不要になった電子機器の正しい処理

古いPC用CRTモニター・液晶モニターの廃棄、処分方法

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NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2008年 01月号 [雑誌]

 パソコンのディスプレイはいずれ壊れます。
 液晶ディスプレイを処分する場合、国内の信頼できるルートで再資源化などの処理がされるようにしなければなりません。

 しかし、PCリサイクルマークの貼られてない古いPCモニターなどは回収方法に迷うかもしれません。

 ここでは古いパソコン用CRTモニター、液晶モニターなどPCリサイクルマークのないディスプレイの適正な廃棄・処分方法について確認してみます。

はじめに ディスプレイ等の機器類の廃棄まで責任をもってこそ、仕事をした意味がある

 機器類の廃棄はカラーマネジメント対応ディスプレイ選びよりも、もっと重要な話といえます。

 引き取りを依頼する先を間違えると、国際法に違反して海外へ輸出され、適切に再資源化もされないまま現地で甚大な環境汚染や健康被害を引き起こすということになる恐れがあります。
 そのような事態はすでに進行し、事態はかなり深刻で、もう待ったなしの状況です。

 そういう事態に私たちも加担するなら、一方の人々を酷い目に合わせながら写真やグラフィックを美しく仕上げたとしても何の意味があるだろう、ということになってしまいます。

機器は壊れるまで大切に使う

地球環境問題は深刻化の一途

 現在、地球環境問題が深刻化し、人間以外の生き物がとてつもないスピードで絶滅しており、人間も近いうちに滅亡する恐れも出ています。

 地球全体の炭素排出量は、京都議定書で排出量削減に関して国際的に合意した1997年以来、60%も増加しているということです。

私たちが使うものは、製造した土地で炭素を排出している

 中国をはじめとしたアジア諸国など、製造業の盛んな地域では大量の炭素が排出されています。
 そういった地域で製造された製品は日本をはじめとした世界中の国々で使用されます。

 実際に、私が仕事で使っているEPSONのプリンターはインドネシア製、ワコムのペンタブレットは中国製です。

 私たちの消費したものから出る炭素は、私たちが住む町ではなく製造国で排出されています。

参考ウェブページ

 また、当然ながら、機器を廃棄したときにも輸送や廃棄処理で環境負荷がかかります。

 このような事情があるので、私たちは自分が使用している機器が製造・廃棄されるときにどれだけ環境負荷があるのかを意識する必要があるでしょう。

必要なものを買い、長く大切に使う

 使うエネルギーを再生可能エネルギーに転換したり、使ったものをリサイクルするに越したことはありません。
 しかし、世界の各方面から、それだけでは間に合わないという主張もなされています。

 「世界大都市気候先導グループ(C40)」のマーク・ワッツ氏は次のように述べています。

 「再生可能エネルギーや大量輸送の利用を増やすだけでは、状況を変えることはできません」
 「消費を減らす必要があるのです」

 また、エドモントン市長のドン・アイブソン氏は次のように述べています。

「不要なものを買わず、地産地消し、廃棄物を削減することが、消費に関する排出量を削減するのに役立ちます」
「排出量の削減に貢献したものを買うべきです。他の地域に排出量を押し付けるだけではいけません」

 PCモニター等の機器を使うとき、よく検討して必要なものを買い、長く大切に使いましょう。
 たとえ再生可能エネルギーへの転換、リサイクルの推進をしたとしても、短期間で機器の買い替えを繰り返せば地球環境への負荷は高くなり、最終的には経済活動も停止し、私たちの暮らしが立ち行かなくなり、生存できなくなってしまいます。

 環境問題の解決に向けて行動するのは、他人や他の種に迷惑をかけないためであると同時に、自分が生き続けるためでもあるのです。

参考書籍

 以下の本に、なぜディスプレイなどを大切に使わずに速いスピードでディスプレイを作って消費して廃棄することを繰り返すと人類が滅亡してしまうのか、秩序立てた分かりやすい説明が載っています。



PCディスプレイの廃棄は、資源有効利用促進法に基づいて製造メーカーへ回収依頼する

 パソコン用ディスプレイは、資源有効利用促進法の回収対象機器に含まれています。
 よって、パソコン用ディスプレイを廃棄する場合は資源有効利用促進法に基づいて手続きをします。

 資源有効利用促進法に基づいたパソコン用モニターの回収については、製造メーカーなどで作られている一般社団法人パソコン3R推進協会のウェブサイトでわかりやすく案内されています。

参考ウェブサイト

家庭用と事業用では手続き方法が異なるので注意

 資源有効利用促進法では家庭用のディスプレイ、事業用のディスプレイとも対象になっています。

 ただし、回収の申し込みなどの仕組みが家庭用と事業用では異なります。

 パソコン3R推進協会のウェブサイトや、パソコンメーカーのウェブサイトで家庭用、事業用それぞれについて説明があるので、説明に従って手続きを進めましょう。

 以下では家庭用に使用したパソコン用ディスプレイで、PCリサイクルマークの貼られていない製品の回収手続きの例を掲載します。



【重要!】PCリサイクルマークがないPCモニターでも法律に従って回収に出す

 パソコン用ディスプレイを処分しようとしたとき、メーカーがよく分からない、メーカーが倒産して存在しない、などのケースもあるでしょう。
 そのような場合、PCリサイクルマークを貼ってメーカーに回収してもらう、という方法がとれません。

 メーカー不明・メーカーが倒産などの理由でメーカー回収ができなくても、法律に従って回収に出します。

 古いCRTモニターも法律に従って回収に出します。

方法1 リネットジャパンに回収を申し込む

 例えば、国認定業者のリネットジャパンでは、CRTモニターも液晶モニターも回収を行っているということです。
 そこで、リネットジャパンに回収を申し込むと良いでしょう。

ディスプレイ等回収のリネットジャパン

【国が唯一認定】不用なPC/小型家電宅配便回収のリネットジャパン。

パソコン3R推進協会に回収を申し込む

 パソコン3R推進協会では、PCリサイクルマークを貼っていないディスプレイ、メーカーがすでに存在しないディスプレイでも回収しています。

 そこで、パソコン3R推進協会に回収を申し込むのも良いでしょう。
 パソコン3R推進協会のウェブサイトに、古いモニター、PCリサイクルマークを貼っていないモニターなどに回収方法も説明されています。

パソコン3R推進協会のウェブサイト

 以上、パソコンのディスプレイの適正な廃棄方法について確認してみました。



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  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
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  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等

など

雑誌

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2008年 01月号

環境問題の本

消費税特集

 消費税10%と複数税率に伴って導入が予定されているインボイスの影響で、かなりの数の中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
 以下は当事務所加盟の商工会の制作による、インボイス等の説明動画とウェブページです。

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