カラーマネジメントツールの使い方

i1 Display Proでスマホのキャリブレーションをする方法

投稿日:2017年8月3日 更新日:

 i1Display Proと、無料のソフトColorTRUEを使用してモバイル機器をキャリブレーションできます。

 ここでは、i1Display Proを使ってスマートフォンのキャリブレーションをする具体的な手順をご紹介します。

測色器「i1Display Pro」とソフト「ColorTRUE」でスマホのキャリブレーションができる

 i1Display Proと、「ColorTRUE」というソフトを使用することでスマホなどモバイル機器の画面のキャリブレーションができます。

X-Rite®のウェブサイト内 ColorTRUEのページ

 ColorTRUEはどのようなソフトか、別の記事でご紹介しています。ご参照下さい。

当ブログ参考記事

i1Display ProはColorTRUE対応機器

 モニターキャリブレーションツールi1Display ProColorTRUEに対応している機器です。

 i1Display ProはiOSとAndroid®の両方のColorTRUEで使用できます。

i1Display Pro

その他の販売店

i1Display ProとColorTRUEによるスマホのキャリブレーションの手順

1.スマホにColorTRUEをインストールする

 AppStore、GooglePlayでColorTRUEをダウンロードし、スマホにインストールします。

2.パソコンでColorTRUE対応の測色器が使える状態にする

 i1Display Pro用のキャリブレーションソフトであるi1Profilerをパソコンにインストールし、パソコンで測色器を使える状態にしておきます。

3.パソコンとスマホ・タブレットを同じLANに接続する

 スマホ、およびパソコンを自宅のLANに接続するなどして、パソコンとスマホが同じLANに接続された状態にします。

無線LANを使う場合は子どもや若者のいない場所で作業しましょう

 携帯電話とマイクロ波を照射する機器の使用は、人体への危険性が指摘されています。
 特に子どもや若者は受ける影響がより大きいことが指摘されています。

 欧州評議会議員会議では2011年に、学校の敷地内での携帯電話の使用の規制や有線インターネット接続を優先することなどを含む決議が採択されています。

 フランスでは、保育園などにおける無線機器の使用禁止、小学校においてデジタル教育以外では無線LANの使用不可などを定める法律が制定されているとのことです。

 そういった諸外国の動きから考えても、無線LANを使用せざるをえない作業は子どもの生活エリア以外で行う必要があるでしょう。

参考の本

当ブログ参考記事

4.ColorTRUEを起動し、測色器を接続する

 スマホのColorTRUEを起動します。

 パソコンにi1Display Proを接続せずにColorTRUEを起動しただけの状態では、「装置が見つかりません」と表示が出ます。

パソコンにi1Display Proを接続する前の状態

 パソコンに測色器i1Display Proを接続します。

 ColroTRUEがLANを通じてi1Display Proを認識します。

i1Display Proを認識した状態

5.スマホの測色作業

 ColorTRUE上に表示された、認識されたi1Display Proを選択して測色作業へ進みます。

 i1Display Proの蓋を回転するよう案内が表示されるので、案内に従ってi1Display Proの蓋を回転させます。

i1Display Proの準備に関する案内表示

 ColorTRUEが、スマホの画面上にi1Display Proを置く位置を示してくれます。
 案内に従ってい1Display Proをスマホの画面上に置きます。

i1Display Proを置く位置の案内

 自動で測色作業が進みます。

測色中

測色中

6.キャリブレーションの完了

 キャリブレーションが終わると、キャリブレーション結果のプロファイルがX-Rite®が用意したCloud上に自動的に保存されます。

 これでキャリブレーション完了です。

キャリブレーションの完了

キャリブレーションされた状態で画像データを見る

ネットに接続する必要がある

 キャリブレーション結果のプロファイルがX-Rite®が用意したCloud上にあるので、キャリブレーションされた状態で画像を表示するときはスマホがネットに接続されている必要があります。

ColorTRUEのイメージギャラリーで表示する

 キャリブレーションされた状態で画像データを表示するためには、ColorTRUEのイメージギャラリーを使って表示します。

白色点の色を変更できる

 スマホのディスプレイ表示の白色点の色を、D50D65、スマホ画面の固有の白色点、から選べます。

白色点の色の選択

白色点の色の選択欄

 色温度5000Kくらいに調整してあるディスプレイの表示とマッチングしたり、昼白色の照明下で写真を見たときの見た目にマッチングしたい場合は、D50を選ぶと良いでしょう。

 sRGBや色温度6500Kくらいに調整してるディスプレイの表示とマッチングしたり、昼光色の照明下で写真をみたときの見た目にマッチングしたい場合は、D65を選ぶと良いでしょう。

埋め込みプロファイルがない画像の場合、カラープロファイルを指定する

 表示した画像に埋め込みプロファイルがない場合、sRGB、AdobeRGB、ProPhotoRGBなどからプロファイルを指定します。

プロファイルの指定

プロファイルの選択欄

プリントシミュレーション CMYKへ変換した色を見る

 プリントシミュレーションを使って、CMYKプロファイルへプロファイル変換した場合の色を見ることができます。

プリントシミュレーション

CMYKプロファイル等の選択欄

プリントシミュレーションONの状態

 CMYK変換に使うレンダリングインテントも選択できます。
 CMYKプロファイルに変換するとき、元の色域とは異なる色域に変換するため完璧に同じ見た目の結果にはならず、何かを優先すれば何かは犠牲になります。
 そこで、どういう要素を優先するかを決めるのがレンダリングインテントです。

 通常は「相対的 黒点補正あり」で問題ありません。

 印刷会社の人が画像をプロファイル変換したり、RIPなどで自動的にプロファイル変換するとき、レンダリングインテントは「相対的色域を維持」で行うことが多いからです。
 「知覚的」で変換することもあるかもしれませんが、「相対的色域を維持」と「知覚的」のプロファイル変換結果はそれほど差はありません。
 「黒点補正」はたいていは使った方が無難な結果になるので使う場合が多いです。

レンダリングインテントの選択欄

ColorTRUEのプリントシミュレーションは、CMYKデータをオフセット印刷したときの色をシミュレーションする作業とは違う

 ColorTRUEのプリントシミュレーションは、表示している画像データをCMYKプロファイルに変換した結果をシミュレーションするものです。

 そのため、Adobe® Photoshop®上で、すでにあるCMYK画像にJapan Color 2011 CoatedなどのCMYKプロファイルを指定して、オフセット印刷したときの結果をシミュレートする作業とは違います。

 以上、、i1Display Proを使ってスマホのキャリブレーションをする具体的な手順をご紹介しました。

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当ブログ参考記事

X-Rite®のウェブサイト ColorTRUE紹介ページ

i1 Display Pro

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