ディスプレイとプリンターの色合わせ

自宅のプリンターで写真印刷 カラーマネジメントの体制の作り方

投稿日:2015年8月26日 更新日:

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 自分のデジカメで写真を撮影し、Adobe® Photoshop®などのフォトレタッチソフトで現像、フォトレタッチし、自宅のインクジェットプリンターで写真作品を出力したいという方は多いことでしょう。

 その際、ディスプレイの表示とプリンター出力の色を合わせるのは、仕組みがややこしくて結構大変です。
 プリンターやディスプレイの説明書で使い方の説明はあるものの、たいてい頭がこんがらがります。

 ここでは、デジカメ写真の現像・フォトレタッチからプリンター出力までを安定して行うためのカラーマネジメントの体制作りについて説明します。

カラーマネジメントのおおまかな仕組みの説明

 まず、カラーマネジメントの体制作りの土台になる仕組みの説明をします。
 仕組みが全くわからない状態で体制作りをするよりは、大まかに知っていた方が頭がこんがらがらずに作業を進められます。

ディスプレイのカラーマネジメントのおおまかな仕組み

 ディスプレイで正しい表示を行うために、(1)まず測色作業をし、(2)次に測色結果をもとにしてカラープロファイル作成をします。

 完成したカラープロファイルを使用して補正してディスプレイの表示をすることで、キャリブレーションがとれた状態、色が合った状態になります。

測色

 測色作業を単純に説明すると下図のようになります。

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測色作業の概念図

 ディスプレイで例えばRGB(255,0,255)の色を表示してみます。
 画面で表示される色のLab値を測色器で測ります。

 ちなみに、RGB(255,0,255)を何色で表示するかは表示する人の勝手であり決まっていませんが、Lab値は色を表す絶対的な数値です。

ディスプレイプロファイルの作成

 測色作業の結果以下のような、ディスプレイに入力するRGB値とディスプレイで表示される色のLab値の関係が判明します。

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測色の結果から分かる入力するRGB値と出力のLab値の関係

 このように、入力するRGB値とその結果ディスプレイで表示される色のLab値の関係をたくさん調べます。

 その結果をまとめてディスプレイのカラープロファイルを作ります。

 完成したカラープロファイルで補正を行ってディスプレイ表示すれば、正確な色が表示されます。

※細かく言うと実際は、輝度や白色点の色やガンマを調整して、色の特性を測ってディスプレイプロファイルを作成する、というような流れです。

プリンターのカラーマネジメントのおおまかな仕組み

 プリンターで正確な出力を行う場合もディスプレイと基本はほぼ同じで、まず測色をして、次に測色結果をもとにカラープロファイル作成をします。

(1)プリンターと用紙の組み合わせを決める

 どのプリンターとどの用紙の組み合わせについてのプロファイルを作成するか決めます。
 例えば、用紙はEPSON® 写真用紙<光沢>、プリンターはEPSON EP-978A3、の組み合わせのプロファイルを作成する、と決めます。

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プリンターと用紙の組み合わせを決める。

(2)テストチャートを出力する

 先ほど決めたプリンターと用紙を使用して、数十色〜千数百色のパッチで構成されたテストチャートをプリンターで出力します。

 下図では説明を分かりやすくするため2色のパッチのテスチャートを出力しています。

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テストチャートを出力する

テストチャート

 理屈上はテストチャートのデータは、色のパッチがたくさん並んでいてどのパッチがどういうRGB値またはCMYK値かが分かっていれば問題はありません。
 しかし実際は、測色器と測色器のユーティリティソフトが読み込める並び方になっている専用のチャートでないとエラーになります。

 測色器で測色するために出力するテストチャートは、使用している測色器とユーティリティソフトが読み込めるパッチの並び方になっている必要があります。
 通常、測色器のユーティリティソフトが専用のテストチャートを用意しており、説明に従って操作を進めていけば専用のテストチャートが出力されるようになっています。

 どういう色のパッチをいくつ出力すれば良いか、について、いくつか有名な規格もあります。
 カラープロファイル作成ソフトでパッチ数が自由に選べる場合は、それらのメジャーな規格の中から選んだりします。

(3)パッチの色を測色する

 出力したテストチャートのパッチの色を、測色器で測色します。

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テストチャートを測色する

 上図では理屈の説明のためパッチを1個ずつ測色していますが、実際はパッチがたくさんあって1個ずつ測っていると大変なので、いくつも並んだパッチの上を測色器を直線的に移動させて連続して測色します。

