カラーマネジメント関連機器

i1 Display Pro 独自の目標でキャリブレーション可能なツール

投稿日:2016年9月16日 更新日:

【国内正規代理店品】X-rite エックスライト ディスプレイキャリブレーションツール i1Display Pro アイワン・ディスプレイプロ KHG1036

 ディスプレイ表示を正確にするために、ディスプレイのキャリブレーション用のツールとして一番有名な「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」を使ってみようと思う方は多いでしょう。

 ここでは、x-Rite®「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」はどのようなキャリブレーションツールなのか、おおまかにご紹介します。

「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」はモニターキャリブレーションツール

 「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」はモニターキャリブレーションツールです。
 モニターキャリブレーションツールとは、ディスプレイキャリブレーションを行う道具です。


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ディスプレイのキャリブレーションとは

 ディスプレイのキャリブレーションとは、ディスプレイが正確な表示をするよう調整する作業です。

 ディスプレイが正確な表示をする、と言ってもどういう意味かわかりにくいのではないでしょうか。
 どのような表示が正確で、どのような表示が不正確なのかよく分からないからです。

データが示す絶対的な色を、示された通りに表示できる状態がキャリブレーションされた状態

 カラープロファイルが指定されている画像データなど、絶対的な色を示しているデータがあるとします。
 そのようなデータを、データが示している絶対的な色の通りに表示できるディスプレイの状態が、キャリブレーションされた状態です。

 例えば絶対的な色表現でL*a*b*(50,10,10)という色を示しているデータを表示したとき、ディスプレイからもL*a*b*(50,10,10)の色が表示されれば表示が正確です。

 以下に、正確な表示をするための調整の中身を説明します。

キャリブレーションの中身1 よく使われる表示の基準があるので、それに合わせる

 正確に表示する、ということの意味の一つは、モニターへの入力と出力の関係を示すガンマや、白い部分の色である白色点の色などを一般的に使われている基準に合わせる、ということです。

 ディスプレイの表示には、入力と出力の関係を示すガンマが2.2など、白色点の色は色温度で6500Kなど、広く使われている基準があります。

 デジカメの写真データを含め世間に出回っている画像や動画などは、たいていそのような一般的に広く使われている基準にあわせて作られていることが多いです。
 そのため、自分のディスプレイもその広く使われている基準のどれかに合わせると都合がよいのです。

キャリブレーションの中身2 自分のディスプレイの表示色の特性を調べる

 ガンマ白色点の色などを一般的な基準に合わせれば、大まかな調整としては足ります。

 ディスプレイのキャリブレーションではさらに、ディスプレイで色々な色を表示したときにどのような色で表示されるか少し細かく調べて記録します。

 例えば同じRGB(250,0,0)という赤い色を表示しても、自分のディスプレイは隣の人のディスプレイより少し黄色っぽい赤色かもしれません。
 そのような特性を調べます。

 それを調べて記録しておくと、Adobe® Photoshop®などデータが示す色を正確に扱えるアプリケーションソフトで画像データなどを表示したとき、データが示す絶対的な色を正確に表示できるようになります
 またそのようなアプリケーションソフトからデータが示している通りの色をプリンターに送って印刷したときに、ディスプレイ表示とプリンター出力の色が一致するようにできます。

i1Display Pro(アイワン・ディスプレイ プロ)の仕様の大まかな説明

 モニターキャリブレーションツールにはi1Display Pro以外にも色々あります。
 それらと比較しながら、i1Display Proがどのような仕様の機器か大まかに見てみましょう。

測色器が三刺激値直読の方式

 i1Display Pro測色器三刺激値直読の色彩計です。
 これは、人間の目に存在する三種類のセンサーの器官の反応と似た特性のセンサーで色を読みとる方式です。
 この方式は簡易的な方式で、価格も安い場合が多いです。

 これに対して、カラーモンキーフォト(colormunki photo)i1Studioi1Pro2などの測色器は分光測色計というもので、光の色々な波長の強さをすべて測定します。
 色彩計より精度が高く、価格も高いです。

ガンマ値は 1.8、2.2、3.0、sRGBから選択

 目標のガンマ値は、1.82.23.0sRGBから選択できます。

当ブログ参考記事

白色点の色温度の設定は自由

 ディスプレイの白色点の色の設定は、ようするにディスプレイの真っ白な部分をどういう色合にするか決めるものです。
 色温度で指定することも、xy色度で指定することもできます。

 i1 Display Proのディスプレイの白色点の色の設定は、以下のように自由自在にできます。

  • D50、D55、D65、D75から選択
  • 色温度・xy値で自由に設定
  • 別のモニターの白色点に合わせる
  • 用紙の紙白を測定して、その色に合わせる

