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パソコンのディスプレイの廃棄方法について 〜資源有効利用促進法に基づいて〜

      2018/11/15

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2008年 01月号 [雑誌]

 パソコンのディスプレイはいずれ壊れます。
 液晶ディスプレイを廃棄する場合、国内の信頼できるルートで再資源化などの処理がされるようにしなければなりません。

 ここではパソコンのディスプレイの適正な廃棄方法について確認してみます。




ディスプレイ等の機器類の廃棄まで責任をもってこそ、仕事をした意味がある

 機器類の廃棄はカラーマネジメント対応ディスプレイ選びよりも、もっと重要な話といえます。

 引き取りを依頼する先を間違えると、国際法に違反して海外へ輸出され、適切に再資源化もされないまま現地で甚大な環境汚染や健康被害を引き起こすということになる恐れがあります。
 そのような事態はすでに進行し、事態はかなり深刻で、もう待ったなしの状況です。

 そういう事態に私たちも加担するなら、一方の人々を酷い目に合わせながら写真やグラフィックを美しく仕上げたとしても何の意味があるだろう、ということになってしまいます。

はじめに、壊れるまで大切に使う

地球環境問題は深刻化の一途

 現在、地球環境問題が深刻化し、人間以外の生き物がとてつもないスピードで絶滅しており、人間も近いうちに滅亡する恐れも出ています。

 地球全体の炭素排出量は、京都議定書で排出量削減に関して国際的に合意した1997年以来、60%も増加しているということです。

私たちが使うものは、製造した土地で炭素を排出している

 中国をはじめとしたアジア諸国など、製造業の盛んな地域では大量の炭素が排出されています。
 そういった地域で製造された製品は日本をはじめとした世界中の国々で使用されます。

 実際に、私が仕事で使っているEPSONのプリンターはインドネシア製、ワコムのペンタブレットは中国製です。

 よって、私たちの消費したものから出る炭素は、私たちが住む町ではなく製造国で排出されています。

参考ウェブページ

 また、当然ながら、機器を廃棄したときにも輸送や廃棄処理で環境負荷がかかります。

 このような事情があるので、私たちは自分が使用している機器が製造・廃棄されるときにどれだけ環境負荷があるのかを意識する必要があるでしょう。

必要なものを買い、長く大切に使う

 使うエネルギーを再生可能エネルギーに転換したり、使ったものをリサイクルするに越したことはありません。
 しかし、専門家からは、それだけでは間に合わないという主張もなされています。

 「世界大都市気候先導グループ(C40)」のマーク・ワッツ氏は次のように述べています。

 「再生可能エネルギーや大量輸送の利用を増やすだけでは、状況を変えることはできません」
 「消費を減らす必要があるのです」

 また、エドモントン市長のドン・アイブソン氏は次のように述べています。

「不要なものを買わず、地産地消し、廃棄物を削減することが、消費に関する排出量を削減するのに役立ちます」
「排出量の削減に貢献したものを買うべきです。他の地域に排出量を押し付けるだけではいけません」

 PCモニター等の機器を使うとき、よく検討して必要なものを買い、長く大切に使いましょう。
 たとえ再生可能エネルギーへの転換、リサイクルの推進をしたとしても、短期間で機器の買い替えを繰り返せば地球環境への負荷は高くなり、最終的には経済活動も停止し、私たちの暮らしが立ち行かなくなり、生存できなくなってしまいます。

 環境問題の解決に向けて行動するのは、他人や他の種に迷惑をかけないためであると同時に、自分が生き続けるためでもあるのです。

液晶ディスプレイの廃棄は、資源有効利用促進法に基づいて製造メーカーへ回収依頼する

 液晶ディスプレイは、資源有効利用促進法の回収対象機器に含まれています。
 よって、液晶ディスプレイを廃棄する場合は資源有効利用促進法に基づいて手続きをします。

 資源有効利用促進法に基づいたパソコンの回収については、製造メーカーなどで作られている一般社団法人パソコン3R推進協会のウェブサイトでわかりやすく案内されています。

手順1 ディスプレイを購入したら「PCリサイクリマーク」をもらう

 液晶ディスプレイを購入した場合、「PCリサイクルマーク」が貼られていないかもしれません。
 パソコンを買うと初めから「PCリサイクルマーク」が貼られてあり、このマークがあることで無料で回収してもらえるとのことですが、場合によっては貼られておらず、自分で「PCリサイクルマーク」を送ってくれるよう申し込む必要があるようです。

 そこで、液晶ディスプレイを購入したら「PCリサイクルマーク」が貼ってあるか確認して、貼っていなければ製造メーカーへ「PCリサイクルマーク」を送ってくれるよう申し込みます。

 申し込みはWEB上でできます。

 例として、EIZO®の場合は以下のページから「PCリサイクルマーク」の申し込みができます。

手順2 製造メーカーに回収を申し込む

 資源有効利用促進法に基づいた機器の回収申し込みはメーカーへ行うことになっていますので、メーカーへ申し込みます。

 パソコン3R推進協会ウェブサイトの以下のページに、各メーカーの回収窓口へのリンクが掲載されています。

 例えばEIZO®の申し込み窓口は以下のページです。

手順3 「エコゆうパック伝票」が送られてくるので、荷造りして郵便局から送る

 製造メーカーの窓口に回収の申し込みをすると、「エコゆうパック伝票」が送られてくるので、自分で荷造りしてそれを貼り、郵便局に持ち込む、あるいは郵便局に集荷を依頼します。

 荷造りの方法は一般社団法人パソコン3R推進協会のウェブサイトでわかりやすく案内されています。

手順4 国内の正規のルートで再資源化される

 国内の正規のルートで再資源化されます。

 これで国際法に違反してガーナなどに不法に廃棄家電が持ち込まれ、現地で甚大な水銀汚染や鉛汚染などを引き起こすという恐るべき事態に知らないうちに加担してしまうようなことはとりあえず防げます。

当ブログ参考記事

参考書籍など

 - 不要になった電子機器の正しい処理