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画像データのサイズ・解像度の変更の方法 〜pixel、mm、dpi〜

      2018/05/11

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 写真に最適なシャープネス処理をするには、画像データのサイズ変更が必要です。
 写真をウェブにアップするとき、画像サイズを変更したいときもあるでしょう。

 画像データのサイズはpx、mmなど何種類も表記があり、解像度が変わると寸法の表記が変わったりするので、基本を知らなければ適切なサイズ変更ができません。

 ここでは画像データのサイズ変更の方法をご説明します。




予備知識 画像データの絶対的なサイズの説明

 画像のサイズは、ピクセルで表されたり、mmで表されたり、解像度を変更するとサイズが変わったりするので、頭が混乱します。

 画像のサイズ表記には、絶対的な画像のサイズを表しているものと、相対的なサイズを表しているものがあります。
 これらの違いを知ると画像のサイズが理解しやすくなります。

ピクセル表記のサイズが絶対的なサイズ

 混乱しないために重要な点は、画像の絶対的なサイズはピクセルで表したサイズであるということです。

 例えば縦425px、横639pxの画像データは、解像度が350dpiでも72dpiでも横120cmでも縦19mmでも、画像の絶対的なサイズはあくまで縦425px、横639pxで、同じです。

絶対的な画像サイズ表記の例

 色々なアプリケーションソフトなどで、画像の絶対的なサイズであるピクセル表記の画像サイズを表示した例を以下にあげます。

Macで表示した画像の絶対的なサイズ

Macの「情報」に表示されたピクセル表示の画像サイズ

Windowsで表示した画像の絶対的なサイズ

Windowsの「プロパティ」で画像サイズを確認

Windowsの「ペイント」で表示した画像の絶対的なサイズ

Windowsの「ペイント」で画像サイズを確認

Macの「プレビュー」で表示した画像の絶対的なサイズ

Macの「プレビュー」の「インスペクタを表示」に表示されたピクセル表示の画像サイズ

Macの「プレビュー」の「サイズを調整」に表示されたピクセル表示の画像サイズ

Photoshopで表示した画像の絶対的なサイズ

Photoshopの「画像解像度」に表示されたピクセル表示の画像サイズ

予備知識 画像データの相対的なサイズの説明

mm、cm、インチなで表示されたサイズが相対的なサイズ

 画像の絶対的なサイズは変更しなくても、画像の相対的なサイズは様々に変えられます。

 ピクセルで表された画像データの絶対的なサイズは変えずに、画像データの解像度を変更すると、その画像の相対的なサイズが変わります。

 ピクセルで表されたサイズ以外の、cmやmmやインチなどで表されているサイズが画像の相対的なサイズです。

画像データの絶対的なサイズは変えずに解像度を変えた例

 Photoshopで、画像データの絶対的なサイズは変えずに解像度を変更した例を以下にあげます。
 解像度を変更するとmmで表された相対的なサイズが変わっています。

解像度を72ppiにしてみた場合

解像度を180ppiにしてみた場合

解像度を300ppiにしてみた場合

画像の相対的なサイズは出力した時のサイズ

 mmやcmやインチなどで表された画像データの相対的なサイズは、画像を出力したときのサイズです。

 画像データは、パソコンの画面に表示したり、プリンターで印刷したり、オフセット印刷したり、銀塩プリントの店でプリントしたり、たいていどこかに出力して使います。

 そのように出力したときにどのくらいのサイズになるかを示しているのが、画像データの相対的なサイズです。

ピクセル表記のサイズは変わらないのに相対的なサイズが変わる理由 おおまかな説明

 通常の画像データはピクセルの集まりです。
 1個1個のピクセルに大きさは決まっていません。一個一個のピクセルを針の先ほど小さく出力しようと折り紙くらいの大きさに出力しようと、出力する人の自由です。
 例えば、縦2px横2pxの画像があったとします。1pxを1mm四方で出力した人がいれば出力結果は縦2mm横2mmです。一方、1pxを50cm四方で出力した人がいれば出力結果は縦1メートル横1メートルです。

 dpiやppiなどの単位で表された画像の解像度を変更すると、1個のピクセルをどのくらいの大きさで出力するかが変わります。

 そのため、画像の絶対的なサイズはそのままで、画像の解像度を変更すると、画像の出力結果のサイズが変わります。

 このような理由で、画像の絶対的なサイズはそのままで解像度を変更すると相対的なサイズが変わります。

写真のサイズ変更の手順

 画像データは、用途に合わせて絶対的なサイズを変更して使います。
 画像のサイズの変更は以下の手順で進めると分かりやすいです。

(1)解像度を決める

 まず自分の画像データの使い方の場合に必要な解像度を決めます。

 自宅のプリンターで出力する、または店舗のデジカメプリントに依頼するなら例えば300dpiと決めます。印刷会社へ入稿するなら例えば350dpiと決めます。ウェブサイトに使用するなら解像度は無視でよい、一応72dpiにしておく、といった具合に、解像度を決めます。

