カラーマネジメントでよくある疑問 ディスプレイとプリンターの色合わせ

プリンタープロファイルの比較 専用に自作したものとプリンター付属のもの

投稿日:2017年6月1日 更新日:

 プリンターにはプリンタープロファイルが付属しています。
 一方、プリンターの個体差や経時変化も補正してカラーマッチングするには、プロファイルを自作します。

 ここでは、使っているプリンター専用に自作したプリンタープロファイルと、プリンター付属のプリンタープロファイルがどのくらい違うか、ご紹介します。

自作とプリンター付属のプリンタープロファイルを比較するため、今回使用した方法

使用した機器等

 プリンタープロファイルの比較には、以下のような機器等を使いました。

プリンター
EPSON® EP-4004
用紙
EPSON® 写真用紙ライト<薄手光沢>

比較する作業の流れ

 専用に自作したプリンタープロファイルと、プリンター付属のプリンタープロファイルについて、以下のような流れで比較しました。

  1. 元の写真の画像データを用意
  2. 画像データを、使用中のプリンター専用に自作したプリンタープロファイルを使用してプリンター出力
  3. 画像データを、使用中のプリンターに付属していたプリンタープロファイルを使用してプリンター出力
  4. プリンター出力した写真を、スキャナーで、スキャナー付属のスキャナープロファイルを使用して取り込む
  5. 元の写真の画像データ、自作プロファイルで出力後データ化した画像データ、付属プロファイルで出力後データ化した画像データ、の3点を比較する

自作プロファイルとプリンター付属のプロファイルを比較した結果

 専用に自作したプリンタープロファイル、プリンター付属のプリンタープロファイル、の二つを比較した結果は以下のとおりです。

元の写真と、自作プリンタープロファイルで印刷した結果の比較

元の写真

自作プリンタープロファイルで印刷した写真

 写真を印刷した後、スキャニングするときにはスキャナー付属のプロファイルを使用しています。
 そのため、スキャニング時の誤差によって色や明るさに差はあります。

 スキャニングによる誤差を差し引くと、作業に支障のない程度のカラーマッチングが得られています。

元の写真と、プリンター付属のプリンタープロファイルで印刷した結果の比較

元の写真

プリンター付属のプリンタープロファイルで印刷した写真

 写真を印刷した後、スキャニングするときにはスキャナー付属のプロファイルを使用しています。
 そのため、スキャニング時の誤差によって色や明るさに差はあります。

 スキャニングによる誤差を差し引くと、作業に支障のない程度のカラーマッチングが得られています。
 ただ、自作プロファイルを使ったときと比較すると、プリンターの個体差と経時変化の分だけ、リスの毛の色や明るい葉っぱなどで差が出ています。

自作プリンタープロファイルで印刷した結果と、プリンター付属プロファイルで印刷した結果の比較

自作プリンタープロファイルで印刷した写真

プリンター付属のプリンタープロファイルで印刷した写真

 プリンターの個体差や経時変化の分だけ、見た目の差が出ています。

プリンターメーカー純正紙にプリンター出力する場合

 このように、プリンターメーカー純正紙にプリンター出力する場合は、プリンター付属のプリンタープロファイルを使ってもある程度のカラーマッチングは得られます。

 しかし、自分のプリンター専用に自作したプリンタープロファイルを使用してプリンター出力した場合の方が、細かい部分でより色が合います。

 この若干のカラーマッチングの精度の差を許容できる作業であればプリンター付属プロファイルを使用すれば済みます。
 一方、この若干の精度の差でも支障が出てしまう作業を行う場合は、プリンタープロファイルを自作する必要があります。

プリンターメーカー純正紙以外の用紙にプリンター出力する場合

 プリンター付属のプリンタープロファイルは、通常はプリンターメーカー純正紙に対応するものしかありません。

 そのため、プリンターメーカー純正紙でない用紙を使用して、プリンターメーカー純正紙を使ったときと同じくらいの精度のカラーマッチングが必要なときは、プリンター付属のプロファイルを使用するという選択肢がありません。

 そのため、専用のプリンタープロファイルを作成する必要があります。

 以上、自分のプリンター専用に自作したプリンタープロファイルと、プリンター付属のプリンタープロファイルがどのくらい違うか、ご紹介しました。

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