など

下位機種との差 白色点を色々な方法で設定できるので、特定の条件に特化した作業環境など、複雑な環境が作れます。

当ブログ参考記事

輝度の設定はほぼ自由

 ディスプレイの輝度の設定は、80〜250cd/m2の範囲で自由にできます。
 また、用紙や環境光の明るさを測定して設定することもできます。

  • 80〜250cd/m2の範囲で設定
  • 環境光を測定して、合わせる
  • 用紙を測定して、合わせる
  • 別のモニターの輝度に合わせる

下位機種との差輝度を色々な方法で設定できるので、特定の条件に特化した作業環境を得るなど、複雑な環境が作れます。

当ブログ参考記事

i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)と他の機種の比較表

 以上おおまかに説明したi1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)の特徴と他機種との比較を、表にまとめてみました。

 なお、私がつかんでいる範囲の情報なので、詳しくは店の人に確認して下さい。

Colormunki Smile Colormunki Display i1 Display Pro Colormunki Photo
測色器 三刺激値直読 三刺激値直読 三刺激値直読 分光測色計
白色点の選択肢 D65 D50、D55、D65、固有の白色点 D50、D55、D65、固有の白色点
カスタム設定
環境光の測定
別のモニターの測定
用紙の紙白の測定
D50、D55、D65、固有の白色点
輝度 80、90、100、110、120、130、140(cd/m2)、固有の白色点 80〜250cd/m2の範囲で設定
環境光の測定
別のモニターの測定
用紙の測定
80、90、100、110、120、130、140(cd/m2
ガンマ値 2.2 不明(カタログには1.8、2.2から選べると書いてあるが、私の知る限り設定欄は見当たらない) 1.8、2.2、3.0、sRGB 1.8、2.2
カメラプロファイル作成 × × ×
プロジェクターのプロファイル作成 ×
RGBプリンターのプロファイル作成 × × ×
CMYKプリンターのプロファイル作成 × × ×

i1Display Proのその他の機能

スマホなどのモバイル機器のキャリブレーションに使える

 X-Rite®が提供している、スマホなどのモバイル機器のディスプレイでキャリブレーションされた状態で画像データを表示できる「ColorTRUE」というソフトがあります。

 i1Display Proは「ColorTRUE」に対応しているので、i1Display Proを購入すれば、スマホなどで画像データを正確に表示できるようになります

当ブログ参考記事

無線LANを使う場合は子どもや若者のいない場所で作業しましょう

 携帯電話とマイクロ波を照射する機器の使用は、人体への危険性が指摘されています。
 特に子どもや若者は受ける影響がより大きいことが指摘されています。

 欧州評議会議員会議では2011年に、学校の敷地内での携帯電話の使用の規制や有線インターネット接続を優先することなどを含む決議が採択されています。

 フランスでは、保育園などにおける無線機器の使用禁止、小学校においてデジタル教育以外では無線LANの使用不可などを定める法律が制定されているとのことです。

 そういった諸外国の動きから考えても、無線LANを使用せざるをえない作業は子どもの生活エリア以外で行う必要があるでしょう。

当ブログ参考記事

カラーマネジメントモニターの測色器として使える

 i1Display Proは、EIZO®など有名メーカーの主なカラーマネジメントモニターキャリブレーションソフトに対応しています。

 i1Display Proがあれば、後々カラーマネジメントモニターを購入してハードウェアキャリブレーションをしたくなったとき、カラーマネジメントモニターの測色器として使えます

 そのため、カラーマネジメントモニターを購入する時に、内蔵測色器や外付け測色器が付いていないモデルを購入すれば済みます。

当ブログ参考記事

i1Display Proを実際に使用している様子

 i1Display Proを実際に使用してモニターキャリブレーションを行っている様子を、別の記事でご紹介しています。

当ブログ参考記事

i1Display Proのパッケージ、外観

i1Display Proのパッケージと外観です。

パッケージの表面

パッケージの裏面

パッケージと中身

中身と付属のディスク

i1Display Pro本体と説明書

i1Display Pro本体

 以上、x-Rite®「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」(KHG1035)はどういうキャリブレーションツールなのかご紹介しました。

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平間フォトレタッチ事務所

写真や種々のデータの色の問題など、芸術センスでは解決できない画像の色補正、フォトレタッチ、その他当ブログで扱っているような分野のご相談をお寄せいただけますと幸いです。

最近の業務の例

  • 商品の色測定、商品写真の色調補正
  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
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