解像度はどのくらいにすれば良いか

 解像度の目安を以下にあげます。

 写真を家庭のプリンターで印刷するなら300dpiで十分です。

 写真を大判インクジェットプリンターで出力するなら、300dpiあれば十分です。データが重すぎるなら200dpi〜250dpiくらいでもたいてい問題ありません。
 
 写真を店のプリントサービスに出す場合も300dpiあれば十分です。

 写真をオフセット印刷に使う場合、350dpiあれば十分です。最も高い解像度が必要なコート紙へのオフセット印刷の場合に350dpiあれば十分だからです。

 ウェブサイトに掲載する画像は解像度は無視して、ピクセルのサイズだけ考えれば大丈夫です。ウェブブラウザなどで表示される画像は解像度の設定は無視されて、ディスプレイの解像度の設定に合わせて単純に表示されるからです。
 それでも何らかの解像度に決めないと作業がしにくいと思うので、とりあえず72dpiくらいにしておけばよいでしょう。

 マンガや設計図のような、きれいな黒い線で描かれた絵柄をオフセット印刷する場合は1200dpiくらいの高い解像度が必要になり、写真の画像データとは異なる特殊な扱いが必要です。ここでは省略します。

(2)画像の解像度を上記で決めた解像度に設定する(ピクセルで表わされた絶対的なサイズはそのままで)

 画像の絶対的なサイズであるピクセルで表されたサイズは維持したまま、解像度の設定だけ変更します。それに伴って「mm」などで表された相対的な寸法は変化しますが、気にせず進みます。

画像データのファイルには解像度を記録する場所がある

 画像データには色々なファイル形式がありますが、どの形式の画像ファイルにもたいてい解像度を記録しておく場所があります。
 画像本体は何も変更しなくても、解像度の設定だけ72dpiにしたり350dpiにしたりと変更することができます。

(3)画像の絶対的なサイズを変更する

 解像度は用途に合わせて先ほど決めた解像度に固定したまま、「mm」などで表された相対的なサイズが使用したいサイズになるように画像の絶対的なサイズを変更します。
 この段階で初めて画像本体に処理が加わります。

具体的な画像データのサイズ変更操作の例

 例として、解像度200dpi、幅127mmで出力したい場合を考えます。

Macの「プレビュー」で変更する場合

操作 画像データをMacの「プレビュー」で開きます。

画像データをMacの「プレビュー」で開く

操作ツール > サイズを調整]と進みます。サイズを調整するダイアログが開きます。

サイズを調整するダイアログ

操作イメージを再サンプル」のチェックを外します。これで画像の絶対的なサイズは変更されなくなります。その上で、解像度200ピクセル/インチと入力し、OKを押します。

解像度を200ピクセル/インチに設定

操作 もう一度[ツール > サイズを調整]と進み、「イメージを再サンプル」にチェックを入れ、に127mmと入力し、OKを押します。

「イメージを再サンプル」にチェックを入れて幅に127mmと入力

 以上で、画像データの絶対的なサイズは、解像度200dpi、幅127mmで出力するために必要なサイズに変更されました。

Photoshopでサイズ変更する場合

操作 Photoshopで画像データを開きます。

Photoshopで画像データを開く

操作イメージ > 画像解像度]と進みます。画像解像度を変更する画面が開きます。

Photoshopの画像解像度を変更する画面

操作再サンプル」のチェックを外します。これで画像の絶対的なサイズは変更されなくなります。その上で、解像度200pixel/inchに設定し、OKを押します。

「再サンプル」のチェックを外し200pixel/inchに設定

操作 もう一度[イメージ > 画像解像度]と進みます。「再サンプル」にチェックを入れ、幅を127mmmに設定します。縦横比を維持する鍵マークは鍵がかかった状態にします。OKを押します。

「再サンプル」にチェックを入れて幅127mmに設定

 以上で、画像データの絶対的なサイズは、解像度200dpi、幅127mmで出力するために必要なサイズに変更されました。

解像度の変更と絶対的なサイズ変更は続けて行っても良い

 上記の説明では、「プレビュー」「Photoshop」いずれの場合も解像度を変更して一旦OKをクリックし、改めて再サンプルにチェックを入れて画像の絶対的なサイズへ変更しました。

 これは、画像データの扱いに慣れていない場合、解像度を変更することと画像の絶対的なサイズを変更することの意味が区別しにくく混乱することを避けるためです。
 また、2段階式に作業することで画像の絶対的なサイズがどのくらい拡大されるかまたは縮小されるかを把握しやすくする意味もあります。画質にシビアな画像データを扱う場合は絶対的なサイズの拡大縮小の度合いに気を使う必要があります。

 画像データの扱いに慣れている場合は、いっぺんに解像度を変更して相対的寸法を入力し、画像データの絶対的なサイズを変更してしまうこともできます。

Windowsの「Microsoft Photo Editor」

 最近のWindowsはよく分かりませんが、昔のWindowsを使っていたとき、入っていないときもありますが気づくとこのソフトが入っていることもよくあったので、このソフトで説明します。

操作 表示 > 使用する単位  で単位を「インチ」にします。

操作 ファイル > プロパティ  で解像度を200ピクセル/インチ に設定します。

解像度を200ピクセル/インチに設定します。

解像度を200ピクセル/インチに設定します。

操作 イメージ > サイズ変更  で単位をセンチ、幅を12.7にします。

単位をセンチ、幅を12.7に設定します。

単位をセンチ、幅を12.7に設定します。

操作 ファイル > プロパティ  を確認すると、ピクセルで表された画像の絶対的なサイズが変更されています。

プロパティで画像の絶対的なサイズが変更されていることを確認します。

プロパティで画像の絶対的なサイズが変更されていることを確認します。

 以上、画像データのサイズ変更の方法をご説明しました。

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