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スキャナーのプロファイルを作成できるツールの紹介

2020年6月22日

 紙焼き写真やフィルムをスキャニングするとき、原稿の色を正確に取り込むにはスキャナーのプロファイルが必要です。

 スキャナープロファイルを作成できるツールの例をみてみます。

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スキャナープロファイルの役割

ディスプレイプロファイルの役割

 液晶モニターには、たいていディスプレイプロファイルが付属しています。
 OSの環境設定のディスプレイプロファイルの設定欄に、モニター付属のディスプレイプロファイルを設定します。
 すると、ディスプレイプロファイルで補正されモニター表示が行われ、ある程度正確に表示されます。

 しかし、1台ごとのモニターで多少は表示特性に差があったり、日数が経てば多少は表示特性が変化してきたりします。

 そこで、モニターキャリブレーションを行って、ディスプレイプロファイルも作り直すことで、より正確なモニター表示を行えます。

スキャナープロファイルの役割

 スキャナーにはたいていスキャナープロファイルが付属しています。
(※プロファイルが付属していないものもあるかもしれません。)

 スキャナー付属のスキャナープロファイルで補正してスキャニングを行うことで、ある程度正確な色でスキャンができます。

 しかし、1台ごとのスキャナーで多少は特性に差があったり、日数が経てば多少は特性が変化してきたりします。

 そこで、自分でスキャナープロファイルを作成し、そのプロファイルで補正してスキャニングを行うことで、より正確なスキャニング作業ができます。

 スキャナープロファイル作成ツールを使用すると、自分でスキャナープロファイルが作成できます。

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スキャナープロファイル作成ツールの一例

LaserSoftImaging SilverFast Ai Studio

 LaserSoftImagingのスキャナーソフト「SilverFast Ai Studio」にはスキャナープロファイル作成機能が付いています。

 SilverFastはスキャナーソフトで、SilverFastが対応しているスキャナーであれば、スキャナー付属のスキャナーソフトではなくSilverFastを使ってスキャニングができます。

 SilverFast Ai Studioに付いている「オートIT8キャリブレーション」という機能で、IT8カラーターゲットを使ってほとんど自動でスキャナープロファイル作成ができます。
 IT8はカラーターゲットの規格のようなものの名前です。

SilverFast Ai Studioのスキャナープロファイルの注意点

 SilverFast Ai Studioで作成するスキャナープロファイルはICCプロファイルです。

 ところが、別のスキャナーソフトで色補正なしでスキャンした画像データに、画像編集ソフト上で手動でSilverFastで作成したスキャナープロファイルを指定する、というような操作をした場合、正常な結果が得られませんでした。

 よって、SilverFastで作成したスキャナープロファイルはSilverFastでスキャンする時専用のプロファイルである可能性が高いです。

 この辺りはかなりややこしいので詳しくはメーカーに確認して下さい。

当ブログ参考記事

SilverFast Ai Studio 8

 「SilverFast Ai Studio 8」はLaserSoftImagingのウェブサイトで購入できます。
 LaserSoftImagingのウェブサイトはほぼ日本語に対応しています。

別途「IT8カラーターゲット」も必要

 スキャナープロファイルを作るには、「SilverFast Ai Studio 8」の他に「IT8カラーターゲット」も必要です。
 「IT8カラーターゲット」もLaserSoftImagingのウェブサイトで購入できます。

 一般的な写真のスキャニング作業用なら、以下に示すカラーターゲットを使えば問題なくスキャナープロファイル作成ができます。

 反射原稿用のスキャナープロファイルを作成したいなら、例えば以下のカラーターゲットがあれば作成できます。

  • Standard IT8 Targets (ISO 12641-1 compliant 1997) for Scanner Color Calibration
  • ターゲットタイプ:キャリブレーションターゲットのみ(ソフトなし)
  • 用途:リフレクティブフィルム用
  • 大きさ:10x15 cm