 どういう方向にどう動かせば良いかなどは、測色器のユーティリティソフトが指示してくれますので、それに従います。

(4)カラープロファイルを作成する

 ここまでの作業で、どういうデータを送るとプリンターからどういう色が出力されるかが判明します。
 すなわち、どういうRGB値のデータを送るとどういうLab値の色が出力されるかが判明します。

 上図の例では、RGB(20,40,240)というデータをプリンターで出力するとLab(30,50,-90)という色が出力される、RGB(200,20,230)というデータをプリンターで出力するとLab(40,70,-60)という色が出力される、という関係が判明します。

 この、データのRGB値と出力結果のLab値の組み合わせが、パッチの数だけ判明することになります。
 単純な概念で言うと、この関係を表にしたものが、今使用したプリンターと用紙の組み合わせのカラープロファイルです。

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プリンターのカラープロファイルの作成

 業務なら1000パッチ〜2000パッチ位のチャートで関係を調べます。

 X-Rite® カラーモンキーは1000よりずっと少ないパッチ数のチャートしか出力できないようですが、趣味の写真出力ならカラーモンキーのパッチ数でも問題ありません。

具体的なカラーマネジメント体制作りの作業

ディスプレイのカラーマネジメント体制作り

 ディスプレイのカラーマネジメントは、ディスプレイと、測色器と、キャリブレーションソフトを使用し、ディスプレイをキャリブレーションし、完了です。

 具体的には、カラーマネジメント対応ディスプレイを購入し、説明書に従いキャリブレーションします。

手順1.カラーマネジメント対応ディスプレイを用意する

 カラーマネジメント対応ディスプレイを用意します。

 新たに購入する場合は、カラーマネジメントディスプレイ・キャリブレーションソフトがセットになっているものを購入すると良いと思います。

 たいていオプションの外付け測色器が別売りされています。

 少し高いディスプレイだと、測色器がディスプレイに内蔵されているものもあります。

カラーマネジメント対応ディスプレイの例

測色器別売りの製品

その他の販売店 EIZOダイレクト

その他の販売店 楽天市場

測色器別売りの製品

その他の販売店 EIZOダイレクト

その他の販売店 楽天市場

オプションの測色器

その他の販売店 EIZOダイレクト

その他の販売店 楽天市場

手順2.ディスプレイのキャリブレーションをする

操作 ディスプレイの説明書に従い、ディスプレイのキャリブレーションをします。

 各設定項目は、説明書を参照しても判断がつかない場合は以下を参考にしてください。

説明

輝度
輝度は、80〜120cdの範囲で決めるのが無難です。
 ディスプレイの横に置いた紙の明るさとディスプレイの明るさが同じくらいになるようにすると、プリンター出力とディスプレイ表示がより近づきます。

当ブログ参考記事

色温度
色温度は、プリンターで写真を出力するのが主目的なら5000Kが良いでしょう。

当ブログ参考記事

ガンマ値
ガンマ値は、特別な理由がなければ2.2で問題ありません。

当ブログ参考記事

 実際のところ、PhotoshopやIllustratorなどカラーマネジメントに対応しているアプリケーションソフトでデータを表示する場合、ガンマ1.8にしても2.2にしても表示に違いはありません。
 カラーマネジメントに対応しているアプリケーションソフトはソフトの設定でデータを開く色空間を何らかのカラープロファイルで指定してあり、その指定されたカラープロファイルが前提にしているガンマを考慮して表示されることになります。

 一方、カラーマネジメントに対応していないソフトで何かデータなどを表示する場合は、キャリブレーション時に設定したガンマ値が効いてきます。

 現在世間に出回っている機器やデータは、ディスプレイガンマ2.2を前提として作られているものがほとんどです。
 よって、何か特別な事情がない限りガンマは2.2にすれば問題ありません

 完了したら、ディスプレイの体制作りは終わりです。

 ディスプレイのキャリブレーションがとれると、例えばキャリブレーションされていない状態でパソコンからL*a*b*値(20,30,40)の色を表示しろと指示されてもL*a*b*値(28,32,51)という色を表示してしまっていたものが、きちんとL*a*b*値(20,30,40)の色が表示されるようになります。
 料理はかりの0の位置を合わせる作業と同じ意味合いです。

