カラーマネジメントツールの使い方

AdobeRGB色域のカラーマネジメントモニターはsRGB特性の表示も可能

投稿日:2016年11月3日 更新日:

monitor

 あるときはプリンターで印刷したりオフセット印刷したりするためにAdobeRGB色域で写真やイラストを作成し、またあるときはWEB公開用にsRGB色域で写真やイラストを作成したい、という方は多いのではないでしょうか。

 AdobeRGB色域をカバーしたカラーマネジメントディスプレイを使う場合、sRGB色域の表示を再現することはできないのでしょうか。

 心配いりません。AdobeRGB色域をカバーしたディスプレイでsRGB色域の表示を再現することはできます。
 ここではその方法をご紹介します。

AdobeRGB色域をカバーしたディスプレイでsRGB色域の表示を再現する方法

方法1 ディスプレイのカラーモードでsRGBを再現する

 カラーマネジメントディスプレイには、たいていsRGB色域を再現する表示モードがあります。
 ディスプレイにもともと備わっている表示モードでsRGBのモードを選べば、手軽にsRGB色域の表示を再現できます。

 EIZO®のディスプレイの場合「表示モード」という名前でこの機能があります。
 NEC®のディスプレイの場合「PictureMode」という名前でこの機能があります。

 現時点で販売されているカラーマネジメントディスプレイでsRGB色域の表示モードが備わっている機種の例を以下に掲載します。

  • CS230、CS2420、CS2730、CG2420、CG247X、CG2730、CG277、CG248-4K、CG318-4K

 おそらく現在発売中のカラーマネジメントディスプレイほぼすべてについていると思います。

色温度だけでは足りない

 色温度の設定に「sRGB」という選択肢があるディスプレイがよくあります。
 ところが、sRGBの色空間の表示を再現したい場合、色温度だけsRGBと同じくしても足りません。
 sRGB色空間を再現するためには、色温度以外にも、様々なRGB値をどういう色で表現するかという色の特性などをすべて再現する必要があります。
 そのため、sRGB色空間の表示を再現するためには、単純に色温度の設定でなく「表示モード」というような色温度のほか表示特性全体を含むプリセットを選べなければなりません。

方法2 Adobe® Photoshop®などのカラーマネジメント対応ソフトで見る

 ディスプレイの表示可能な色域に関わらず、Photoshopなどのカラーマネジメント対応ソフトでsRGBカラースペースで画像データを表示すればsRGB色域での表示を見られます。

 AdobeRGB色域をカバーしたディスプレイを使い、Photoshopで作業用カラースペースをsRGBにして写真やイラストを作成すれば、表示されている写真やイラストはsRGB色域の状態です。

 Photoshopで作業用カラースペースをAdobeRGBにして写真やイラストを作成すれば、表示されている写真やイラストはAdobeRGB色域の状態です。

 そのように、Photoshopのようなカラーマネジメント対応ソフトは、ソフトにおいて自分でカラースペースを設定することでそのカラースペース上で作業したりデータを表示したりするものです。
 そのとき、ディスプレイの表示可能な色域に影響されることはありません。ディスプレイが表示可能な色域の範囲内で、Photoshopの示すカラースペース上のデータの見え方が表示されます。

※細かく言うと作業用カラースペースの白色点とディスプレイの白色点の色温度が違う場合など、まったく影響されないと言い切れない状況もありえますが、これは複雑な話であり、基本的には影響されないと思っていてたいてい問題ありません。

 以上、AdobeRGB色域をカバーしたディスプレイでsRGB色域の表示を再現する方法をご紹介しました。

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AdobeRGB色域をカバーしたディスプレイの例

CS2420は測色器がセットになっていないため、キャリブレーションをおこなうには別に外付けカラーセンサーが必要です。

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