 透過原稿用のスキャナープロファイルを作成したいなら、例えば以下のカラーターゲットがあれば作成できます。

  • Advanced Targets (ISO 12641-2 compliant 2019) for Scanner Color Calibration
  • ターゲットタイプ:キャリブレーションターゲットのみ(ソフトなし)
  • 用途:トランスパレントフィルム用
  • 大きさ:3-slide 35 mm

 上記のカラーターゲットはあくまで一例です。
 カラーターゲットはいくつもの種類、サイズが用意されているので、どのカラーターゲットを購入するべきかメーカーに聞くのも良いでしょう。

当ブログ参考記事

X-Rite® i1Studio

 総合的なカラーマネジメントツールであるX-Rite「i1Studio」にはスキャナープロファイル作成機能も含まれます。

 「i1Studio」は総合的なカラーマネジメントツールなので、スキャナープロファイル作成の他、モニターキャリブレーション、プリンタープロファイル作成、プロジェクターのプロファイル作成、などもできます。

当ブログ参考記事

X-Rite i1Studio

楽天市場 Amazon

精度を上げるには、別途カラーターゲットが必要

 i1Studioにはミニカラーチェッカークラシックという24パッチのカラーターゲットが付いており、このカラーターゲットを使ってスキャナープロファイルが作成できます。

 ただ、私の経験上、24パッチのカラーターゲットでスキャナープロファイルを作成しても精度が低く、あまり実用的なスキャナープロファイルになりません。
 より精度の高いスキャナープロファイルを作るためには、パッチ数の多いカラーターゲットが必要です。

 反射原稿用のカラーターゲットでパッチ数の多いものの例として以下の製品があります。

ColorCheckerSG

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LaserSoftImagingのカラーターゲット

 i1StudioはLaserSoftImagingのカラーターゲットにも対応しています。
 例えば反射原稿用のスキャナープロファイル作成なら、LaserSoftImagingの以下のカラーターゲットが使えます。

  • Standard IT8 Targets (ISO 12641-1 compliant 1997) for Scanner Color Calibration
  • ターゲットタイプ:キャリブレーションターゲットのみ(ソフトなし)
  • 用途:リフレクティブフィルム用
  • 大きさ:10x15 cm

X-Rite® i1Photo Pro2

 総合的なカラーマネジメントツールであるX-Rite「i1Photo Pro2」にはスキャナープロファイル作成機能も含まれます。

 「i1Photo Pro2」は総合的なカラーマネジメントツールなので、スキャナープロファイル作成の他、モニターキャリブレーション、プリンタープロファイル作成、プロジェクターのプロファイル作成、などもできます。

当ブログ参考記事

X-Rite i1Photo Pro2

楽天市場 Amazon

精度を上げるには、別途カラーターゲットが必要

 i1Photo Pro2にはミニカラーチェッカークラシックという24パッチのカラーターゲットが付いており、このカラーターゲットを使ってスキャナープロファイルが作成できます。

 ただ、私の経験上、24パッチのカラーターゲットでスキャナープロファイルを作成しても精度が低く、あまり実用的なスキャナープロファイルになりません。
 より精度の高いスキャナープロファイルを作るためには、パッチ数の多いカラーターゲットが必要です。

 反射原稿用のカラーターゲットでパッチ数の多いものの例として以下の製品があります。

ColorCheckerSG

楽天市場 Amazon

LaserSoftImagingのカラーターゲット

 i1StudioはLaserSoftImagingのカラーターゲットにも対応しています。
 例えば反射原稿用のスキャナープロファイル作成なら、LaserSoftImagingの以下のカラーターゲットが使えます。

  • Standard IT8 Targets (ISO 12641-1 compliant 1997) for Scanner Color Calibration
  • ターゲットタイプ:キャリブレーションターゲットのみ(ソフトなし)
  • 用途:リフレクティブフィルム用
  • 大きさ:10x15 cm

 以上、スキャナープロファイルを作成できるツールの例をみてみました。

当ブログ参考記事


ビジネスの存続に関わる重要事項 消費税・複数税率・インボイス制度

 消費税10%と複数税率に伴って導入された「インボイス制度」の影響で、かなりの数のフリーランス等の個人事業主や中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
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