写真のスキャニング・データ化

Epson Scan 2でネガフィルムをスキャンする方法、手順

2020年6月26日

 ネガフィルムをデータ化したい時、EPSON®のスキャナー付属のスキャナーソフト「Epson Scan 2」を使ってスキャニングすることも多いでしょう。

 ここでは「Epson Scan 2」を使ってできるだけ簡単な設定でネガフィルムをスキャンしてみます。

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ネガフィルムを簡単にスキャンするには、スキャナーソフトの自動調整に任せてスキャンする

 スキャナーソフトは、スキャナードライバーの自動色調整でスキャニングする、OSのカラーマネジメント機能を利用してスキャニングする、色補正をしないでスキャニングする、といったように何通りもスキャニング方法が選べる場合が多いです。

 何通りかあるスキャニング方法のうち、スキャナードライバーの自動色調整を使用してスキャンする方法が最も簡単で、無難な仕上がりになります。

 そこで、このページではスキャナードライバーの自動色調整を使用してスキャン作業を進めます。

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スキャナーソフトの自動色調整でスキャンする手順

 この例ではスキャナーソフトに「Epson Scan 2」、スキャナーに「EPSON® GT-F740」を使用します。

手順1 スキャナーとソフトの起動

 スキャナーをパソコンにつないで、電源を入れます。

 「Epson Scan 2」を起動します。

手順2 フィルムのセット

 スキャナーのガラス面を拭いてホコリを取っておきます。

 スキャナーのフィルムホルダーにネガフィルムをセットして、ホルダーをスキャナーにセットします。

スキャナーにネガフィルムをセットする

手順3 スキャナーソフトで原稿種などの設定

 スキャナーソフトのメインの画面で、原稿の種類などを設定します。

Epson Scan 2のメインの画面

モード

 「モード:」は、書類ではなく写真をスキャンするので「フォトモード」を選択します。

取り込み装置

 「取り込み装置:」は、光を透過させて見るものであるネガフィルムをスキャンするので「透過原稿ユニット」を選択します。

原稿種

 「原稿種:」は、カラー写真のネガフィルムをスキャンするので「カラーネガフィルム」を選択します。

イメージタイプ

 「イメージタイプ:」は、一般的な用途では「24bitカラー」を選択しておけば問題ありません。24bitカラーの画像データは約1677万色の一般的な画像データです。
 理由があってより色数の多い画像データとして保存する必要がある場合は「48bitカラー」を選びます。

解像度

 「解像度:」は、スキャンした画像データの用途、出力サイズによって決めます。
 35mmのネガフィルムをスキャンした後、インクジェットプリンターでL判(約89×127mm)サイズで印刷したい場合は1200dpiくらいが適当です。

 その他のいろいろな条件のときにどのくらいの解像度に設定するべきかについては、当ブログの以下の記事などをご参照下さい。

当ブログ参考記事

手順4 プレビューする

 「プレビュー」をクリックします。

「プレビュー」をクリック

 フィルム全体が簡易的にスキャンされます。

 上部の「サムネイル表示」にチェックを入れると、写真1コマ1コマをソフトが自動で認識して、1枚ずつの写真のサムネイル表示の状態になります。

プレビュー画面をサムネイル表示にした状態

 スキャンする必要のない写真があれば、サムネイル上にカーソルを持っていくと表示される「×」印をクリックして消しておきます。

不要な写真は×印で消しておく

スキャンする写真だけにした状態

手順5 色補正関連の設定

 「色補正設定」をクリックし、色補正設定の画面を表示します。

「色補正設定」をクリック

色補正設定の画面

 「色補正:」を「ドライバーによる色補正」にします。

 「常に自動露出を実行」はチェックを入れます

 その他は初期値のままで問題ありません。

 OKをクリックします。

手順6 保存形式などの設定

 「保存形式:」で好みの形式を選びます。
 TIFFJPGが無難でしょう。

 スキャン画像を保存後に、再度画像データを開いて調整や加工をする場合はTIFFがおすすめです。

 スキャン画像の保存後に調整や加工をする予定がない場合はJPGでも良いでしょう。
 JPGで保存すると、保存するたびに少し画質が劣化します。

保存形式の設定

 保存形式を設定したら、保存形式のドロップダウンリストの一番下にある詳細設定を選択します。

「保存形式」の「詳細設定」へ進む

 保存に関する設定画面が表示されます。

 TIFFの場合は、「圧縮:非圧縮」に、「ICCプロファイルの埋め込み」はチェックを入れます

TIFF保存に関する詳細設定の画面

 JPGの場合は、「エンコーディング:標準」が無難です。
 「画質:」は、データ容量が大きくてもできるだけ画質を劣化させたくない場合は「100」にします。
 画質の数字を小さくするほど容量は小さくなりますが画質は劣化します。
 「ICCプロファイルの埋め込み」はチェックを入れます

