フォトレタッチ・写真編集の知識

フォトレタッチ入門 第1回 基本〜フォトレタッチ作業の流れ〜

2016年7月15日

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 フォトレタッチには、不要物を消去する、明るさを調整する、色を調整する、など色々な作業があります。
 これらの作業をどういう順番で進めると良いのか迷うかもしれません。

 ここではフォトレタッチの作業の流れの一例をご紹介します。

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フォトレタッチの流れ

 このページでご紹介するフォトレタッチの流れの一例は以下のとおりです。

  1. 元になる画像データのカラースペース、カラープロファイルの確認
  2. 元になる画像データのサイズの確認
  3. 明るさ・コントラストの調整
  4. ノイズ除去
  5. 色の調整、色のかぶりを取る作業
  6. 全体の色の演出
  7. 人の肌、木々の緑や料理など、特定の部分について色の演出をする
  8. 最終的な形式にデータを書き出す
  9. 終了

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フォトレタッチの各段階の作業の概要

1.元になる画像データのカラースペース、カラープロファイルの確認

 データを撮影したり作成したときの色から出発するのが理想なので、現在のデータの色を確認します。

 デジカメで撮影したJPGデータなら、たいていはすでにプロファイルが埋め込まれているので、気にしなくても問題ない場合が多いです。

 RAWで撮影して現像した画像データなら、たいていは書き出し時に指定したプロファイルが埋め込まれているので、気にしなくても問題ない場合が多いです。

 外部から受け取った画像データの場合は、プロファイルが埋め込まれていない場合があります。
 例えば写真素材サイトで購入した写真のデータなどです。
 そのような場合は、データが作られたときのプロファイルを推測して埋め込みます。

必要があればプロファイルを変換する

 例えば、sRGB埋め込みのJPGデータがあるとします。
 フォトレタッチを行うにあたり、例えばAdobeRGBの方が色の調整がしやすいのでAdobeRGBに変換したい、といった場合もあります。
 そのような場合は、この段階で希望するプロファイルにプロファイル変換しておきます。

2.元になる画像データのサイズの確認

 元になる画像データのサイズを確認します。

 あまり小さいと色や階調を変化させにくいので、小さい場合は画像サイズを拡大してピクセルを増やすなどします。

3.明るさ・コントラストの調整

 レンジの調整を含む明るさとコントラストの調整をします。

 主に、レベル補正やトーンカーブを使います。

4.ノイズ除去

 明るさとコントラストを調整した結果、どのくらいノイズが目立つかが判明するので、現れたノイズを除去します。

5.色の調整、色のかぶりを取る作業

 色補正を行います。

 カラーバランスなどの機能を使用して色かぶりを無くします。

6.全体の色の演出

 単純に色かぶりを無くせば良いという訳にいかない写真もあります。
 例えば夕暮れ時の光景や食べ物の写真などです。

 そこで、食べ物なら少し暖色気味にしたり、夕暮れ時なら夕暮れ時の色に調整するなど、全体の色の演出をします。

7.人の肌、木々の緑や料理など、特定の部分について色の演出をする

 写真全体の色かぶりを直したり、写真全体の色合いを演出した結果、まだ好ましい色にならない場所が残ります。
 例えば、人の肌や植物の緑、料理のサラダやご飯などです。

 そこで、人の肌なら健康そうだったり生き生きした感じに調整したりします。
 食べ物なら新鮮そうに美味しそうに見えるように演出したりします。
 植物の緑なら枯れた感じに見えない生き生きした緑に演出したりします。

8.最終的な形式にデータを書き出す

 他の人に渡したい、あるいは自分で保管したいなど、最終的な用途に合わせてデータを書き出します。

 例えばWEB用ならsRGBにプロファイル変換して、配置するウェブページに適したサイズにサイズ変更して、JPGなどで書き出します。

 自分のインクジェットプリンターで印刷するなら、画像統合してシャープネス処理をし、一旦TIFで保存するなどします。

9.終了

 以上で終了です。
 最終データ書き出し直前のデータは、後日写真を修正する必要があるかもしれないので保管しておきます。

この流れはあくまで一例

 上記に述べたフォトレタッチ作業の流れはあくまで一例です。

 状況によっていろいろな順番が考えられます。

 人によっても、作業しやすいと思う作業の流れは少し異なるかもしれません。

 以上、フォトレタッチの作業の流れの一例をご紹介しました。

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  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
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