カラーマネジメント実践ブログ 〜フォトレタッチの現場から〜

カラーマネジメント、フォトレタッチ、画像関連の知識、Photoshopやカラーマネジメントツールの具体的な操作やテクニックなどを紹介するブログです。

Photoshop Elementsからプリンターで正確な色で写真印刷する手順

      2018/11/07

pselement-print

 デジカメでの撮影から、Adobe® Photoshop® Elementsを使って、プリンタープロファイルを利用してプリンター出力をするところまでの作業を、実際にやってみましょう。




今回の前提条件

デジカメのカラースペース
sRGB
デジカメの保存形式
JPG
写真印刷に使用するソフト
Adobe® Photoshop® Elements
プリンター
EPSON® EP-4004
用紙
EPSON® 写真用紙ライト<薄手光沢>

  • EPSON Colorio インクジェットプリンター EP-4004 A3ノビ対応

デジカメで撮影

 まずはデジカメで写真を撮影します。

カメラのカラースペースをsRGB、保存形式はJPG

 今回は、カラースペースをsRGB、保存形式はRAWではなくJPGにしてみます。

 画像サイズはお好きなサイズにしてください。どんなサイズでもここでの説明内容には特に影響はありません。

Adobe Photoshop Elementsで写真を出力

Adobe Phothosop ElementsでJPGデータを開く

操作 撮影したJPGデータをPhotoshop Elementsで開きます。

 Photoshop Elementsはカラープロファイルを解釈してくれるので、デジカメで撮影してプロファイルが埋め込まれた写真を開くと、埋め込みプロファイルを解釈して撮影時の色で正しく開かれます。

Photoshop Elementsのカラー設定

 ただし、Photoshop Elementsのカラー設定を「カラーマネジメントなし(埋め込みプロファイルを破棄)」にしていると、開いた時に埋め込みプロファイルが削除されてしまい、正確な表示ができません。よってカラー設定を「カラーマネジメントなし(埋め込みプロファイルを破棄)」以外にしてください。

当ブログ参考記事

fig_image_open

JPGデータをPhotoshop Elementsで開く

カラープロファイルを確認

 撮影したJPGデータには、デジカメで撮影時にカラープロファイルが埋め込まれています。

確認情報」パネルを見て、埋め込みプロファイルを確認してみます。

 カメラメーカーによって少し違いはあるかもしれませんが、sRGBに近い何らかのカラープロファイルが埋め込まれています。

fig_profile

「情報」パネル

「情報」パネルにプロファイル名が表示されていない場合

 もし「情報」パネルにカラープロファイルが表示されていなかったら、「情報」パネルの右上をクリックしてパネルオプションを表示し、「ドキュメントのプロファイル」にチェックを入れます。

fig_panel_option

パネルオプションで「ドキュメントのプロファイル」にチェックを入れる

プリント

操作 [ ファイル > プリント ]でプリントのダイアログを開きます。

操作 プリンター用紙サイズプリントサイズなどを設定します。

操作詳細オプション」をクリックします。

fig_click_details_option

詳細オプションをクリック

カラーマネジメントの設定

カラー処理

設定 カラーマネジメントの設定欄で

カラー処理:Photoshop Elementsによるカラー管理

を選びます。

fig_color_control

カラー処理:Photoshop Elementsによるカラー管理を選ぶ

プリンタープロファイル

メーカーのウェブサイトなどで、プリンタープロファイル名を確認

作業 まず今回使用する用紙 EPSON「写真用紙ライト<薄手光沢>」と、今回使用するプリンター EPSON「EP-4004」の組み合わせのプリンタープロファイルを調べます。

 ウェブ検索などをして情報を探すと、メーカーのサイトに以下のような情報が載っています。

 メーカーのウェブサイトにある説明から、今回の組み合わせに対応するICCプロファイルは「EP-4004 Photo Paper(G)」です。

プリンタープロファイルを設定

 プリンターメーカー純正紙とプリンターの組み合わせに対応するカラープロファイルは、たいていの場合プリンタードライバーをインストールした時にパソコンにコピーされてすでに入っています。

設定 そこで、プリンタープロファイルの設定欄で、その対応するカラープロファイルを選びます。

プリンタープロファイル:EP-4004 Photo Paper(G)

