子どもたちの人権

子ども達の生命が尊重される社会を目指して クルマ優先社会を作ってしまった私達大人の責任

投稿日:2018年4月29日 更新日:


 技術、工学の目的は人の暮らしに役立つ道具を作ることです。
 技術は人の暮らしのためにあり、当然ながらカラーマネジメント技術も人の暮らしのためにあります。

 ですので、子どもたちが安心して暮らせてこそ、カラーマネジメント技術を利用した甲斐があるというものです。

 毎年とてつもない人数の子どもたちが、交通犯罪の被害にあい、命を奪われたり、植物状態にされたりしています。

 ここではクルマ優先社会の本質の一部分を見てみます。

はじめに 子どもたちが元気に暮らせる社会にしたいという点では多くの人が一致している

 私たちの周りでは、常に子どもたちの命が脅かされ、そして毎日子どもたちの命や身体の自由が交通犯罪によって奪われるニュースが伝えられています。

 子どもたちが暮らしやすい社会を作る作業はなかなかうまく進みませんが、自分の子どもや隣近所の子どもたちが元気に暮らせる社会にしたいという点では誰でも思いが一致していると思います。

 この一致点を確認しながら、日本国の主権者の私たちは努力してまいりましょう。

「交通事故」は人権問題、命の尊厳の問題

 「交通事故」はとてつもない数で発生しているため、日常茶飯事として軽く考えられがちです。

 ちょっとした運の問題、マナーの問題、という程度に扱う雰囲気があります。

 ところが、本質を見ると「交通事故」の問題は深刻な人権問題、命の尊厳の問題であることが分かります。

「交通事故」被害にあう子どもたちはどうなるか

 子どもたちは当然ながらクルマの運転をしないので、歩いたり自転車に乗ったりしています。

 そのような状況で、一方的に突然クルマに轢かれます。
 何の落ち度もなく、日常生活を送っていただけで突然命を奪われたり寝たきりにさせられたりするということで、「通り魔殺人」的被害、と表現されることもあります。

 もし重傷を負いつつも命は助かった場合でも、重い後遺症が残るケースも多くあります。

「交通事故」は交通犯罪

 「交通事故」は法を遵守していて起きたケースは少ないです。

 道路では20キロ以上速度超過の違法走行が常態化していますし、スマホを操作しながらの運転、前方不注意の運転、横断歩道で停止しない、などの違法走行も常態化しています。

 そういった状況で歩行中の子どもたちは命を奪われます。

 こういった状況は子どもたちの命の軽視であり、「交通事故」ではなく“未必の故意”による“交通犯罪”と捉えるべきである、という主張もなされています。

 JRの列車の運転士がスマホを見ながら運転していら大変危険で犯罪的だということは誰でも感じるのではないでしょうか。

 自動車も、スマホを見ながら運転すれば周囲を歩いている見ず知らずの子どもたちを殺傷することになるので、危険さは列車の運転士の場合と何も変わらないということに私たちは気づく必要があるでしょう。

当ブログ参考記事

犯罪被害者の96%は道路交通の死傷者

 日本の2009年度のデータでは、生命・身体に被害を受けた犯罪の被害者数は95万人弱で、そのうちおよそ96%は道路交通の死傷だということです。

クルマ優先社会の本質に気付く方法

 クルマ優先社会の本質を理屈で説明されても、なかなか気持ちでは理解できないかもしれません。
 私たちは子どもの頃から、クルマ優先社会に囲まれて生きてきたからです。

被害者や遺族の立場で考えると理解しやすい

 交通犯罪の被害にあい命を奪われた方やその遺族の方の立場で考えて見ると、車社会の本質が理解しやすいです。

本から学ぶ

 被害者の立場で考えてみるには、被害者の立場から書かれた書籍は参考になります。

クルマ社会の本質を知るための参考の本

 まずは岩波ブックレット「クルマ社会と子どもたち」を読まれることをおすすめします。
 この1冊を読むだけで、クルマ社会の問題の本質が分かります。
 ページ数も少なく文字も大きめであるため、通勤・通学中などに読むとすぐ読み終えることができます。

市民団体のウェブサイトで学ぶ

 クルマ社会に関する問題に取り組む市民団体のウェブサイトに行けば、会報のPDFが公開されている場合がよくあります。
 そういった会報には、交通犯罪被害者の立場からの様々な発信がされており、大変参考になります。

 会報によっては、クルマ社会をめぐる人権問題について学んだ中学生、高校生達の感想文が掲載されている号もあります。
 生徒さん達の感想文には、私たち大人が学ぶべき視点がたくさんあります。

