カラーマネジメント対応ソフトの操作 Illustratorに関する記事

「現在のカラー設定は、リンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています」の警告の対処方法

2021年1月23日

 Adobe® Illustrator®でファイルを開いたとき、「現在のカラー設定は、リンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告が表示される場合があります。

 この警告が表示されたときの対処方法を紹介します。

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「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」の警告が表示されるケース

現在のカラー設定と、開こうとしているドキュメントの作成時のカラー設定が異なることを教えてくれている

 Illustratorでファイルを開いたときに表示される「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告は、開こうとしているドキュメントを作成した時のIllustratorのカラー設定のプロファイルの扱いの設定と、現在のIllustratorのカラー設定のプロファイルの扱いの設定が異なっているということを教えてくれています

実際に警告を表示させてみる

 実際に警告が表示されるケースの一例を再現してみます。

カラー設定で「CMYK:カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定してみる

 Illustratorのカラー設定のカラーマネジメントポリシーの欄で「CMYK:カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定してみます。

 カラーマネジメントポリシーの「CMYK:」の欄を「カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定します。

カラー設定で「CMYK:カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定

カラー設定で「CMYK:カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定

 OKをクリックしてカラー設定を完了します。

新規ドキュメントを作り、保存する

 カラー設定で「CMYK:カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」に設定してある現在の状態で、新規CMYKドキュメントを作り、適当な絵柄を作って保存し、閉じます。

カラー設定を「CMYK:埋め込まれたプロファイルを保持」に設定する

 次に、Illustratorのカラー設定で、カラーマネジメントポリシーの「CMYK:」の欄を「埋め込まれたプロファイルを保持」に設定します。

カラーマネジメントポリシーの「CMYK:」を「埋め込まれたプロファイルを保持」に設定

カラーマネジメントポリシーの「CMYK:」を「埋め込まれたプロファイルを保持」に設定

先ほど保存したドキュメントを開く

 先ほど保存したドキュメントを開きます。

 すると、「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告が表示されます。

「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」の警告画面

「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」の警告画面

 ドキュメントを作成して保存した時のカラー設定は「CMYK:カラー値保持(リンクされたプロファイルを無視)」になっていました。
 しかし、ドキュメントを開く時はカラー設定が「CMYK:埋め込まれたプロファイルを保持」になっていました。

 ドキュメントを保存したときと開く時でカラー設定のカラーマネジメントポリシーが異なっているため、Illustratorが念のため教えてくれたわけです。

この警告への対処方法

 「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告が表示された時は、設定や操作次第ではデータのCMYK値が変化してしまうので、注意が必要です。

一旦「キャンセル」をクリックする

 そのまま開いてしまうと、開こうとしているドキュメントのCMYK値に変更が加えられてしまう可能性があるため、一旦「キャンセル」をクリックし、開くのをやめます。

一旦「キャンセル」をクリック

一旦「キャンセル」をクリック

「カラー設定」のカラーマネジメントポリシーの設定確認

 次に、「カラー設定」のカラーマネジメントポリシーの設定を確認します。

 「カラーマネジメントポリシー」の設定欄のチェックボックス全てにチェックを入れます。

「カラーマネジメントポリシー」のチェックボックスにチェックを入れる

「カラーマネジメントポリシー」のチェックボックスにチェックを入れる

 設定したら「OK」をクリックして閉じます。

「続行」をクリックして開く

 「カラー設定」のカラーマネジメントポリシーを設定したら、改めてドキュメントを開きます。

 「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告が表示されたら、「続行」をクリックします。

「続行」をクリック

「続行」をクリック

警告の表示なく開けたら、そのまま使ってたいてい問題ない

 「続行」をクリックした結果、特に警告など表示されずにドキュメントを開けたら、そのまま使ってたいてい問題ありません。

 ドキュメントのCMYK値やプロファイルなど、特に変更されることなく開けている可能性が高いです。

「埋め込まれたプロファイルの不一致」が表示されたときは用途に従って対応する

 「続行」をクリックした結果、ドキュメントのプロファイルとカラー設定の作業用スペースのカラープロファイルの設定の関係によって、「埋め込まれたプロファイルの不一致」のダイアログや、「プロファイルなし」というダイアログが表示されるかもしれません。

「埋め込まれたプロファイルの不一致」の一例

「埋め込まれたプロファイルの不一致」の表示の一例

「プロファイルなし」のダイアログ

「プロファイルなし」のダイアログ

 これらの場合は選択肢の選び方次第で色が変わったりCMYK値が変わってしまったりするので、自分の作業に適した対処をする必要があります。

 例えば、部品として自分のドキュメント上に貼り付けたりして使いたいIllustratorのファイルで、CMYK値を変化させずに維持して使いたいなら、「埋め込まれたプロファイルを破棄(カラーマネジメントをしない)」や「そのままにする(カラーマネジメントなし)」を選べば多くの場合は問題なく作業できるでしょう。

 その他、「埋め込まれたプロファイルの不一致」や「プロファイルなし」のダイアログへの対応の方法については以下の記事などをご参照下さい。

参考記事

 以上、「現在のカラー設定はリンクされたコンテンツのCMYKプロファイルを保持しますが、このドキュメントを作成したときにプロファイルが無視されるように設定されています。」という警告への対応方法の一例をご紹介しました。


 

参考記事

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