カラーマネジメント関連機器

CX241-CNX3はフォトレタッチに十分 測色器・ソフトがセットで楽

投稿日:2017年7月7日 更新日:

EIZO ColorEdge 24.1インチ  カラーマネジメント液晶モニター ( 1920×1200 / IPSパネル / 7.7 ms / ブラック / ColorNavigator EX3センサー付属モデル ) CX241-CNX3

 「CX241」はEIZO®のカラーマネジメント対応ディスプレイです。AdobeRGBカバー率99%の製品です。
 「CX241-CNX3」は「CX241」とキャリブレーションソフト、測色器がセットになった製品です。

 ここでは、EIZO® CX241はどういうディスプレイか、フォトレタッチ用途の観点からおおまかにまとめてみます。

 なお、CX241は2016年に製造終了していますが、市場にはまだあります。

表示可能な色域の広さ AdobeRGBくらい

 カラーマネジメント対応ディスプレイを購入する方が一番気になると思われる色域については、AdobeRGBカバー率99%です。

当ブログ参考記事

専用キャリブレーション用ソフトは「ColorNavigator」

 キャリブレーション用ソフトウェアは「ColorNavigator」を使います。
 「ColorNavigator」を使うことで、ハードウェア・キャリブレーションができます。

 「ColorNavigator」はディスプレイ本体にライセンス情報が登録されていることで仕様できます。
 「CX241-CNX3」はColorNavigatorがセットになっている製品で、初めからディスプレイにライセンス認証されているので、気にしなくて済みます。

ハードウェア・キャリブレーションとは

 ハードウェア・キャリブレーションは、パソコンから送られてくる映像の信号を変更せずに、ディスプレイの内部で白色点・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らさずに調整できるので画質が劣化しません。

「ColorNavigator」以外のキャリブレーション用ソフトは使えるのか

 「ColorNavigator」以外のキャリブレーションソフトも使えます。例えば、x-rite®「カラーモンキー」やx-rite®「i1 Display Pro」のキャリブレーションソフトも使えます。

 ただし、「ColorNavigator」以外のキャリブレーション用ソフトを使用した場合はソフトウェア・キャリブレーションを行うことになります。
 ソフトウェア・キャリブレーションを行うなら、ハードウェア・キャリブレーションができるCX241を使っている意味が薄れます。

ソフトウェア・キャリブレーションとは

 ソフトウェア・キャリブレーションとは、パソコンから送り出される映像の信号自体の各成分を減らして白色点の色温度・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らして調整するため、少し画質は劣化します。

測色器外付けのディスプレイ

 「CX241」は測色器(キャリブレーションセンサー)は内蔵されていません。キャリブレーションするときに測色器を外付けして使用します。

どのような測色器が使えるのか

 「CX241-CNX3」は、ディスプレイ本体CX241に測色器(キャリブレーションセンサー)「EX3」が付属しています。

 付属の測色器以外の測色器でも、「ColorNavigator」に対応している測色器であればハードウェア・キャリブレーションができます。

「ColorNavigator™6」で使用可能な測色器の一例

 以下は使用可能な測色器の一例です。
(EIZO®のウェブサイト内の「ColorNavigator」の紹介ページに使用可能なキャリブレーションセンサーの一覧があります)

  • i1 Pro
  • i1 Pro2
  • i1 Display Pro
  • ColorMunki photo
  • ColorMunki Design
  • Spyder3
  • Spyder4
  • Spyder5

ColorNavigatorのページ

その他の各種スペック

液晶表示モードの種類はIPS

 IPSパネルは、液晶セルの液晶分子の配列方法で最も一般的なTNのパネルの視野角が狭いという欠点を解消した方式です。
 現在カラーマネジメントディスプレイとして販売されているディスプレイはほとんどIPSパネルを使っているようです。

視野角(水平/垂直、標準値)178°/178°

 ディスプレイは斜めから見ると見え方が変わり正常な表示でなくなります。どのくらい斜めから見ても正常に見えるかを表したのが視野角です。
 液晶表示モードの種類はIPSであることで、視野角は広めの178°です。
 フォトレタッチ作業に問題ありません。

輝度 350cd/m2

 輝度は350cd/m2です。
 普通のフォトレタッチの作業なら80〜120cd/m2くらいで行うことが多いので、350cd/m2まであれば何も問題ありません。

 ディスプレイを、スマホなどの表示に合わせたい場合もあるでしょう。
 スマホで初期状態で表示させたときのディスプレイの輝度は160cd/m2前後くらいのことが多いので、350cd/m2まであれば問題ありません。

表示色

 実際に表示する色数より多い情報を使って計算した後に表示を行っており、色再現・階調表現など写真の作業に十分で問題ありません。

応答速度 約12ms(黒→白→黒)、約7.7ms(中間階調域)

 応答速度は約12ms(黒→白→黒)、約7.7ms(中間階調域、オーバードライブ「オン」時)ということで、写真など静止画の作業をする分には何も問題ありません。

ゲーム用のディスプレイ

 ゲーム用のディスプレイなどは応答速度が速い必要があるのでもっと速い機種もあります。
 そういったディスプレイは、応答速度が速い代わりに液晶表示モードの種類がTNなどであるため視野角が狭目で、画質もカラーマネジメント対応ディスプレイに比べると低いです。

表示モード sRGBモードあり、お好みの設定も記憶できる

 表示モードsRGBモードがあるので、ウェブ用画像を扱うときに、ディスプレイ表示自体をsRGBにして確認したりできます。

 お好みの輝度・色温度なども記憶させておけるので、色温度・輝度とも低めの目にやしい設定を作っておいて、モード切り替えボタンで簡単に切り替えながら作業できます。

スマホ等のデバイスのエミュレーションはできない

 ColorNavigator6にはスマホなどのデバイスの表示をパソコン画面でエミュレーションする機能がありますが、CX241では使用できません。

当ブログ参考記事

結論 CX241は写真や彩度の高いイラストの作業に機能十分

 以上のように、EIZO®「CX241」は写真やイラストの作業をするのに機能が十分です。

 かつ、「CX241-CNX3」はディスプレイ本体に測色器「EX3」、キャリブレーションソフト「ColorNavigator」がセットになっているので、ライセンス関連のややこしいことを考えなくて済みます。

 以上、EIZO® CX241はどういうディスプレイか、フォトレタッチ用途の観点からみてみました。

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当ブログ参考記事

カラーマネジメントの本

平間フォトレタッチ事務所

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