商品写真の色の悩み

D65の光で作業したい 6500Kの色比較・検査用高演色蛍光ランプ

投稿日:2016年11月19日 更新日:

東芝 色比較・検査用D65蛍光ランプ 直管 グロースタータ形 40W 昼光色 FL40S・D-EDL-D65

 写真関連や印刷関連業界では、多くの場合色評価用の照明に5000Kの高演色照明を使用します。

 一方、それ以外の業界では6500Kの光で検査などが行われる場合が多いです。

 ここでは、D65の光が必要な場合の照明などをご紹介します。

業界によって作業や検査時の光の基準が違う

写真関連や印刷関連業界等は5000Kを基準にしている

 写真関連業界や印刷関連業界等では、原稿などを観察する場合、色温度が約5000KCIEイルミナントD50に近い光を使うことが多いです。

 D50は晴れの日の昼間の南側の光に似たような光で、一方D65は北の空の光に似たような光です。
 このことから、写真や印刷原稿の見た目はD50の光で見た方が好ましい、ということでD50が基準になっていると思われます。

一般的な業界は6500Kの光を基準にしていることが多い

 ところが、CIE(国際照明委員会)では測色などを行うときの光(イルミナント)として、約5,003KのイルミナントであるD50補助イルミナントとして定めています。

 一方、約2,856KのAと、約6,504KD65標準イルミナントとして定めています。

 そのため、独自に原稿観察用の基準を作っている印刷業界などではなく、それ以外の一般的な業界では多くの場合約6500KD65の光で様々な検査などが行われています。

色差計、分光測色計などの測色器ではD50、D65などを設定で選べる

 D50やD65など基準にする光が色々ありますが、製品の色や色の差を測るだけなら、測色器の設定を変えれば済みます。

 色を測るには物体に光をあてて、その反射光を受けて測定するため、測色器には実際の光源が内蔵されています。
 その光源で測定した結果をもとに、コンピュータで演算してD50の場合の測色値やD65の場合の測色値などを表示することができます。

目で見て検査する場合、照明が必要になる

 測色器は設定を変えれば済むのでD50で作業してもD65で作業してもそれほど問題ではありません。

 ところが、人が目で見て作業する必要がある場合、D50やD65に近い照明が必要になります。

D50の照明は手に入りやすい

 写真や印刷関連業界では、測色器で測色する以外に、写真などの原稿を人が目で見て作業しなければならないため、D50に近い5000Kの高演色性の照明を様々な部署で使用します。

 そのため、色温度5000Kの高演色性の照明は結構手に入りやすいです。
 蛍光灯の時代には、5000Kの高演色性の色評価用蛍光管がすぐ購入できました。現在も通販サイトなどでまだ簡単に手に入ります。

 また、照明がLEDに切り替わった現在では、いくつかの会社から色評価用LED照明が発売されています。

D65の照明はあまりない

 D65に近い6500Kの高演色性の照明は、5000Kのものに比べてとても少ないです。

 現在通販サイトで見つかる6500Kの高演色性の蛍光管は一種類くらいです。

 6500Kの高演色性LED照明も既製品はほとんど見つかりません。

 企業向けのオーダーメイドのLED照明であれば、高演色性で色温度も自由にチューニング可能なものがいくつかの会社で製造されています。

一般の人が買える6500Kの高演色性照明

 一般の人が買える6500Kの高演色性の照明としては、以下の蛍光管「FL20S-D-EDL-D65」「FL40S-D-EDL-D65」があります。

視覚には色順応の仕組みがあるので、D50の照明とD65の照明下では色の見た目が全然違うというほどではない

 人の視覚には色順応という仕組みがあります。

 人の目で感じられる範囲のすべての波長の光を含んでいるような光を「白色光」といいます。

 色順応の仕組みのおかげで、ある程度白っぽい白色光であるD50やD65の光の下であれば、時間が経てば目が慣れて白いものは同じように白く見え、その他のものも同じような色に見えます。

 以上、D65の光が必要な場合の照明をご紹介しました。

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