問題ないでしょう。

 問題なければチェックを入れます。

ディスプレイコントロール

 モニター本体に各種の調整機能が付いている場合も多いでしょう。
 そういった調整項目はできるだけ初期状態などにしておきます。

コントラスト

 コントラストの調整欄がある場合、コントラストはデフォルト設定くらいにしておきます。

色温度

 色温度の調整機能がある場合は、これから行うキャリブレーション作業で設定しようと思っている色温度にしておきます。
 例えば6500Kに調整しようと思っているならモニター本体の色温度調整機能でも6500K付近に、5000Kに調整しようと思っているならモニター本体の色温度調整欄も5000K付近に調整しておきます。
 この上でモニターキャリブレーション作業を行うことで、さらに正確に色温度を調整することになります。

明るさ

 明るさの調整機能がある場合は、見やすい明るさに調整おきます。

 例として、MacBookのモニターなどの場合は、キーボードの輝度調整ボタンや環境設定の「ディスプレイ」欄で輝度を調整できるので、だいたい標準的な明るさに調整します。

 輝度の「自動調整」のような機能はオフに設定します。
 輝度の自動調整機能がオンになっていると、モニターキャリブレーション作業でせっかく輝度を調整してもすぐに輝度が変更されてしまいます。

色合いの調整

 RGBそれぞれを調整して色合いを調整できる場合は、初期状態にしておきます。

 モニター本体の調整の準備が終わったら、チェックを入れます。

SpyderXの接続

 SpyderX Proをパソコンに接続します。

 接続したらチェックを入れます。

 「次へ」をクリックして次へ進みます。

手順2 ディスプレイタイプの選択

 ディスプレイのタイプを選択します。

ディスプレイタイプの選択の画面

ディスプレイタイプの選択の画面

 ノートパソコンのモニターなら「ノートブック」を、それ以外の普通のモニターなら「デスクトップ」を選びます。

 「次へ」をクリックして進みます。

手順3 メーカーとモデルの選択など

 ディスプレイのメーカーとモデルなどを選択、入力する画面になります。
 判断できる範囲で、一応選択したり入力したりしておきます。

メーカーとモデルの画面

メーカーとモデルの画面

 おそらくキャリブレーション結果に直接影響するようなものではないと思われます。

 「次へ」をクリックして進みます。

手順4 コントロールの識別

 モニターで調整可能な項目を選択します。

コントロールの識別の画面

コントロールの識別の画面

 明るさの調整ボタンが付いているなら「明るさ」にチェックを入れます。

 色温度をプリセットから選べるようになっているモニターなら「ケルビン プリセット」にチェックを入れます。

 その他、自分のモニターに調整ボタンがある項目にチェックを入れます。

 「次へ」をクリックして進みます。

手順5 「ディスプレイ テクノロジー」 バックライトの種類の選択など

 「ディスプレイ テクノロジー」の画面でモニターのバックライトの種類を選択します。

「ディスプレイ テクノロジー」の画面

「ディスプレイ テクノロジー」の画面

 自分のモニターのバックライトの種類が何なのか聞かれても分からない場合が多いでしょう。

 「ディスプレイ テクノロジー」の画面に、バックライトの種類について説明が載っているので、読むとだいたい判断がつきます。

 よく分からない場合は「一般」を選択してください、とのことです。

何種類か試して比較しても良い

 モニターキャリブレーション作業はそれほど時間がかかりません。
 そこで、バックライトの種類が判断できない場合は、いくつかの設定でキャリブレーションしてみて、結果を比較してみても良いでしょう。

