Photoshopの使い方

人物のフォトレタッチ 〜肌の処理〜 フォトレタッチ入門 第9回

投稿日:2016年7月25日 更新日:

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 Adobe® Photoshop®を使用した人物のフォトレタッチの作業の一例をご紹介します。
 この回では肌の処理の方法をご紹介します。

人物のフォトレタッチの流れの一例

 人物のフォトレタッチも、基本は普通の写真のフォトレタッチと同じです。

 人物のフォトレタッチで特別行わなければならない作業は、肌の処理、目の処理、口の処理、髪の毛の処理、などです。

 大まかな流れは以下のようにします。
 このページで紹介する作業は1番目、2番目です。

  1. Camera Rawで明るさ・コントラストの調整。PSDで書き出し。
  2. Photoshopで肌の処理
  3. 明るさの微調整
  4. 肌の色調補正
  5. 目、口、鼻等の処理
  6. 陰影の調整
  7. 髪の毛の処理

 このコーナーの手順で処理を進めると、下図のように写真を仕上げることができます。

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元の写真(左) フォトレタッチ完了後の写真(右)

基本的なフォトレタッチを行ってPSDで書き出す

 まずは、普通の写真と同じように基本的なフォトレタッチ作業を行います。

 Camera Rawを使って明るさ、コントラストを調整します。
 Lightroomやその他の現像ソフトが好きな場合はそれらを使用しても良いでしょう。

当ブログ参考記事

 明るさ・コントラストの調整まで終わったら、Camera RawからPSDを書き出します。

 Photoshopで、写真全体の色の調整を行います。
 人の肌はこの後作業を行うので、まだ調整しなくても問題ありません。

Photoshopで 肌の処理

 Photoshopで肌の処理を行います。

肌をどのくらい処理するかの判断

 肌をどのくらい処理するかは、依頼をくれた方の用途や好みによります。

 撮影されたままの状態が良い、という場合は、そのまま次の作業に進みます。

 軽く美肌にしておいて下さい、という要望や、強力に美肌処理をして下さい、という要望がある場合は、以下の手順で美肌処理を行います。

肌全体のしわ、シミを軽減する処理

背景レイヤーの複製

操作 背景レイヤーを複製します。

複製したレイヤーをぼかす

操作 複製したレイヤーに、顔のシワやシミがほぼ見えなくなる強さで「ぼかし(ガウス)」をかけます。

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複製したレイヤーに「ぼかし(ガウス)」をかける。

美肌にするフィルターは色々ある

 美肌にするために使える処理は「ぼかし(ガウス)」に限りません。
 Photoshopには他にもフィルターが色々あります。
 ノイズ軽減を強くかけることでも美肌になります。
 求められている仕上がりに最も近くなる処理を探しましょう。

ぼかしたレイヤーのマスク処理

操作 「ぼかし(ガウス)」をかけたレイヤー全体をマスクします。

操作 50%グレーくらいの濃さの境界をぼかしたブラシでレイヤーマスクを塗り、肌の部分だけ「ぼかし(ガウス)」をかけたレイヤーを表示させ、肌をきれいにします。
 首や手も塗ります。

※この後、肌の処理が自然な強さになるよう調節しますので、この段階では少し処理が強過ぎても大丈夫です。

 目や口は塗らないようにします。ネックレスなども塗らないようにします。

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ぼかしたレイヤーが肌の部分のみに表示されるようマスク処理する

操作 シミ、シワなどをもっと強く消したい場所を、レイヤーマスクを30%グレー、白など、50%グレーより薄い色のブラシで塗ってマスクを調節します。

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さらに濃度を変えながらレイヤーマスクを処理して肌を整えます

肌の処理の強度の調整

操作 マスク処理したレイヤーの不透明度を下げることで、肌の処理の強さを調節できます。
 化粧でも実現できそうな美肌加減にしたい、美肌処理したと思わせないくらいの軽い処理にとどめたい、など、人物の年齢や性別、用途などに合わせてレイヤーの不透明度を調節します。

 お子さんの写真なら美肌処理などほとんど不要な場合が多いでしょう。
 若い女性ならかなり強く処理しても自然に見えることが多いでしょう。
 年齢が高くなるにつれあまり肌をなめらかにし過ぎると不自然な仕上りになりがちですし、男性の場合もあまりに肌をきれいにし過ぎると自然に見えない場合が多いです。
 そのような具合に、場合に応じて調節します。

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ぼかした美肌処理用のレイヤーの不透明度を調整し、美肌処理の加減を調節します

部分的にほくろやシミなどを消す

 ほくろ等も消してください、という要望があるなら、肌全体にかけた処理では消せないほくろやシミなどを、スタンプツールなどを使って消して行きます。

新規レイヤーを作成

操作 新規レイヤーを作成します。

スタンプツールなどで処理

操作 新規レイヤーを選び、スタンプツールの設定で「サンプル:現在のレイヤー以下」にし、スタンプツールで消したいほくろなどを消して行きます。

 ただ、ほくろがチャームポイントの方もいますし、ほくろやシミを完全に消すことが逆に大きなお世話となってしまう場合もありますので、用途や依頼内容次第で消し方は加減します。

 ほくろを残したいけれども、そのままだと目立ち過ぎる、というような場合は、スタンプツールの不透明度を50%くらいにして消してみるのも一つの手です。

シミ等の確認方法の一例

 下図のようなトーンカーブの調整レイヤーを一番上に乗せて作業すると、通常の表示では見えないシミやムラも確認しながら作業できます。
 シミやムラを消す作業が終わったらこのトーンカーブは削除します。

 トーンカーブの波の数を変えれば色も変わります。

 ただ、この方法が作業しやすいかどうかは好みや場合によります。

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シミやムラの確認方法の一例

 これで肌をきれいにする作業は終了です。

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肌をきれいにする処理が終了した状態

 以上、肌の処理の方法をご紹介しました。

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