写真のスキャニング・データ化

ネガフィルムをドライバーの自動処理でスキャンした写真のレタッチの手順の例

投稿日:2017年1月6日 更新日:

 フィルムカメラで撮影したネガフィルムを自分でスキャンしても、そのままだとあまり良い写真になりません。

 ここでは、ネガフィルムをスキャンした写真を、良い見た目の写真に仕上げるフォトレタッチの手順の例をご紹介します。

手順1 Camera Rawで明るさ、コントラストの調整

 ネガフィルムをプリンタードライバーの自動色補正でスキャンした、スキャンしっぱなしの写真のデータです。

スキャンしたままの写真

操作PhotoshopのプラグインのCameraRawで明るさ・コントラストを調整します。

CameraRawで明るさ、コントラストを調整した写真

操作CameraRawからPSD形式で画像データを書き出します。

手順2 Photoshopで部分的に明るさの調整

操作 写真の四隅が暗いので、少し明るさを調整します。
 ここではPhotoshopで背景レイヤー複製して、描画モード:スクリーンにし、レイヤーマスクで明るくしたい部分のみに適用する方法を利用しています。

部分的に明るさを調整

手順3 レベル補正、トーンカーブでレンジ、コントラストの微調整

操作 調整レイヤーでレベル補正をかけてヒストグラムを確認します。

レベル補正 ヒストグラム

 この写真の場合はレベル補正で調整する余地はあまりありません。

操作 しかし少し写真が浅い感じがするので、トーンカーブで少しコントラストを高めます。
 ただし、ハイライト側はこれ以上明るくしたくないのでシャドウ側だけを操作します。

トーンカーブで少しコントラストを高める

コントラストの調整まで終わった状態

手順4 カラーバランスで色の補正

操作 調整レイヤーのカラーバランスで色を補正します。

 シャドウ部分を補正します。

カラーバランスでシャドウ部分の色補正

 ハイライト部分を補正します。

カラーバランスでハイライト部分の色補正

 中間調の部分を補正します。

カラーバランスで中間調の色補正

 色補正すると下図のような状態になります。

カラーバランスで色補正した状態

手順5 部分的に変色している場所を直す

 右下と左下が変色しているので、直します。
 ここでは新規レイヤーを作成し、「描画モード:カラー」にし、変色していない部分の色を抽出してブラシで塗って直しています。
 直し方はケースにより様々です。

変色している部分を直す

手順6 全体の色の微調整

操作 特定色域の選択白色系の部分に処理を加えて、色補正の結果にさらに仕上げの微調整を加えます。

特定色域で全体の色の微調整

手順7 白飛び気味の場所を調整する

 元の状態より明るくして仕上げてきた結果、少し白飛び気味でもう少し階調を復活させたい場所があります。
操作 そういう飛び気味の部分を直すため、色域選択で白い部分を選択し、トーンカーブで調整します。

説明 ただし、できるだけ白飛びしないように処理をしてくるべきで、この処理はかなり慎重にする必要があります。
 あまりに白飛びし過ぎているなら、もっと前の段階での処理が適正でなかったおそれもあります。

白飛び気味の場所を調整するための選択範囲

白飛び気味の場所を調整したトーンカーブ

白飛び気味の場所を調整した調整レイヤーとレイヤーマスク

完成

 完成しました。

 あとは用途に合わせて画像統合、プロファイル変換サイズ変更シャープネス処理、ごみ取り、を行ってJPGなどで保存して使います。

完成した写真

元の写真

 以上、ネガフィルムをスキャンした写真を、良い見た目の写真に仕上げるフォトレタッチの手順の例をご紹介しました。

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 スキャン後の写真データをご自分でレタッチしきれない場合などに、ご依頼いただけると幸いです。

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