カラーマネジメント関連機器

SpyderX Eliteとは 中上級者向きモニターキャリブレーションツール

2019年10月4日

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 ディスプレイ表示を正確にするために、モニターキャリブレーションツールが必要です。

 ここではSpyderX Proよりもう少し細かい目標設定が可能で多機能になっているdatacolor「SpyderX Elite」はどのようなキャリブレーションツールなのか、みてみます。

 なお、詳しくは店の人に確認して下さい。

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「SpyderX Elite」はモニターキャリブレーションツール

 「SpyderX Elite」はモニターキャリブレーションツールです。
 モニターキャリブレーションツールとは、ディスプレイのキャリブレーションを行う道具です。

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ディスプレイのキャリブレーションとは

 ディスプレイのキャリブレーションとは、ディスプレイが正確な表示をするよう調整する作業です。

 ディスプレイが正確な表示をする、と言ってもどういう意味かわかりにくいのではないでしょうか。
 どういう表示が正確で、どういう表示が不正確なのかよく分からないからです。

データが示す絶対的な色を、示された通りに表示できる状態がキャリブレーションされた状態

 カラープロファイルが指定されている画像データなど、絶対的な色表現を利用して色を示しているデータがあります。
 そのようなデータを、データが示している絶対的な色の通りに表示できるディスプレイの状態が、キャリブレーションされた状態です。

 例えば絶対的な色表現でL*a*b*(50,10,10)という色を示しているデータを表示したとき、ディスプレイからもL*a*b*(50,10,10)の色が表示されれば表示が正確です。

 以下に、正確な表示をするための調整の中身を説明します。

キャリブレーションの中身1 よく使われる表示の基準か、または自分の作業用の基準に合わせる

 正確に表示する、ということの意味の一つは、入力と出力の関係を示すガンマ特性や真っ白な部分の色などを一般的に使われている基準に合わせる、ということです。

 ディスプレイの表示には、入力と出力の関係示すはガンマ特性が2.2など、真っ白な部分の色温度は6500Kなど広く使われている基準があります。
 デジカメの写真データを含め世間に出回っている画像や動画などはだいたいそのような一般的に広く使われている基準にあわせて作られていることが多いので、自分のディスプレイもその広く使われている基準のどれかに合わせると都合がよいのです。

 一般的な基準に合わせる以外に、自分の作業に特化した基準に合わせることもあります。
 例えば、白色点の色を自分が使う用紙の色に合わせる、といった合わせ方です。

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キャリブレーションの中身2 自分のディスプレイの表示色の特性を調べる

 ガンマ特性や白色点の色などを調整すると、大まかな調整としては足ります。

 ディスプレイのキャリブレーションではさらに、ディスプレイで色々な色を表示したときにどういう色で表示されるか少し細かく調べて記録します。

 例えば同じRGB(250,0,0)という赤い色を表示しても、自分のディスプレイは隣の人のディスプレイより少し黄色っぽい赤色かもしれません。そういう特性を調べます。

 それを調べて記録しておくと、Adobe® Photoshop®などデータが示す色を正確に扱えるアプリケーションソフトで画像データなどを表示したとき、データが示す色を正確に表示できるようになります。
 またそういうアプリケーションソフトからデータが示している通りの色をプリンターに送って印刷したときに、ディスプレイ表示とプリンター出力の色が一致するようになります。

SpyderX Eliteの仕様の大まかな説明

 モニターキャリブレーションツールにはSpyderX Elite以外にも色々あります。
 それらと比較しながら、SpyderX Eliteがどのような仕様か大まかに見てみます。

ガンマ値は 0.5~3.0の範囲で任意に設定可能

 目標のガンマ値は、0.5~3.0の範囲で任意に設定できます。

 よほど特別な事情がない限り、モニターガンマは2.2に合わせれば済みます

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白色点の色温度は 3000K〜13000Kで設定可能

 ディスプレイの白色点の色温度の設定は、ようするにディスプレイの真っ白な部分をどういう色にするか決めるものです。

 SpyderX Eliteではディスプレイの白色点の色温度を3000K〜13000Kで設定できます。

 通常の作業では5000Kか6500Kのどちらかに合わせることがほとんどです。

 SpyderX Proでは、白色点の色温度の目標に5000K、5800K、6500Kのいずれかを選べるので、一般的な用途では問題ありません。

 一方、色温度7200Kの照明に合わせてモニターの色温度も7200Kにしたい、色温度6900Kの液晶画面に表示するためのデータを扱うので自分のモニターも6900Kに調整したい、など、モニターの白色点を様々な色に調整したい場合もあるでしょう。

 このような場合は、SpyderX Proでは対応できず、3000K〜13000Kで設定可能なSpyderX Eliteが必要になります。

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2台以上のディスプレイの表示を一致させる機能がある

 2台のモニターがあったとして、両方とも同じ輝度、色温度、ガンマ、に合わせてキャリブレーションしたとしても、同じ表示特性にはなりません。
 あくまで白色の色と明るさ、ガンマがほぼ同じになるだけであり、それ以外の色の表示特性はそれぞれです。

 そこで、2台のモニターの表示を一致させるためにはそれ専用の機能を持つキャリブレーションツールが必要です。

 SpyderX Eliteには、1台のパソコンに接続した2台以上のモニターの表示が一致するように調整してキャリブレーションする「Studio Match」という機能があります。
 この機能では、別々のパソコンに接続されているモニターの表示が一致するように調整することもできます。

プロジェクターのキャリブレーションが可能

 SpyderX Eliteはプロジェクターのキャリブレーションも可能です。

その他、SpyderX Eliteには機能が追加されている

 SpyderX Eliteには、その他、モニターキャリブレーションに付随する各種の機能が追加されており、SpyderX Proよりも多機能になっています。

 こういった機能が必要かどうかは使う人のお好み次第です。

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SpyderX Eliteは様々な目標でモニターキャリブレーションしたいときに使える

 基本的なキャリブレーションなら、一般的な基準に合わせてガンマ2.2、白色点の色温度5000Kか6500Kに合わせた上、ディスプレイプロファイルを作れれば足ります。

 一方、業務によっては一般的に使われる数値以外の目標に対してキャリブレーションしたい場合もあります。

 例えば白色点で言えば、一般的な5000Kや6500Kではなく、別の数値を目標にしてモニターキャリブレーションを行う必要があるような場合です。

 また2台以上のモニターを使って作業をしている場合や2人以上で作業をしている場合なら、2台以上のモニター表示を一致させる必要に迫られたりもします。

 そういった場合にはSpyderX Proでは足りず、SpyderX Eliteが必要になります。

2台以上のモニター表示を一致させる作業は多少ややこしい

 2台以上のモニター表示を一致させる作業は多少ややこしいです。
 モニターのキャリブレーションに慣れていないと、頭が混乱してうまく調整できないかもしれません。

 2台以上のモニター表示を一致させる機能はx-rite®のi1Display Proなどにもあります。

 ややこしい作業なので、どちらのツールがやりやすそうか検討した方が良いでしょう。

 以上、「SpyderX Elite」はどのようなキャリブレーションツールなのか、見てみました。


 

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