プリンターのカラーマネジメント体制作り

 プリンターの場合、ディスプレイのようにプリンター単体でキャリブレーションをしてくれる「カラーマネジメント対応プリンター」のようなものがないので、プリンター、測色器・カラープロファイル作成ソフト、を別々に用意する必要があります。

※業務用では、測色器が内蔵されているプリンターはあります。しかし、カラーマネジメント対応ディスプレーのような、詳しくない人でもある程度簡単にキャリブレーションができるという製品は私の知るところではあまりありません。

 プリンターのキャリブレーションを、プリンターとは別に用意した測色器・カラープロファイル作成ソフトを使用して行います。

手順1.プリンターを用意する

 普通のインクジェットプリンターで大丈夫です。

 カラーマネジメントに則ったワークフローで作業するからということで、特別なプリンターを購入する必要はありません。
 プリンターのキャリブレーションはソフト側で行うので、メーカーが「写真がきれいに出力できる」として売り出している普通のプリンターで問題ありません。

 ただし、レーザープリンターなどインクジェットプリンター以外のプリンターは、自分でプリンタープロファイルを作成してカラーマネジメントを行うのが難しいです。

 また、再現できる色域がより広い方が、ディスプレイで表示している色とより同じく出力できます。
 とは言え、プリンターの色域で表現できない色があっても全体の見た目はできるだけ変わらないように変換されて出力されるので、カラーマネジメントの理屈上は問題ありません。
 元々再現できる色域が違うデバイスの間を、できる限り同じ色に見えるように情報を渡していくのがカラーマネジメントというものです。

手順2.プリンター用に測色器、カラープロファイル作成ソフトを用意する

作業 プリンター用カラープロファイルが作成できる測色器・カラープロファイル作成ツールを購入するなどします。
 有名メーカーはX-Rite®社などです。

 測色器とカラープロファイル作成ソフトはたいていセットになっています。
 以下に主なものをご紹介します。

X-Rite® i1Studio

 個人でも何とか買えるかもしれない価格のものです。

 RGBプリンターおよびCMYKプリンターのプロファイルがつくれます。
 ただし、測色用のテストチャートのパッチの数は少なめですので、業務用のプロファイル作成ツールに比べると精度は落ちます。
 趣味の写真出力なら問題ないと思われます。

その他の販売店

メーカーのサイト

当ブログ参考記事

 旧製品のカラーモンキーフォトを紹介した記事です。

X-Rite® i1Photo Pro2

高すぎて個人では買えないと思われますが、参考に掲載します。

 これを使うと、測色用のテストチャートのパッチの数を自由に変えることもでき、業務として使うのにも足りる精度でプリンターのキャリブレーションができます。
 ただし、CMYKプリンターのプロファイルはつくれません。
 一般的な普通のインクジェットプリンターはRGBプリンターなのでこの製品でキャリブレーションできます。

その他の販売店

メーカーのサイト

 実際上、個人で使うならi1Studio(アイワン・スタジオ)しかふさわしい製品がないので、i1Studioを買うのがよいと思います。

カラーマネジメントモニターのオプションの測色器があるのに、プリンター用にまた測色器を買うと測色器がダブってしまう件について

 カラーマネジメントモニターに付属しているキャリブレーションソフトは、ColorMunki Photoなどの有名な測色器に対応していることが多いです。

 例えば、EIZO®のカラーマネジメントモニターに付属している専用キャリブレーションソフトColorNavigator6はX-Rite®のColorMunki Photo、i1 Pro2などの測色器に対応しています。

 よって、ColorMunki Photo等を持っている場合は、カラーマネジメントモニターは測色器が付属していないモデルを購入するのも良いでしょう。

手順3.プロファイルを作成する「用紙」「プリンター」の組み合わせを決める

作業 プロファイルを作成する「用紙」「プリンター」の組み合わせを決めます。

手順4.プロファイル作成ツールの説明に従いプロファイル作成作業を行う

作業 カラープロファイル作成ソフト・測色器ユーティリティソフト・測色器の説明書に従って作業を進めます。

 おおまかな手順としては以下のように進めます。

  1. プリンターでテストチャートを出力
  2. 出力したテストチャートを測色器で測色
  3. 測色結果からユーティリティソフト・プロファイル作成ソフトでカラープロファイル作成

