モニターをキャリブレーションしても、部屋の照明の状態によって見え方が変わります。
ここでは、キャリブレーションしたモニターで作業をするとき、部屋の照明はどうするべきかご紹介します。
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目次
ディスプレイの観察条件の規格がいくつかある
ディスプレイの観察条件についての規格がいくつかあります。
日本印刷学会の規格や、ISO12646、ISO3664などがあります。
sRGB標準ディスプレイの観察環境というものも定められています。
規格ではディスプレイの周囲照明レベルがたいてい低くて暗い
規格では色々細かく書かれています。
大まかに言えるのが、ディスプレイの周囲照明レベルがとても暗く定められているということです。
例えば、ISO3664ではモニターの周囲の照度が64lx以下となっています。
sRGB標準ディスプレイの周囲照明レベルも64lxとなっています。
そのように、どれもかなり薄暗い規定になっています。
ディスプレイ表示の特性に影響が出ないように薄暗く決めてある
ディスプレイの表面に周囲の照明が反射した場合、細かく言うと悪影響があります。
色域も少し狭くなります。シャドウの部分の階調が見えにくかったりもします。
そのため、できるだけ悪影響が出ずに正確なモニター表示ができるよう、薄暗く規定してあります。
カラーマネージメント技術は人のためにある。
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現実的に、ディスプレイを見るときの照明はどうするべきか
規格の通りの明るさにすると暗すぎて目に悪い
規格の通り64lxくらいになるように部屋の照明を整えたとします。
そうすると、とても暗いです。
経験上、薄暗い部屋で明るいディスプレイを見ているととても目が疲れます。
いくらモニターの特性に悪影響が出ないと言っても、目が疲れて体調が悪くなってくるようでは質の高い仕事はできません。
よって、作業がしにくいと感じる場合はそのような薄暗い部屋で作業しない方が良いでしょう。
手元の写真とディスプレイを見比べたりしながらの作業がしやすい明るさにすると良い
経験からいくと、手元の写真などとディスプレイ表示を見比べたりしながら作業をするのに最適と思える照明環境にするのが一番です。
色温度、演色性など
手元の写真などを見るのに支障がないように、色温度は約5000K、演色性は平均演色評価数Ra95以上くらいにするのが良いでしょう。
明るさ
ディスプレイは、目が疲れない作業しやすい輝度に設定するのが良いでしょう。
私はそれほど目が強くなく、明るいと目がとても疲れるので80cd/m2にしています。
部屋の明るさは、手元の写真をディスプレイと見比べるときに見やすい明るさに調節するのが良いでしょう。
ディスプレイの明るさと手元の写真の明るさが同じくらいに見えるのが、カラーマッチングの点では有効です。
ウェブ用の写真などを扱ったり、D65を基準にしている業界の仕事なら色温度6500Kくらいで
上記では、写真や印刷の業界を前提として照明の色温度を約5000Kとしました。
もしウェブ用の写真を扱ったり、D65を基準にしている業界の仕事をするなら照明の色温度を6500K前後にするということもあり得るでしょう。
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完璧に観察条件を決めなければならない場合は観察ブースを使うなどする
仕事によっては、決めた観察条件に完璧に合わせて作業する必要がある場合もあるかもしれません。
そのような場合は、観察ブースを使うなどする必要があります。
ディスプレイと手元の写真の両方に同じ環境光を使うと、細々完璧な条件に合わせることができません。
そこで、部屋の照明はディスプレイの観察用に完璧に整えて、写真などの反射原稿は観察条件を完璧に調節した観察ブース内で観察する、というようにそれぞれで条件を整える必要があります。
以上、キャリブレーションしたモニターで作業をするとき、部屋の照明はどうするべきかご紹介しました。
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