クルマ社会の問題に取り組む市民団体等のウェブサイト

 ぜひ以下のウェブサイトを訪問し、会報を閲覧して学びましょう。

講演会等に参加して学ぶ

 また、参加自由の講演会なども各地で開催されていますので、そういった会に参加してみるのも役立ちます。

参考ウェブサイト

 以下のウェブサイト等で講演会などをチェックしてみましょう。

私がクルマ優先社会の本質に気付いたきっかけは大学の授業

 当ブログ運営者の私がクルマ優先社会の本質に気付いたきっかけは、大学で受講していた憲法の授業です。

 担当の先生が、話題の一つとしてクルマ社会の問題を取り上げ、人権問題としての側面から説明していました。
 それを聞いて、私は本質に気付くことができました。

 大学であれば、たいてい一人ぐらいはクルマ社会の本質を理解していて授業でも多少話したりする先生がいると思うので、大学生の人ならそういった先生の授業を探して選択するのも良いでしょう。

子どもたちの生命が尊重される社会にする方法

子どもに交通事故の責任転嫁をしない

 よく、交通安全教室などで子どもたちに車を避けることを教えます。

 車は急に止まれないので、横断歩道であれそれ以外の場所であれ、徹底的に車がいないことを確認してから進むように、といった具合です。

 ところが、運転免許制度、道路や街の構造、法律などを含めたクルマというものの本質の問題を考えず、クルマを運転しない子どもたちへの安全教育で交通事故を防ぐという考え方は子どもたちへの責任転嫁である、という厳しい主張が以前からなされています。

 また、子どもは精神的にも肉体的にも大人とは大きく異なっており、子どもの行動を変えることで交通事故を減らすという方法は科学的に不可能であることが、各種の論文等で指摘されています
 秩序立てた詳しい説明は、実際の論文や、クルマ優先社会の問題を扱った書籍をお読み下さい。

 私たち大人は何となくの感覚から交通安全教育でお茶を濁すのではなく、科学的な視点にたって解決策を考える必要があるでしょう。

クルマは遊び道具ではない 体の弱い人にとっては便利な乗り物

 クルマが毎年とてつもない数の子どもたちを殺傷し絶望の淵に追いやっていることを知った私たちは、もうクルマがファッショナブルでかっこいい遊び道具と捉えることはできないでしょう。

 クルマという乗り物の捉え方を変える必要があります。

 「スローライフ交通教育の会」は以下のように述べています。

クルマは速く格好良く走るものではなく、ゆっくりだが、雨風しのいで、荷物も積んで、ドアからドアへ移動できる便利なもの。子どもや高齢者、病気の人に特に必要
(スローライフ交通教育 No.15 Mar.2012)

参考ウェブサイト

運転免許制度を厳しく

 一度事故が起きれば数百人の人が死傷する列車の運転や航空機の操縦と、実際に事故が起きて毎年何千人何万人の人を死傷させているクルマの運転とでは、同じくらい責任が重いものです。

 ところが、列車や航空機はプロが厳格な訓練を受けて免許を取得している一方、クルマの運転免許は仕事や学校の空き時間に自動車学校に通えば誰でも取得できます。

 クルマの運転の責任の重さに比べて免許の取得が簡単すぎるので、絶対に他人を死傷させない運転ができるだけの知識と技能を身に付けてはじめて免許を取得できるようにする必要があるでしょう。

道路はクルマだけでなく、人のためにある

 現在の道路はほとんどクルマが走ることだけを考えられています。

 歩道は車道の端に一応設けられていたり、そもそも設けられていなかったり、歩道の真ん中に電信柱が立っていて車椅子の人は通行できなかったり、クルマが駐車して歩道をふさいでいて車椅子の人が通行できなかったりします。

 また、横断歩道がなく地下歩道か歩道橋しかない交差点があり、車椅子の人や足の弱っている年配の人などは渡れなかったりします。

 これでは弱い立場の人が楽しく暮らすことができないので、歩行者優先の考え方の町を作っていく必要があるでしょう。

特に生活道路では歩行者優先

 特に、幅の広い幹線道路ではなく住宅地などの生活道路は歩行者優先を徹底する必要があります。

 ただ歩行者優先といっても、近道をしたいクルマが通行するので、物理的に歩行者優先にする方法もいろいろ考えられており、他の先進諸国では実践されていたりもします。

 例えば道路にコブを作ったり、横断歩道を歩道と同じ高さで作って事実上のコブにしたり、道路を蛇行させたり、植木を置いてクルマが蛇行せざるをえなくしたり、といった方法が、町は人のためにあると気付いた自治体では考えられたり実践されたりしています。

その他子どもたちの人権、生命を尊重する社会に変えていく方法はいろいろある

 その他、朝登校していった小学生がクルマに命を奪われて夕方には無言の帰宅をする、といった現在のような社会でなく、子どもたちの生命が尊重される社会を作る方法はいろいろあると思います。
 私は恥ずかしながら不勉強なので引き続き学び中です。
 主権在民の社会ですので、より良い社会を作る係は私達自身です。
 子どもたちが早く安心して元気に暮らせるよう、ともにがんばりましょう。

参考ウェブサイト

車社会に関する本

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