 作業が完了するとカラープロファイル「●●●●.icc」が完成します。

カラープロファイル「●●●●●●.icc」のファイル名のつけ方

英数字で、「プリンター名+用紙名+日付.icc」のような名前が便利です。

例「EP978A3_epson_photo_kotaku_20150801.icc」

 これで、どの用紙とどのプリンターの組み合わせのプロファイルかがわかります。

 また、プリンターの出力の色は月日とともに変化していますので、カラープロファイルは定期的に作成し直さなければなりません。
 日付を入れることで前回いつプリンタープロファイルを作成したか分かります。

 以上でプリンターのカラーマネジメント体制作りは完了です。

補足 部屋の照明のカラーマネジメント体制作り

 部屋と机の照明は、ディスプレイの表示と出力した写真の色に関わりますので、体制を整えた方が理想ではあります。

 しかし、趣味で写真を出力するだけなら普通の昼白色の蛍光灯などで問題ありません。

 もし部屋と机の照明も整えたければ、以下の仕様の照明を使うと良いでしょう。

色温度:5000K、平均演色評価数:Ra 95以上

 具体的には、以下のように書いてある照明などを使います。

演色AAA 昼白色 高演色性 (※加えて「色評価用」と書いてあるものなどもあります。)

色評価用蛍光灯の例

 ただ、趣味で写真を印刷する場合などは、無理に色評価用の照明にしなくても大丈夫です。
 普通の昼白色の照明を使えば問題ありません。
 特に、ディスプレイはディスプレイ自体が光っているので、部屋の照明が反射原稿の観察用の条件を満たしていなくてもほぼ正しい色で見えます。

 部屋全体の照明が問題になってくるのは、印刷会社が、写真の色を出力見本に完璧に合わせるよう顧客から指示を受けたときのようなシビアな作業をする場合などです。

参考 色々な色評価用照明器具

●机に付けるスンタンド式のLED照明。これから購入するなら省エネのために蛍光灯を買うよりこのLED照明を購入した方が良いと思います。

その他の販売店

●こういうものもあります。

【代引不可】 【セリック】LED人工太陽照射灯 SOLAX-iO LE-9ND55 いつでもどこでも太陽光を忠実に再現できる色を正しく見るために開発された照明です。デザイン・色校正・ネイルサロン・写真撮影・アパレル関係等の職種の方にオススメです。

当ブログ参考記事

ディスプレイの遮光フードについて

 ディスプレイに部屋の照明が当たると、理屈上は少し色域が狭くなります。
 しかしその影響はわずかなので、付けるか付けないかは作業のしやすさ次第です。
 付けなくてもカラーマネジメントに則った作業をする上で、それほど問題ありません。

※問題があるかないかの判断基準は、ディスプレイで見ている色とプリンターから出力される色を同じにするにあたり支障があるかどうかです。

 私の場合、遮光フードを付けるととても作業がしにくいので使っていません。
 使わなくても寸分違わずお客様から渡された出力見本とインクジェット出力の色校正を同じ色で出力する作業をできているので、経験上遮光フードはあってもなくてもどちらでも問題ありません。

遮光フードの例

EIZO® CS270、EIZO® CX271などに対応

EIZO® CS230に対応

当ブログ参考記事

カラーマネジメントの体制作りの完了

 以上で、自宅で写真のレタッチをしたり写真の出力をしたりするためのカラーマネジメントの体制作りは終了です。

 結局この体制作りは、ディスプレイプロファイルとプリンタープロファイルを作成する作業だったということです。
 ディスプレイやプリンターのユーザーとして正しく写真の出力を行ったりするという場合、そのように捉えていて支障はないと思います。
 細かく言うと、ディスプレイのキャリブレーションについては、カラーマネジメントモニターはモニターの内部で白色点の色やガンマの調整を行うハードウェアキャリブレーションということを行っており、その上でディスプレイプロファイルを作成してパソコン側で色の補正をかける、というような仕組みになっています。

日常のカラーマネジメント体制の維持作業

 ディスプレイもプリンターも、月日とともに出力結果の色が変化していくので、一定期間ごとにディスプレイプロファイル、プリンタープロファイルを作り直す必要があります。

 手順は一回目に作ったときと基本的に同じです。

 ディスプレイは説明書通りにキャリブレーションを行います。
 ディスプレイのユーティリティソフトが前回キャリブレーションから何日経過したかなどを管理してくれるので、それを使うなどして定期的にキャリブレーションをします。

