電気製品は一定の年数が経てば壊れてしまいます。
プリンターも電子機器なので、一定の年数が経てば壊れてしまいます。
プリンターが壊れた場合、廃棄方法は気をつける必要があります。
壊れたプリンターの適切な処分方法をご紹介します。
はじめに 壊れるまで大切に使い、正しく廃棄してこそ仕事や創作活動をした甲斐がある
電子機器を大切に使わなければ、他人にも迷惑がかかり、私たちの経済活動も止まる
電子機器を購入すると、製造や運搬などで温暖化ガスの排出をはじめとして環境負荷がかかります。
電子機器を廃棄すると、廃棄処理や運搬などで温暖化ガスの排出をはじめとして環境負荷がかかります。。
こういった環境負荷が持続可能な程度を超えると、私たちの経済活動は止まって滅亡することになり、他の生き物たちも巻き添えで絶滅していきます。
私たちが使うものは、製造した土地で炭素を排出している
中国をはじめとしたアジア諸国など、製造業の盛んな地域では大量の炭素が排出されています。
そういった地域で製造された製品は日本をはじめとした世界中の国々で使用されます。
実際に、私が仕事で使っているEPSONのプリンターはインドネシア製、ワコムのペンタブレットは中国製です。
よって、私たちの消費したものから出る炭素は、私たちが住む町ではなく製造国で排出されています。
参考リンク

また、当然ながら、機器を廃棄したときにも輸送や廃棄処理で環境負荷がかかります。
このような事情があるので、私たちは自分が使用している機器が製造・廃棄されるときにどれだけ環境負荷があるのかを意識する必要があるでしょう。
参考書籍
「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されています。
社会的責任を果たしているメーカーの製品を選ぶ
電子機器の製造で使用される原料には、深刻な国際問題が関係しています。
当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
そのため、カラーマネジメントモニターを買う場合は社会的責任を果たしているメーカーの製品を選びましょう。
武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか
報道によれば、電子機器の製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたものもあるということです。
参考の動画
また、原料の採掘作業において児童労働が行なわれていることも明らかになっています。
参考リンク

私たちとしては、そういった鉱山で生産された鉱物を使用していない製品を選ぶ必要があります。
電子機器を購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。
信頼できる製造会社であれば、ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載があり、会社によっては報告書などが公開されています。
紛争鉱物でないことを確認して調達できているのか、それとも確認はとれていないのか、報告内容を定期的に確認しておきましょう。
参考リンク
- 責任ある鉱物調達|サプライチェーンCSR|サステナビリティ|エプソン
- 責任あるサプライチェーン|社会|サステナビリティ|ブラザー
- サステナブルインパクト | 日本HP
- 責任ある鉱物調達に関する取り組み | EIZO株式会社
- サプライヤー責任 – Apple(日本)
製品の廃棄まで丁寧に説明しているかどうか
電子製品はいずれ壊れます。
良心的な製造メーカーの場合、ウェブサイトなどでPCリサイクルの仕組みによる製品の回収などについて分かりやすく丁寧に説明しています。
回収申し込みもウェブサイトから行えるようになっていたりします。
そのように、機器類の廃棄に至るまで自社製品に責任を持とうとしている良心的なメーカーの製品を選びましょう。
家庭のプリンターは小型家電リサイクル法の対象範囲に入ると思われる
家庭のプリンターなどの電子機器の再資源化処理は、小型家電リサイクル法の対象範囲に入ると思われます。
よって、小型家電リサイクル法に基づいて手続きを進めていきます。
企業の廃棄物は家庭とは処理方法が異なる
小型家電リサイクル法は企業から出る廃棄物も対象になっているということです。
ただし、企業の廃棄物は用途によっては別の法律の対象になっていたり、回収方法が家庭とは異なるなど、色々違いがあります。
以下の環境省のウェブページに企業向けの小型家電リサイクル法のパンフレット等があります。
環境省からの、小型家電リサイクル法に関する各種お知らせ
環境省のサイトに小型家電リサイクル法について色々と案内が載っています。
小型家電リサイクル法全般を説明した動画
小型家電リサイクル法全般を説明した動画があります。
廃棄された使用不能の機器類が違法に外国へ輸出されるケースについての説明もあります。
無許可の回収業者は利用しない方が良い
無許可の回収業者は利用しない方がよいでしょう。
環境省の「小型家電リサイクル法が始まりました!」というパンフレットに、以下のようなQ&Aが載っています。
Q どうして廃棄物を出す時に「無許可」の回収業者を利用してはいけないの?
A 法を守った適正な処理が確認できないからです。
環境省のウェブサイト内 小型家電リサイクル法に関するページ
パンフレット「小型家電リサイクル法が始まりました!」
小型家電の回収方法の説明動画
環境省による、小型家電を回収に出す方法の説明動画です。
動画中のナレーションの文字原稿
回収された小型家電の処理についての説明動画
環境省による、回収後の小型家電がどう処理されるかを説明した動画です。
動画中のナレーションの文字原稿
家庭のプリンターなどを廃棄するときは、小型家電リサイクル法に基づいて回収自治体や回収事業所へ
家庭のプリンターなどの電子機器の再資源化処理は、小型家電リサイクル法の対象範囲に入ると思われます。
よって、小型家電リサイクル法に基づいて手続きを進めていきます。
手順1 近くで小型家電リサイクル法に基づく回収を行っている自治体窓口、事業者を探す
まず住んでいる場所の自治体か家電量販店で、小型家電リサイクル法に基づいて回収を行っているか調べます。
自治体の小型家電リサイクルの案内ページの例
旭川市の小型家電リサイクルの案内ページ
石狩市の小型家電リサイクルの案内ページ
浦河町の小型家電リサイクルの案内ページ
江別市の小型家電リサイクルの案内ページ
小樽市の小型家電リサイクルの案内ページ
帯広市の小型家電リサイクルの案内ページ
小平町、増毛町、留萌市の小型家電リサイクルの案内ページ
札幌市の小型家電リサイクルの案内ページ
札幌市の小型家電回収の説明動画
小型家電の無料回収について
手話動画「使用済み小型家電を回収しています」
参考記事

稚内市の小型家電リサイクルの案内ページ
鹿児島市の小型家電リサイクルの案内ページ
家電量販店の小型家電リサイクルの案内ページの例
エディオン・100満ボルトは小型家電リサイクル法に基づいて家電の回収を行っているそうです。エディオンのウェブサイト内の以下のページに案内があります。
ケーズデンキも小型家電リサイクル方に基づく回収を行っているということです。
ヨドバシカメラも小型家電リサイクル法に基づく回収を行っているということです。
宅配回収の業者の小型家電リサイクルの案内ページの例
お住いの場所によっては、小型家電の回収窓口が、自治体の窓口も家電量販店の窓口も近くにない場合があるかもしれません。
その場合は宅配回収が利用できます。
リネットジャパン株式会社は宅配回収を行っており、ウェブから申し込めます。
色々な自治体のホームページで回収業者としてリンクされてもいるので、おそらく適切に再資源化してくれると思われます。
リネットジャパン
【国が唯一認定】不用なPC/小型家電宅配便回収のリネットジャパン。
手順2 自治体の回収拠点、または家電量販店などの事業者の回収拠点に、説明に従って持ち込んだり送ったりする
自治体の窓口、または家電量販店などの事業者の窓口をみつけたら、説明に従って電子機器を持ち込んだり送ったりします。
以上、プリンターを適切に処分する方法をご紹介しました。
参考記事



