商品写真の色の悩み

商品写真を正しい色で見る簡単な方法 カラーマネジメントモニターを使って

投稿日:2017年9月5日 更新日:

 商品写真のデータをチェックするとき、色を正確に表示する必要があります。
 キャリブレーションしたモニターを使えば色を正確に表示できます。
 しかし、モニターのキャリブレーションは少しややこしいので実行できず困る場合もあるでしょう。

 ここでは、キャリブレーション作業をできるだけ省略して、商品写真を正しく表示する方法をご紹介します。

カラーマネジメントモニターのsRGBモードで表示すると良い

 モニターに関しては、カラーマネジメントモニターの「sRGBモード」のようなプリセットで表示すれば、商品写真などのデータを正確な色で表示できます。

カラーマネジメントモニターはたいてい工場出荷時にキャリブレーションされている

 高度なキャリブレーション作業が可能な「カラーマネジメントモニター」があります。

 多くの場合、カラーマネジメントモニターを使うときは自分でキャリブレーション目標を設定してキャリブレーションした後、使います。

 一方、カラーマネジメントモニターには多くの場合、自分の好みでキャリブレーションをする以外に、sRGBモード、●●モードなど予め設定してあってキャリブレーションせずに使えるプリセットがあります。

 そのような、自分でキャリブレーションせずプリセットのモードで表示する場合も正確な表示がされるように、カラーマネジメントモニターは工場出荷時にキャリブレーションされています。

写真などのデータを正確な色で見たい時はsRGBモードで表示すれば良い

 カラーマネジメントモニターを購入して、sRGBモードで表示することで、商品写真などのデータを正確な色で見ることができます。

 例えばEIZO®のカラーマネジメントモニターの場合、たいてい「sRGBモード」という表示モードが付いており、ディスプレイ全面のボタンでモードを選べます。

 EIZO®のカラーマネジメントモニターColorEdge®であれば、最も低価格のモデルでもsRGBモードは付いています。

低価格のカラーマネジメントモニター

色温度、ガンマなどは変更できないが、気にする必要はない

 自分でキャリブレーションするわけでなく、sRGBで表示するモードなので、当然ながら色温度、ガンマなどは選べません。

 白色点の色温度はsRGBの色温度である約6500Kくらいで表示されます。

 ガンマはsRGBのガンマである約2.2くらいになります。

 ややこしくなるので詳しい説明は省略しますが、この数値は気にする必要はありません。
 このsRGBモードで表示すれば、データの色は正確に表示されています。

もう一つ必要なこと カラーマネジメント対応アプリケーションソフトで画像データを表示する

 モニターに関しては上記の説明の通り、カラーマネジメントモニターのsRGBモードを使うだけで問題ありません。

 もう一つ必要なこととして、商品写真などのデータを表示するアプリケーションソフトの問題があります。
 データの色を正確に表示するには、カラーマネジメント対応アプリケーションソフトを使う必要があります。

簡単で低価格 Photoshop® Elementsを使えば大丈夫

 カラーマネジメント対応アプリケーションソフトは色々あります。

 ただ画像データを正確な色で表示するだけであれば、Adobe® Photoshop®までは必要ありません。
 Adobe® Photoshop® Elementsがあれば大丈夫です。

カラーマネジメント対応ソフト

Photoshop Elementsによる写真のデータの開き方

 Photoshop Elementsで写真を正確な色で表示するには、以下のような手順で開きます。

操作エキスパート」を選択します。

エキスパートを選ぶ

操作編集 > カラー設定]と進み、カラー設定で「画面表示用に最適化」を選択し、OKをクリックします。

カラー設定で「画面表示用に最適化」を選択

 これにより、写真のデータを開いたとき、埋め込みプロファイルがあれば埋め込みプロファイルを使って開かれます。
 例えば、AdobeRGB埋め込みの写真のデータを開けば、AdobeRGBカラースペースで開かれます。
 sRGB埋め込みの写真のデータを開けば、sRGBカラースペースで開かれます。

 よって、プロファイル埋め込みの画像データは問題なく正確に表示されます。

 一方、埋め込みプロファイルのないデータを開いた場合は、sRGBカラースペースで開かれます。
 sRGBの画像データで埋め込みプロファイルなしのデータはたくさんあるので、sRGBカラースペースで開くのが無難です。
 もしsRGB以外のカラースペースで作成した画像データであるにもかかわらず埋め込みプロファイルがない場合は、おそらくデータ作成元のミスです。ほとんどないケースなので対応しなくても大丈夫です。

操作 カラー設定は済んだので、あとは普通に画像データを開きます。その結果正確な色で表示されます。

写真のデータがsRGB以外でも問題なく正確に表示される

 上記の説明のとおり、カラーマネジメント対応アプリケーションソフトで写真のデータを開き、カラーマネジメントモニターのsRGBモードで表示すれば、正確な色が表示できます。

 sRGBモードなので、AdobeRGBの写真は正確に表示できないではないか、と感じるかもしれません。
 しかしその心配はいりません。
 上記の説明の手順で表示すれば、AdobeRGBなどの写真の色が、sRGBモードのディスプレイで表示するためにきちんと変換されて正確に表示されます。

 もう少し詳しい説明は以下の記事をご参照下さい。

当ブログ参考記事

お客様の表示環境と比較してみるのも良い

 以上の説明で、商品写真のデータの本来の色を見ることができるようになりました。

 もしネットショップであれば、お客様は商品写真を自分の端末のウェブブラウザで表示するでしょう。

 そこで、カラーマネジメントモニターで正確に表示した写真と同じ写真を、手元のスマホや、隣の事務用のパソコン画面などで表示して比べてみるのも良いでしょう。
 お客様が写真のデータ本来の色とどのくらい似た色で表示しているかを推測できます。
 意外と近い色かもしれませんし、古いパソコンの画面などではかなり違う色に表示されてしまうかもしれません。

 以上、キャリブレーション作業をできるだけ省略して、商品写真を正しく表示する方法をご紹介しました。

当ブログ参考記事

各種カラーマネジメントモニター

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最近の業務の例

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  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等

など

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