 私の経験上、1、2ヶ月くらいならほとんど色に変化がありませんし、3ヶ月経ってキャリブレーションしても見た目で分からないくらいの変化しかないこともあるので、ディスプレーの色はだいぶ安定しているとは思います。
 しかし、説明書ではマメにキャリブレーションした方がいいです、と書いてあるのでマメにキャリブレーションをするのに越したことはないでしょう。

 プリンターは、上記の手順通りにプリンタープロファイル作成を行います。
 なお、プリンタープロファイルは【プリンター】+【用紙】の組み合わせにつき1個作成する必要があるので、個人なら普通プリンターは一台くらいしか持っていないと思いますが、何種類も用紙を使っているならその用紙の種類の分だけプロファイルを作ることになるので、定期的な作り直しも大変です。

 業務なら定期的に行いますが、趣味の写真出力なら写真を出力していて「色がズレてきた」と感じた時に作り直すということでもいいのではないでしょうか。

パソコンのディスプレイの廃棄方法について 〜資源有効利用促進法に基づいて〜

 もし新たにカラーマネジメント対応ディスプレイを購入することになった場合、古いディスプレイを廃棄することもあるでしょう。
 液晶ディスプレイを廃棄する場合、国内の信頼できるルートで再資源化などの処理がされるようにしなければなりません。

 これはカラーマネジメント体制作りよりも、もっと重要な話といえます。
 引き取りを依頼する先を間違えると、国際法に違反して海外へ輸出され、適切に再資源化もされないまま現地で甚大な環境汚染や健康被害を引き起こすということになる恐れがあります。
 そのような事態はすでに進行し、事態はかなり深刻で、もう待ったなしの状況です。

 そういう事態に私たちも知らないうちに加担しているとすれば、一方の人々を酷い目に合わせながら写真やグラフィックを美しく仕上げたとしても何の意味があるだろう、ということになってしまいます。

液晶ディスプレイの廃棄は、資源有効利用促進法に基づいて製造メーカーへ回収依頼する

 液晶ディスプレイは、資源有効利用促進法の回収対象機器に含まれています。
 よって、液晶ディスプレイを廃棄する場合は資源有効利用促進法に基づいて手続きをします。

 資源有効利用促進法に基づいたパソコンの回収については、製造メーカーなどで作られている一般社団法人パソコン3R推進協会のウェブサイトでわかりやすく案内されています。

手順1 ディスプレイを購入したら「PCリサイクリマーク」をもらう

 液晶ディスプレイを購入した場合、「PCリサイクルマーク」が貼られていないかもしれません。
 パソコンを買うと初めから「PCリサイクルマーク」が貼られてあり、このマークがあることで無料で回収してもらえるとのことですが、場合によっては貼られておらず、自分で「PCリサイクルマーク」を送ってくれるよう申し込む必要があるようです。

 そこで、液晶ディスプレイを購入したら「PCリサイクルマーク」が貼ってあるか確認して、貼っていなければ製造メーカーへ「PCリサイクルマーク」を送ってくれるよう申し込みます。

 申し込みはWEB上でできます。

 例として、EIZO®の場合は以下のページから「PCリサイクルマーク」の申し込みができます。

手順2 製造メーカーに回収を申し込む

 資源有効利用促進法に基づいた機器の回収申し込みはメーカーへ行うことになっていますので、メーカーへ申し込みます。

 パソコン3R推進協会ウェブサイトの以下のページに、各メーカーの回収窓口へのリンクが掲載されています。

 例えばEIZO®の申し込み窓口は以下のページです。

当ブログ参考記事

手順3 「エコゆうパック伝票」が送られてくるので、荷造りして郵便局から送る

 製造メーカーの窓口に回収の申し込みをすると、「エコゆうパック伝票」が送られてくるので、自分で荷造りしてそれを貼り、郵便局に持ち込む、あるいは郵便局に集荷を依頼します。

手順4 国内の正規のルートで再資源化される

 国内の正規のルートで再資源化されます。

 これで国際法に違反してガーナなどに不法に廃棄家電が持ち込まれ、現地で甚大な水銀汚染や鉛汚染などを引き起こすという恐るべき事態に知らないうちに加担してしまうようなことはとりあえず防げます。

 以上、デジカメ写真の現像・フォトレタッチからプリンター出力までを安定して行うためのカラーマネジメントの体制作りの一例についてご紹介しました。

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当ブログ参考記事

当事務所の色補正・フォトレタッチサービス

 芸術センスでは解決できない写真の色補正、フォトレタッチ、画像関連のご相談等をお寄せいただけますと幸いです。

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