 例えば、1回目は「標準LED」を選んでキャリブレーションしてみます。
 次に「一般」を選んでキャリブレーションしてみます。

 OSのディスプレイプロファイルの選択欄で1回目のプロファイルと2回目のプロファイルをそれぞれ選択するなどして、結果を比較してみます。

 「次へ」をクリックして、進みます。

手順6 「キャリブレーション設定」 キャリブレーション目標の設定など

 「キャリブレーション設定」の画面で、ガンマ白色点の色、輝度、などのキャリブレーション目標を設定します。

キャリブレーション設定 の画面

キャリブレーション設定 の画面

作業の種類の設定

 通常のモニターキャリブレーションを行う場合は「FullCAL ディスプレイをフルキャリブレート」を選択します。

キャリブレーション目標の設定画面の表示

 「設定を変更」をクリックし、キャリブレーション目標の設定画面を表示します。

「設定を変更」をクリック

「設定を変更」をクリック

ターゲット値を選択」の画面が表示されます。

「ターゲット値を選択」の画面

「ターゲット値を選択」の画面

キャリブレーション目標の設定

 キャリブレーション目標を設定します。

ガンマ

 「ガンマ」の欄で希望する数値を選択します。

 よほど特別な事情がなければ2.2で問題ないでしょう。

ガンマの目標の設定

ガンマの目標の設定

当ブログ参考記事

白色点

 「白色点」の欄にいくつかの色温度の選択肢があるので、希望する色温度を選択します。

白色点の目標の設定

白色点の目標の設定

明るさ

 「明るさ」の欄には、「調整」「調整しません」等の選択肢しかなく、輝度を数値で設定できるにはなっていません。
 そこで、とりあえず「調整」を選択します。

「明るさ」で「調整」を選択

「明るさ」で「調整」を選択

ルームライト

 「ルームライト」の欄を「オン」に設定します。

「ルームライト」欄をオンに設定

「ルームライト」欄をオンに設定

 「次へ」をクリックして進みます。

手順7 部屋の照明の測定

 「ルームライトを測定」の画面が表示されます。

 画面の指示に従って測色器を机の上に置き、「次へ」をクリックすると、部屋の環境光の測定が行われます。

「ルームライトを測定」の画面

「ルームライトを測定」の画面

 「ルームライトは常に」(おそらく外国語の翻訳だと思われる)という画面が表示されます。

 部屋の照明の測定結果や、コメントが表示されます。

環境光の測定結果の画面

環境光の測定結果の画面

 「推奨設定を使用」を選択して「次へ」をクリックすると、SpyderX Proが推奨する部屋の照明に適した設定でキャリブレーション作業が進みます。

当ブログ参考記事

 SpyderX Proをで部屋の照明を測定せずにキャリブレーションを行う手順全体は以下の記事で紹介しています。

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部屋の照明の測定結果が現実離れしているかもしれない

 上記のように部屋の照明を測定してみたところ、推奨されるモニター輝度が不可解な数値になりました。

 かなり明るさを抑えた照明の部屋で、モニター輝度なら80cd/m2くらいが丁度良いような部屋であるにも関わらず、推奨設定として200cd/m2というどう考えても明るすぎる数値が表示されました。

ディスプレイの観察条件の規格を考慮しているからかもしれない

 ディスプレイの観察条件についての規格がいくつかあります。

 日本印刷学会の規格や、ISO12646、ISO3664などがあります。
 sRGB標準ディスプレイの観察環境というものも定められています。

 こういった規格は、一般的な部屋の照明と比べてとても暗く定められています。

 普通の家庭や事務所の明るさは暗めでも200lx、明るくしていれば800lxくらいあったりします。

 一方、例えばISO3664ではモニターの周囲の照度が64lx以下となっています。
 sRGB標準ディスプレイの周囲照明レベルも64lxとなっています。

 もしかすると、SpyderXではこういった規格を利用しているため、普通の部屋の明るさの場合は「ルームライトは非常に高い」と判断されてしまうのかもしれません。

当ブログ参考記事

部屋の明るさを測定する方法は使わないのも良い

 とりあえずSpyderX Proでキャリブレーションを行う場合は部屋の照明を測定する方法は使わず、単純に輝度、白色点の色、ガンマを自分で指定する方法を使うのが無難かもしれません。

 以上、SpyderX Proで部屋の照明を測定してモニターをキャリブレーションした結果をみてみました。

SpyderX Pro

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ビジネスの存続に関わる重要事項 消費税・複数税率・インボイス制度

 消費税10%と複数税率に伴って導入された「インボイス制度」の影響で、かなりの数のフリーランス等の個人事業主や中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
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写真や種々のデータの色の問題など、芸術センスでは解決できない画像の色補正、フォトレタッチ、その他当ブログで扱っているような分野のご相談をお寄せいただけますと幸いです。

最近の業務の例

  • 商品の色測定、商品写真の色調補正
  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • ファッション誌の写真のレタッチ
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等
  • 写真・グラフィックのプリンター出力業務
      など

写真・グラフィック出力サービス

当事務所で、AdobeRGBの写真のデータからほぼAdobeRGBの色域を維持してプリンター出力を行う、といったような広色域プリンター出力サービスを行なっています。
一般的な銀塩プリントやプリンター出力のサービスでは対応してくれないような種々のプロファイル、種々の形式のデータにも柔軟に対応します。
写真・グラフィック出力サービス
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広色域のプリンターで写真・グラフィック等を出力するサービスです。例えばAdobeRGBの写真をAdobeRGBのまま銀塩プリント相当の画質で出力したいときに便利です。

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