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写真を壁に飾るFUJIFILM「WALL DECOR ギャラリー」 プロファイルはどうするべきか

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 写真をプリントし、壁に飾れるよう加工してもらえる富士フイルムのデジカメプリントサービス「WALL DECOR」というものがあります。

 その中の一つ、「WALL DECOR ギャラリー」は余白が大きめのマット台紙と木製パネルで加工をしてもらえるプリントサービスです。

 現在は一般向けのカメラや現像ソフト、写真編集ソフトでもカラープロファイルが色々選べるようになっているため、「WALL DECOR ギャラリー」に依頼する写真のデータのプロファイルはどのようにするべきか迷う人も多いでしょう。

 富士フイルムの「WALL DECOR ギャラリー」に依頼するとき、画像データのプロファイルをどのようにするとよいかみてみます。

富士フイルム「WALL DECOR ギャラリー」

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富士フイルム「WALL DECOR ギャラリー」の内容

 写真をプリントし、壁に飾れるよう加工してもらえる富士フイルムのデジカメプリントサービス「WALL DECOR」というものがあります。

 FUJIFILMのサイトには以下のように書かれています。

「お気に入りの写真」+「パネル加工(額装)」= 壁に飾る
新しいサービスです。

 「WALL DECOR」にはパネル加工、額装の種類がいくつかあり、それぞれに「WALL DECOR ●●●」というサービス名になっています。

 「WALL DECOR」の一つである「WALL DECOR ギャラリー」は、写真をプリントし、余白が大きめのマット台紙と木製パネルで壁に飾れる加工をしてもらえるデジカメプリントサービスです。

富士フィルム「WALL DECOR ギャラリー」

サイズはA4相当からA2相当までの4種類

 WALL DECOR ギャラリーでは以下のサイズのプリントが可能ということです。

  • スクエア(写真の画面サイズ 180×180mm)
  • A4相当(写真の画面サイズ 190x280mm)
  • A3相当(写真の画面サイズ 270x400mm)
  • A2相当(写真の画面サイズ 410x584mm)

自動色補正を行える

 注文画面で、自動色補正の有無を選択できます
 自動色補正を選択すると、富士フイルムの業務用のソフトで自動色補正が行われた上でプリントされます。

 「色補正なし」でも注文できます。

色合いに遊びの加工も施せる

 通常の自動色補正の選択肢以外に、トイカメラ風やその他の遊びのある画像処理の選択肢もあります。

写真にコメントを入れられる

 写真の中にコメントの文字を入れられます。
 書体や色も変えられます。

印画紙は複数の選択肢あり

 基本的には光沢の印画紙が使用されます。

 その他、有料のオプションで超光沢、半光沢、パール光沢、凹凸のあるキャンバス風の印画紙、という選択肢もあります。

マットの余白があるパネル加工 余白が付くので鑑賞しやすく部屋にも馴染む

 プリント後は、マット台紙と木製パネルで壁に飾れる状態に加工されます。

基本的な額装の方法と同じくマットの余白が付くのが良い

 写真を額に入れて飾る時、余白が0なら窮屈に感じたり、部屋に馴染まなかったりします。

 最も基本的な額装の方法ではマットで余白を設けます。マットで適切な余白を設けて額に入れることで窮屈さを感じずに写真を鑑賞しやすくなったり、写真と部屋の空間がスムーズにつながって写真が映えます。

 「WALL DECOR ギャラリー」はマットの余白が付くので、余白付きの基本的な額装で作品を部屋になじませたい時に向いているでしょう。

額の側面の色が選択可能

 額の側面の色を3種類ほどから選択できます。

台紙の色が選択可能

 マット台紙の色を5種類ほどから選択できます。

その他の「WALL DECOR」

 「WALL DECOR」のプリントサービスには、「WALL DECOR ギャラリー」の他に以下のようなものもあります。

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富士フイルム「WALL DECOR ギャラリー」のサービス案内でプロファイルの扱いを確認してみる

 「WALL DECOR ギャラリー」のウェブページで、依頼する写真の画像データのプロファイルについて説明されているかみてみました。

 データのサイズなど、いくつか説明がありましたが、カラープロファイルについての細かい説明は見つけられませんでした。

 画像データの色空間などについて説明を載せると、注文する人がかえって混乱してしまうからかもしれません。

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ネット注文で画像をアップロードしてみた結果

 「WALL DECOR ギャラリー」のネット注文の画面から、画像をアップロードしてみました。

 「WALL DECOR ギャラリー」をネットから注文する際の画像のアップロード画面にも、カラープロファイルに関する注意書きなどは見当たりませんでした。

sRGBの画像データをアップしてみる

 以下のsRGBの画像データをアップロードしてみます。
 sRGBで完成させ、sRGBカラープロファイルを埋め込んで保存した画像データです。

アップしてみるsRGBの写真

 おそらくsRGBの画像データがsRGB画像として扱われているものと思われます。
 ほぼ同じ色で問題なくアップロードできました。

sRGBの画像データ(プロファイル埋め込みなし)をアップしてみる

 以下のsRGBの画像データをアップロードしてみます。
 sRGBで完成させ、カラープロファイルを埋め込まずにに保存した画像データです。

アップしてみるsRGB(プロファイル埋め込みなし)の写真

 おそらくsRGBで作成され埋め込みプロファイルのない画像データがsRGB画像として扱われているものと思われます。
 ほぼ正常な色で問題なくアップロードできました。

AdobeRGBの画像データをアップしてみる

 以下のAdobeRGBの画像データをアップロードしてみます。
 AdobeRGBで完成させ、カラープロファイルを埋め込んで保存した画像データです。

アップしてみるAdobeRGBの写真

 AdobeRGBの画像データにsRGBを指定した以下の写真と似たような色になってしまいました。

AdobeRGBの写真にsRGBを指定した状態

 おそらく、AdobeRGBの画像データの埋め込みプロファイルは無視され、sRGB画像として扱われた結果だと思われます。

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「WALL DECOR ギャラリー」に依頼するときの写真のデータのプロファイル

sRGBにしておけば問題ない

 店のサービスに依頼するデータはsRGBで作ればまず問題ないでしょう。

 デジカメで撮影するなら、カメラの色空間をsRGBに設定しておけば、撮影した写真のデータはsRGBのデータになります。

 現像ソフトで現像するなら、画像データの書き出し時の色空間をsRGBに設定すると、sRGBのデータになります。

 AdobeRGBのデータがあるなら、sRGBにプロファイル変換して保存すると、sRGBのデータになります。

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「色補正あり」を選択する場合でもsRGBのデータにしておいた方が無難

 「WALL DECOR ギャラリー」では「色補正あり」でプリントを依頼できます。

 「色補正あり」で依頼する場合、sRGB以外の色空間で作成された画像をアップして色が変わったとしても、そこから色補正が施されてきれいに調整されるので、sRGBのデータでもそれ以外の色空間で作成したデータでも問題ないのではないか、と思うかもしれません。

 確かに、例えばAdobeRGBのデータをアップして色が変わっても、自動色補正がかかることで少し見栄え良く調整されるでしょう。
 しかし、やはり色がおかしくなった状態から自動色補正がかかるのと、正常な状態から自動色補正がかかるのでは、たいてい正常な状態から自動色補正をかけた方がより品質は高くなるでしょう。

 ですので、プリントを依頼するときはsRGBのデータで依頼するに越したことはないでしょう。

 以上、富士フイルムの「WALL DECOR ギャラリー」を注文するとき、画像データのプロファイルをどのようにするとよいかみてみました。

富士フイルム「WALL DECOR ギャラリー」