カラーマネジメントの基本 カラーマネジメントツールの使い方

Macのディスプレイを正確に キャリブレーションツールで実用レベルになる

投稿日:2016年9月26日 更新日:

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 iMacなど、Macディスプレイを正確にキャリブレーションしたいとお思いの方は多いのではないでしょうか。
 Macのディスプレイは品質がある程度高いので、調整さえすれば実用に耐える精度の正確な表示ができます。
 ここではMacのディスプレイのキャリブレーションの方法についてご紹介します。

Macのディスプレイで正確な表示をするために何をすれば良いのか

1.白色点の色を調整する

 「白色点の色」と言うと分かり難いですが、ディスプレイ真っ白な部分の色のことです。色を「xy色度」等で表したり「色温度」で表したりします。

 外の景色などを見るときも、真っ白な部分の色は光源の色によって変わります。早朝なら青白く、真昼なら朝よりは黄色っぽく、夕方ならオレンジっぽく見えたりします。
 目で見えるものの色というのはそういうものなので、ディスプレイのキャリブレーションでは白い部分をどういう色にするか自分で決める必要があります。

 まず白色点の色をどういう色にするか自分で決めて、次に実際にディスプレイ表示の真っ白い部分がその色になるように調整します。

 たいていは、5000K6500Kプリンター用紙の色、のどれかに合わせることが多いです。

2.輝度を調整する

 輝度の調整は画面の明るさの調整です。

 部屋の中を見るときも、明るい照明をつけていれば明るく見え、暗めの照明の部屋では暗く見えます。
 どちらの見え方が正確でどちらが不正確ということでもありません。
 ものの見え方というのはそういうものなので、ディスプレイのキャリブレーションでは画面の明るさをどのくらいにするか自分で決める必要があります。

 まず画面の明るさをどのくらいにするか自分で決めて、次に実際にディスプレイ表示の明るさが決めた明るさになるように調整します。

 一般的な写真を扱う作業をする場合は、80〜120cd/m2くらいに調整することが多いです。

プリンター出力結果はモニターと同じ明るさで見ると色が合いやすい

 80〜120cd/m2くらいの範囲でディスプレイの明るさを調整したとします。

 プリンターで出力した写真等を見るとき、ディスプレイの明るさと同じくらいの明るさに見えるように照明を調節します。

 プリンター出力した写真の明るさと、ディスプレイの明るさが同じくらいだと、カラーマッチングしやすいです。

 一方、プリンター出力した写真を見る環境の明るさとディスプレイの明るさが異なると、どんなに色が合っていても異なる見え方になります。

3.ガンマを調整する

 ガンマ値も、キャリブレーションする人があらかじめ決める必要があります。

入力と出力を1:1にしたい

 ガンマ補正は、ディスプレイに単純に信号を入力すると、(入力:出力)(1:1)の関係にならないため、(1:1)の関係になるようにするための補正です。

 CRTディスプレイのガンマ特性が2.2くらいであるため、ディスプレイに入力する信号はガンマ2.2で表示された時に(入力:出力)がちょうど(1:1)になるように補正しておくようになったということで、それが今現在も続いているとのことです。

 ICCプロファイルなどを使ったカラーマネジメントがまだない時代は、そのように調整してディスプレイで綺麗に見えるようにしたり、Macでは画面表示とプリンター出力が同じく見えるように2.2のままではなく1.8にしたり、調整していました。

特別な事情がなければ2.2で良い

 しかし、現在はICCプロファイルなどを使ったカラーマネジメントの仕組みが普及しているため、状況が変わっています。

 Photoshopなどのカラーマネジメント対応のソフトでグラフィックを表示するときは、埋め込まれたカラープロファイルを解釈してガンマも調整されて表示されます。
 そのためキャリブレーション時にガンマを2.2にしても1.8にしても、Photoshopなどで画像を扱うときはどちらでも同じ表示になります

 また、世間に出回っているデバイスやデータは、特別な事情がない限りディスプレイのガンマが2.2の場合に合わせて作られています。

 よって、たいていの場合ディスプレイキャリブレーション時のガンマは2.2にすれば問題ありません

4.色々な色の表示特性を調べてディスプレイのカラープロファイルを作る

 白色点の色、輝度、ガンマを調節したら、色々な色をディスプレイに表示させて、表示の特性を調べてディスプレイプロファイルとして保存します。

Mac付属のディスプレイキャリブレータではうまくいかない

 Macの環境設定ディスプレイの欄に、見た目で表示を調整できる「ディスプレイキャリブレータ」があります。
 しかし、見た目で調整するのは難しく、私はこれを使っても全然うまくいきません。

 また、「ディスプレイキャリブレータ」では色々な色を表示させたときのディスプレイの表示特性を調べることはできません。

 MacBookAirをモニターキャリブレーションツールでキャリブレーションした状態と、「ディスプレイキャリブレータ」でキャリブレーションした状態を比べると、とても大きな差があり、まともにキャリブレーションがとれていないことが分かります。

実用に耐えるキャリブレーションをするにはモニターキャリブレーションツールが必要

 Macのディスプレイを実用に耐える精度でキャリブレーションするには、モニターキャリブレーションツールが必要です。

 Macのディスプレイ自体は品質が高いので、キャリブレーションツールを使用すれば結構な精度でキャリブレーションができます。

 MacBookAirをモニターキャリブレーションツールでキャリブレーションした状態の表示と、EIZO®のカラーマネジメントモニターの表示を比較すると、十分な精度でMacBookAirのキャリブレーションがとれていることが確認できました。

白色点の色温度が6500K、ガンマ2.2だけで良ければ簡易キャリブレーションツール「カラーモンキースマイル」が手頃

 白色点の色温度が6500K、ガンマ2.2に調整できるだけで良ければ、x-rite®の簡易キャリブレーションツール「カラーモンキースマイル」が手頃です。

 ただし、輝度を自動で調整することはできませんので、輝度は手で調整する必要があります。
 趣味の写真を扱うだけであれば、輝度は手で調節しても作業上それほど支障はないでしょう。

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白色点の色温度に5000Kも選びたい、ガンマ1.8も選びたい場合は「カラーモンキーディスプレイ」が手頃

 6500Kガンマ2.2だけでは物足りない、白色点の色温度に写真を扱うときによく使用される5000Kも選びたい、ガンマは事情があって1.8も選びたい、という場合はx-rite®「カラーモンキーディスプレイ」が手頃です。

 輝度も、80、90、100、110、120、130、140cd/m2から選んで自動で調整できます。

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仕事でMacを使っていて、様々な表示環境を作らなければならない場合は「i1 Display Pro」が必要

 色々な項目を自由自在に設定して、自分の仕事専用のディスプレイの環境を作ったりする必要があるなら、「i1 Display Pro」が必要です。

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その他のツール

 プリンターのプロファイル作成なども行なえるカラーマネジメントツール「i1Studio」「i1Photo Pro 2」「i1Photo Pro 2」などにはモニターキャリブレーションの機能も含まれています。

 ですので、事務所にこれらのツールがあって、借りて来られるなら、それでキャリブレーションできます。

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 以上、Macのディスプレイのキャリブレーションの方法についてご紹介しました。

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