GIMPの使い方

GIMPで画像データのサイズ・解像度を変更する方法

2018年8月22日

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 画像データのサイズはpx、mmなど何種類も表記があり、解像度が変わると寸法の表記が変わったりするので、基本を知らなければ適切なサイズ変更ができません。

 ここではGIMPを使って画像データのサイズ変更をする方法をご説明します。

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画像データのサイズ変更の手順

 画像データは、用途に合わせて絶対的なサイズを変更して使います。
 画像のサイズの変更は以下の手順で進めると分かりやすいです。

手順1 解像度を決める

 まず自分の画像データの使い方の場合に必要な解像度を決めます。

自宅のプリンターで出力する、または店舗のデジカメプリントに依頼するなら例えば300dpiと決めます。
印刷会社へ入稿するなら例えば350dpiと決めます。
ウェブサイトに使用するなら解像度は無視でよい、一応72dpiにしておく、といった具合に、解像度を決めます。

解像度はどのくらいにすれば良いか

 解像度の目安を以下にあげます。

 写真を家庭のプリンターで印刷するなら300dpiで十分です。

 写真を大判インクジェットプリンターで出力するなら、300dpiあれば十分です。データが重すぎるなら200dpi〜250dpiくらいでもたいてい問題ありません。
 
 写真を店のプリントサービスに出す場合も300dpiあれば十分です。

 写真をオフセット印刷に使う場合、350dpiあれば十分です。最も高い解像度が必要なコート紙へのオフセット印刷の場合に350dpiあれば十分だからです。

 ウェブサイトに掲載する画像は解像度は無視して、ピクセルのサイズだけ考えれば大丈夫です。ウェブブラウザなどで表示される画像は解像度の設定は無視されて、ディスプレイの解像度の設定に合わせて単純に表示されるからです。
 それでも何らかの解像度に決めないと作業がしにくいと思うので、とりあえず72dpiくらいにしておけばよいでしょう。

 マンガや設計図のような、きれいな黒い線で描かれた線画の絵柄をオフセット印刷する場合は1200dpiくらいの高い解像度が必要です。
 通常の写真と同じ350dpi程度に仕上げた線画のデータでオフセット印刷をすると、線がガタガタして見えてしまいます。

手順2 画像の解像度を上記で決めた解像度に設定する(ピクセルで表わされた絶対的なサイズはそのままで)

 画像の絶対的なサイズであるピクセルで表されたサイズは維持したまま、解像度の設定だけ変更します。
 それに伴って「mm」などで表された相対的な寸法は変化しますが、気にせず進みます。

画像データのファイルには解像度を記録する場所がある

 画像データには色々なファイル形式がありますが、どの形式の画像ファイルにもたいてい解像度を記録しておく場所があります。
 画像本体は何も変更しなくても、解像度の設定だけ72dpiにしたり350dpiにしたりと変更することができます。

手順3 画像の絶対的なサイズを変更する

 解像度は用途に合わせて先ほど決めた解像度に固定したまま、「mm」などで表された相対的なサイズが使用したいサイズになるように画像の絶対的なサイズを変更します。
 この段階で初めて画像本体に処理が加わります。

GIMPによる画像データのサイズ変更の具体的な操作

 例として、解像度200dpi、幅127mmで出力したい場合を考えます。

画像データを開く

 [ファイル>開く/インポート]で画像データを開きます。

GIMPで開いた画像データの解像度が変わる件について

 私の手元のGIMPでは、例えば300dpiの画像データを開いても、開いた結果解像度が72dpiに変わってしまいます。
 画像データ自体のサイズは変化しません。
 詳しい理由はGIMPを作っている人たちに聞かないと分かりませんが、とりあえずここで説明する操作においては支障はありません。

解像度の設定

 [画像>印刷サイズ]と進み、「画像印刷解像度の設定」の画面を表示します。
鎖のマークが繋がった状態にし、水平解像度、垂直解像度とも200(ピクセル/in)に設定します。
幅、高さのmm寸法が変化しますが問題ありません。
OKをクリックします。

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「画像印刷解像度の設定」で解像度を変更

画像データのサイズ変更

 [画像>画像の拡大・縮小]と進み、「画像の拡大・縮小」の画面を表示します。

 鎖のマークが繋がった状態にし、縦横比が維持されるようにします。

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鎖のマークが繋がった状態にする

 幅・高さの設定欄で単位にmm等を選び、今回設定する幅127mmを入力します。

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幅・高さの設定欄で目的の寸法を入力

 補間方法の設定欄で用途に合った補間方法を選びます。
 以前のバージョンのGIMPでは、普通の写真なら「キュービック」「Sinc(Lanczos3)」のどちらか処理結果が好ましくなる方を選びます。
 新しいバージョンのGIMPでは、普通の写真なら「キュービック」「NoHalo」「LoHalo」のいずれかを選択してみて、処理結果が好ましいものを選びます。
二次元バーコードのような画像なら「補間しない」を選びます。

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補間方法を選択

 拡大縮小をクリックしてサイズ変更をします。

操作後のデータの解像度、サイズの確認

 [画像>画像の情報]と進み、解像度と寸法を確認します。
今回の目的の200dpi、幅127mmになっています。

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サイズ変更後の解像度と寸法を確認

 これでGIMPによる画像データのサイズ変更は完了です。

解像度の変更と絶対的なサイズ変更は続けて行っても良い

 上記の説明では、「印刷サイズ」で解像度を変更して一旦OKをクリックし、改めて「画像の拡大・縮小」で画像の絶対的なサイズを変更しました。

 これは、画像データの扱いに慣れていない場合、解像度を変更することと画像の絶対的なサイズを変更することの意味が区別しにくく混乱することを避けるためです。
 また、2段階式に作業することで画像の絶対的なサイズがどのくらい拡大されるかまたは縮小されるかを把握しやすくする意味もあります。
 画質にシビアな画像データを扱う場合は絶対的なサイズの拡大縮小の度合いに気を使う必要があります。

 画像データの扱いに慣れている場合は、「画像の拡大・縮小」でいっぺんに解像度を変更して相対的寸法を入力し、画像データの絶対的なサイズを変更してしまうこともできます。

 以上、GIMPによる画像データのサイズ変更の方法をご説明しました。


 

参考記事

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