JPG保存に関する詳細設定の画面

 OKをクリックします。

 「保存ファイル名:」、「保存場所:」は希望の内容で設定します。

手順7 スキャン

 「スキャン」をクリックしてスキャンを実行します。

「スキャン」をクリック

 以上で、Epson Scan 2を使ってできるだけ簡単にネガフィルムをスキャンする作業は完了です。

スキャン結果の画像データを確認してみる

 スキャン済みの画像データを開いてみます。

ネガフィルムをスキャナーソフトの自動調整でスキャンした結果

 スキャナーソフトが自動調整を施して、ある程度色と明るさなどが調整された写真になっています。

スキャナーソフトの自動調整でスキャンしたままの写真は完成した写真とは言えない

 スキャナーソフトの自動調整でスキャンしたままの写真はまだ完成した仕上がりのデータとは言えません。
 明るさ・コントラストなどの写真に関する各種の調整がパソコンのソフトによって自動で行われただけだからです。
 スキャナーのドライバーソフトの能力だけで良い写真に仕上げるのは難しいです。

店で写真をプリントする場合は人による確認・調整が施される

 フィルムやデジカメのデータを店のプリントサービスに出した場合、店では業務用ソフトの自動調整や人の確認や調整を施した上でプリントしています。
 自宅のスキャナーでスキャナーソフトの自動調整だけでスキャンしたデータは、業務用ソフトの自動調整や人による確認・調整にあたる作業が入っていません。
 その分仕上がりが不十分になります。

スキャン後の画像データの手動調整

 スキャン済みの写真をよりきれいな状態に仕上げるには、スキャンしたデータを開いて最低限以下の作業が必要です。

  1. 明るさ・コントラストの調整
  2. 色の調整

 この処理は、「Adobe® Photoshop® Elements」、「Corel® PaintShop Pro」などの画像編集ソフトを使用して行えます。

画像編集ソフトの例

 今スキャンしたデータを、Photoshopで軽く調整してみました。

スキャン結果の画像

スキャン後の写真にPhotoshopで調整を加えた結果

当ブログ参考記事

大量の写真フィルムをスキャンする場合

 若干の本数のフィルムをスキャンする場合は、以上の説明の要領でデータ化できます。

 一方、今までに撮りためた大量のフィルムをスキャンするというような場合は、尋常でないほどの時間がかかる可能性があります。
 試しにフィルムを1〜2本スキャンしてデータ化してみて、フィルム1本あたりのデータ化に要する時間を計ってみます。その結果をもとにこれからスキャンしようとしている大量のフィルムのデータ化に必要な時間を計算してみると、非現実的なほど長い時間が必要であることが分かるのではないでしょうか。

 よって、大量のフィルムをスキャンする場合は、フィルムのスキャニングサービスの店に依頼するのが現実的な方法です。

写真フィルムのスキャニングサービスの例

写真フィルムのスキャニングの場合

節目写真館のフィルムスキャンサービス

 写真デジタル化サービスの中でもかなり有名な、「節目写真館」のフィルムスキャンサービスがあります。

 節目写真館のフィルムスキャニングは以下のような特徴があります。

  • 最も安いプランで、フィルム1本198円と安価(納期の長い節目プラン)
  • 品質はフジフイルムと同等
  • 35mmマウント、ブローニー、大判など多種類をスキャン可能
  • 1200dpiの他、2400dpiでのスキャンも可能
富士フイルムのフィルムスキャンサービス

 富士フイルムのフィルムスキャンサービスです。

当ブログ参考記事

プリントした紙焼き写真のスキャニングの場合

節目写真館のプリント写真スキャンサービス

 写真デジタル化サービスの中でもかなり有名な「節目写真館」でプリント写真のスキャンサービスも行っています。

富士フイルムのプリント写真スキャンサービス

 富士フイルムのプリント写真スキャンサービスです。

 以上、「Epson Scan 2」を使ってできるだけ簡単な設定でネガフィルムをスキャンする手順の例をご紹介しました。

当ブログ参考記事


ビジネスの存続に関わる重要事項 消費税・複数税率・インボイス制度

 消費税10%と複数税率に伴って導入された「インボイス制度」の影響で、かなりの数のフリーランス等の個人事業主や中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
以下は当事務所加盟の商工会が制作したインボイスの説明動画とウェブページです。

※インボイス制度の本格実施は2023年10月

カラーマネジメントの本

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当事務所について

平間フォトレタッチ事務所

写真や種々のデータの色の問題など、芸術センスでは解決できない画像の色補正、フォトレタッチ、その他当ブログで扱っているような分野のご相談をお寄せいただけますと幸いです。

最近の業務の例

  • 商品の色測定、商品写真の色調補正
  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等

など

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