北海道札幌市で「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」という催しが毎年開催されています。
このフォーラムは、命の尊厳が守られる社会にしたい、とお思いの方にはぜひ参加をおすすめしたい催しです。
ここでは「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」についてご紹介します。
目次
札幌市で「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」開催
毎年11月に、札幌市において「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」が開催されています。
参考ウェブサイト
国連が提唱した「世界道路交通被害者の日」(11月第3日曜日)に連帯した催し
2005年10月26日、国連総会で毎年11月の第3日曜日を「世界道路交通犠牲者の日」とすることが決議されました。
参考ウェブサイト
「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」は国連が提唱した「世界道路交通被害者の日」に連帯して毎年開催されている行事だということです。
※以前は「世界道路交通犠牲者の日」という日本語訳が使われていましたが、最近は「世界道路交通被害者の日」という日本語訳が使われているようです。
2019年の「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」の概要
2019年11月16日(土)に、世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム「交通死傷ゼロへの提言 2019」が開催されました。
フォーラムの報告記事がアップされています。

主催者のサイトに掲載中のチラシの表面
日時・場所など
世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム2019
交通死傷ゼロへの提言
- とき
- 2019年11月16日(土)13:30〜16:30
- ところ
- かでる2・7 520研修室(札幌市中央区北2条西7丁目)
- その他
- 入場無料
フォーラムの内容
【ゼロへの願い】被害者の訴え
〜こんな悲しみは、私たちで終わりにして下さい〜
「飲酒暴走の危険運転に命を奪われた妻の無念を忘れない」
【ゼロへの提言】特別講演
交通死傷ゼロと被害者の尊厳・権利
〜基本法制定から15年の課題〜
諸澤英道氏
【ゼロへの誓い】関係機関・参加者からの発言
会場への道案内
JR札幌駅からかでる2・7まで
下図のような経路で、JR札幌駅からかでる2・7まで徒歩約14分くらいで行けます。
雨の日は濡れるのでできるだけ地上を歩きたくないでしょう。
下図のような経路で行くと、遠回りですがほとんどを地下道を歩けるので、あまり濡れずに済みます。
地下鉄大通駅からかでる2・7まで
雨の日なら、大通駅から札幌地下歩行空間に進み、札幌地下歩行空間から北1条の地下通路へ進み、中央警察署前のエレベーターありの出口から地上へ出て、あとは地上を歩いてかでる2・7へ行くと、少しは雨にあたる時間を減らせます。
公式の案内が公開されている場所
「北海道交通事故被害者の会」のウェブサイト等に公式の案内があります。
詳しくはそちらの公式情報をご覧下さい。
いのちのパネル展 同時開催
「世界道路交通被害者の日 北海道フォーラム2019」に合わせて、いのちのパネル展実行委員会主催の「いのちのパネル展」が開催されます。
いのちのパネル展
- とき
- 2019年11月14日
- ところ
- 札幌駅前通地下歩行空間
参考ウェブページ
過去の世界道路交通被害者の人・北海道フォーラム
今までに開催された世界道路交通被害者の人・北海道フォーラムの講演テーマなどは以下のとおりです。
2018年
「クルマ優先を改め、歩行者の安全を守り抜く社会を」
「高齢者を加害者にさせないために」
伊古田俊夫氏
2017年
「安全運転法の科学的な考え方・実行法」
松永勝也氏
2016年
「今こそゾーン30と歩車分離信号の本格実施を」
長谷智喜氏
参考書籍
長谷智喜「子どもの命を守る分離信号―信号はなぜあるの?」生活思想社
2015年
「飲酒運転根絶への課題」
小佐井良太氏
2014年
「ゼロへの課題と被害者の人権」
島田尚武氏
2013年
「ワールドディの今日的課題」
小栗幸夫氏
2012年
「交通死傷被害ゼロのための刑罰見直しを」
2011年
「歩行者と自転車の道の革命〜車道至上主義から道路交通文化の時代へ」
津田美知子氏
2010年
「スウェーデンのヴィジョンゼロに学び、システムアプローチを」
今井博之氏
2009年
「まちと命を守る『脱スピード社会』を」
小栗幸夫氏
参考書籍
小栗幸夫「脱・スピード社会―まちと生命を守るソフトカー戦略」清文社
以上、「世界道路交通被害者の日・北海道フォーラム」についてご紹介しました。
当ブログ参考記事
交通と人権の関連の本
-
岩波ブックレット「クルマ社会と子どもたち」杉田聡/今井博之
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まずはこの一冊をお読みいただくと、なぜ「交通事故」が人権問題なのかが分かります。
私たちは義務教育において人権教育や平和教育を受けてきたわけですが、現在の日本で人権と平和を考えるためにこのブックレットは必読書といって良いでしょう。 -
交差点の信号を歩車分離信号にするだけで、歩行者が交通被害にあう危険が格段に低くなるということが判明しています。
しかし現在のところ日本では分離信号の割合が数%にとどまっています。
そのような分離信号についての書で、子どもたちが元気に暮らせる社会を作りたいと思った場合、必読書といって良いでしょう。 -
この本では、交通犯罪被害者遺族としての著者の経験をもとに、自動車保険の本質や交通犯罪をめぐる裁判の実態などが語られています。
車社会の現在の日本で生活し、子どもたちに少しでも良い社会を引き継ぐためには、この本は必読書といって良いでしょう。 -
「クルマよ、お世話になりました―米モータリゼーションの歴史と未来」アルヴォード・ケイティ【著】/堀添 由紀【訳】
紀伊国屋書店 楽天ブックス Amazon
さぞ素敵な暮らしになるだろうと思って車と結婚したものの、色々あって車とは離婚し、新しい生き方をはじめるという、話題の本です。