と設定します。

fig_printer_profile

適正なプリンタープロファイルを選択

マッチング方法

設定 マッチング方法は「相対的な色域を維持」を選びます。

fig_intent

「相対的な色域を維持」を選択

操作 OKをクリックしてカラーマネジメントの設定を閉じます。

用紙設定

操作 用紙設定をクリックします。

fig_click_paper_setting

「用紙設定」をクリック

カラーマッチング

 カラーマッチングの設定欄がグレーアウトになって選択できなければ、そのままで大丈夫です。

 選択できれば、EPSON Color Controlを選びます。

カラーマッチングの設定欄

印刷設定

設定 カラー調整を

カラー調整:色補正なし

にします。

 「色補正なし」と表示された上、グレーアウトになっていて何も選択できない場合は、そのままで大丈夫です。

とにかく「色補正なし」にできればOK

 環境などによって違いがあります。「色補正なし」が選べないときや、自動的に「色補正なし」になっているケースもあるかもしれません。

※「色補正なし」が選べないような場合は、上記の「カラーマッチング」の設定で「Epson Color Controls」を選ぶなどしてみてください。

色々やってみて、とにかく「カラー調整 : 色補正なし」に設定できればOKです。

fig_no_color_collection

カラー調整:色補正なし となっていることを確認

 Windows®を使用の場合も、色補正の項目が「色補正なし」に設定できていればOKです。

 「自然な色合い」「EPSON基準色」「AdobeRGB」などになっているとNGです。

カラー

設定 「カラー:」は

カラー:カラー

にします。

印刷品質

設定印刷品質は好きな品質を選びます。「普通」より「きれい」の方がインクがたくさん使用され、発色はよくなります。

設定双方向印刷は、特に急いでいないならチェックしない方がいいです。

fig_print_quality

お好みの印刷品質にする

用紙種類

作業まず、使用する用紙のパッケージのどこかに、用紙種類の選び方についての説明があると思いますので、探します。

 例えば、EPSON「写真用紙ライト<薄手光沢>」には以下のように書いてあります。

印刷設定 「写真用紙ライト<薄手光沢>」に印刷するときはプリンタードライバーで次のように設定してください。
用紙種類 : 写真用紙ライト(写真用紙ライトがない場合はEPSON写真用紙)

設定説明に従って用紙種類を設定します。

 私のEP-4004のプリンタードライバーの用紙種類には「写真用紙ライト」という項目がないので、「EPSON写真用紙」を選びます。

fig_paper_type

用紙のパッケージの説明に従って用紙種類を設定

操作 保存をクリックして閉じます。

プリント実行

操作 プリントをクリックしてプリンター出力を開始します。

fig_print

「プリント」をクリックして出力開始

印刷結果の確認

確認 プリンター出力された写真を確認します。

 上記の手順で、画像データが示している色にほぼ近い色で出力されているはずです。

パソコン画面と写真の色が違う場合

 Photoshop Elementsで表示している写真と、プリンター出力した写真の色が全然違う場合、考えられる主な原因は以下の二つです。

可能性1 パソコンのディスプレイの表示が正確でない

 パソコンのディスプレイの表示が正確に調整できていない場合、プリンターからの印刷結果がほぼ正確でも画面の色と同じにはなりません。
 この場合、ディスプレイのキャリブレーションをします。

当ブログ参考記事

sRGBモードや、初期状態に戻すのも良い

 わざわざ費用をかけてキャリブレーションをするのが大変な場合は、ディスプレイ表示をあまりカスタマイズせずに、「sRGBモード」などにしてみるか、または工場出荷状態のような初期状態にしてみます。

可能性2 プリンター出力設定がとこか間違っている

 プリンター出力設定のどこかが間違っているかもしれません。

アプリケーションソフトとプリンタードライバーの両方で色補正してしまうケース

 よくある間違いの一つは、「カラー処理:Photoshop Elementsによるカラー管理」「カラー調整 : 色補正なし」の組み合わせになっていないというものです。
 この状態の場合、アプリケーションソフトとプリンタードライバーの両方で色補正が行われてしまい、正常な色になりません。

 もう一度プリントのダイアログの設定内容で以下のようになっていることを確認します。

  • カラー処理:Photoshop Elementsによるカラー管理
  • カラー調整 : 色補正なし
プリンタープロファイルがまちがっているケース

 プリンタープロファイルの設定欄に、プリンタープロファイルではなく「sRGB」などを選んでしまう間違いがよくあります。

 プリンタープロファイルの設定欄が以下のように設定されていることを確認します。

プリンタープロファイル:EP-4004 Photo Paper(G)

 以上、デジカメで写真を撮影して、Photoshop Elementsでカラーマネジメントを利用してプリンター出力するまでの実際の作業をご紹介しました。

当ブログ参考記事

当事務所の色補正・フォトレタッチサービス

 芸術センスでは解決できない写真の色補正、フォトレタッチ、画像関連のご相談等をお寄せいただけますと幸いです。

ムック

Photohsop Elements の本

カラーマネジメントの本

 - カラーマネジメントの実践, Photoshop Elementsの使い方 , , , , , , , ,