カラーマネジメント関連機器

ColorEdge® CS2731のスペック フォトレタッチに十分

2019年11月21日

EIZO ColorEdge 27.0インチ カラーマネージメント 液晶モニター/WHQD/Adobe RGB 99% / USB Type-C / 5年間長期保証 / CS2731-BK

 AdobeRGBをほぼカバーし、A3ノビ実寸とツールパレットを並べて表示できる27型のカラーマネジメントモニターにEIZO®のColorEdge® CS2731があります。
 このディスプレイはフォトレタッチ作業をするにも十分な機種です。
 ここでは、フォトレタッチ用途の側面から、CS2731の主なスペックについてみてみます。

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目次

 

CS2731はAdobeRGBカバー率99%、27型のカラーマネジメントモニター

 CS2731はAdobeRGBカバー率99%で、画面が27型で大きめのカラーマネジメントモニターです。

 CS2731はEIZOの27型カラーマネジメントモニターの中では低価格で手に入れやすい製品です。

CS2731

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キャリブレーションを行うのに必要な別売りの測色器 EX4

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CS2731と測色器EX4のセット

ColorEdge CS2731・EX4センサーセットblank

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CS2731の表示色域 AdobeRGBカバー率99%

 カラーマネジメント対応ディスプレイを購入する方が一番気になると思われる色域については、AdobeRGBカバー率99%ということです。

 フォトレタッチ作業に十分です。

補足説明 表示可能な色域がAdobeRGBをカバーしていないとAdobeRGBのデータを扱えないわけではない

 ディスプレイの表示可能な色域がAdobeRGBをカバーしていないと、AdobeRGBのデータを扱えない、というわけではありません。

 カラーマネジメントの仕組みは、AdobeRGBの色域を持ったデータをsRGBしか表示できないディスプレイでも扱えるようになっています。

参考記事

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AdobeRGBで撮影した写真はsRGBの色域のモニターでも正常に表示可能

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ウェブサイトを見るときなど、AdobeRGB色域で支障がある時は「sRGBモード」にすると良い

 一般的なsRGBくらいのディスプレイで自然に表示されるものが、広色域のディスプレイではかなり彩度が高く表示されたりすることがあり得ます。

 例えば、カラーマネジメントに対応していないウェブブラウザを使ってウェブサイトを閲覧するときなどです。

 そのような場合は、自分のディスプレイの色域が他の多くの人のディスプレイより広いために逆に使いにくい、ということになります。
 そこで、モニターの表示設定にある「sRGBモード」などを使って表示することで解決できます。

カラーマネージメント技術は人のためにある

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専用キャリブレーション用ソフトは「ColorNavigator7」

 キャリブレーション用ソフトウェアは「ColorNavigator7」を使います。
 「ColorNavigator7」を使うことで、ハードウェア・キャリブレーションができます。

ハードウェア・キャリブレーションとは

 ハードウェア・キャリブレーションは、パソコンから送られてくる映像の信号を変更せずに、ディスプレイの内部で白色点・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らさずに調整できるので画質が劣化しません。

「ColorNavigator7」以外のキャリブレーション用ソフトは使えるのか

 「ColorNavigator7」以外のキャリブレーションソフトも一応使えます。
 例えば、x-rite®「i1 Display Pro」の付属キャリブレーションソフトも使えます。

 しかし、「ColorNavigator7」以外のキャリブレーション用ソフトを使用した場合はソフトウェア・キャリブレーションを行うことになり、カラーマネジメントモニターを使っている意味があまりなくなります。

 よって、CS2731を使うときにあえて「ColorNavigator7」以外のキャリブレーションソフトを使うことはあまりないでしょう。

ソフトウェア・キャリブレーションとは

 ソフトウェア・キャリブレーションとは、パソコンから送り出される映像の信号自体の各成分を減らして白色点の色温度・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らして調整するため、少し画質は劣化します。

 

CS2731は測色器外付けのディスプレイ

 「CS2731」は測色器は内蔵されていません。
 キャリブレーションするときに測色器を外付けして使用します。

どのような測色器が使えるのか

 「ColorNavigator7」に対応している測色器であればハードウェア・キャリブレーションができます。

 以下は使用可能な測色器の一例です。
(EIZO®のウェブサイト内の「ColorNavigator7」の紹介ページに使用可能なキャリブレーションセンサーの一覧があります)

ColorNavigator7のページ

ディスプレイのキャリブレーションをするだけなら

  • i1 Display Pro
  • i1Studio
  • i1 Display 3
  • EX4
  • SpyderX
  • i1Pro2

など。


i1 Display Pro

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i1 Studio

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EX4

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SpyderX Pro

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スマホなどのモバイル機器のICCプロファイルをつくる機能も使いたい場合

 「ColorNavigator7」にモバイル機器のICCプロファイル作成機能があるかどうかは当方では未確認です。

 ちなみに、以前のColorEdge用の専用キャリブレーションソフト「ColorNavigator6」にはモバイル機器のICCプロファイルをつくる機能があります。
 この機能を使うためには、対応している分光測色計を使用する必要があります。

 CS2731はColorNavigator6には対応していないようです。

 

カラーマネジメントモニター EIZO® ColorEdge® CS2731 その他の主なスペック

液晶パネルの種類 IPS

 フォトレタッチ作業に十分です。
 IPSパネルは、液晶セルの液晶分子の配列方法で最も一般的なTNのパネルの視野角が狭いという欠点を解消した方式です。
 現在カラーマネジメントディスプレイとして販売されているディスプレイはほとんどIPSパネルを使っているようです。

サイズ 27型

 27型であればフォトレタッチ作業に十分です。

 画像データ以外にレイアウトもの作業も行っている人で、A3ノビを実寸で表示して、ツールバーも並べて表示するような作業が必要なら27型は便利でしょう。

 複数の画像データを並べて作業する必要がある場合も、27型なら便利でしょう。
 例えば色の見本とする過去の商品写真のデータを何枚か表示し、その商品写真を参照しながら別の写真の商品の色を調整するような作業では、余裕があって便利です。

 一方、1枚の写真を表示して普通にフォトレタッチを行うだけなら、23型くらいでも十分間に合います。

画素密度 109ppi

 フォトレタッチ作業には十分です。

表示色

 DVIの場合で「約1677万色:8bit対応(約278兆色中/16bit-LUT)」ということで、実際に表示する色数より多い情報を使って計算した後に表示を行っており、色再現・階調表現など写真の作業に十分で問題ありません。

 USB Type-C、DisplayPort、HDMIなら10-bit表示も可能ということです。
 一般的な写真のデータにとどまらず、CGその他の作業を行う人で10-bit表示が必要な人なら、CS2731で10-bit表示を行って作業できます。

 なお、普通の写真を扱うフォトレタッチ作業なら、8-bit表示で足ります。

参考記事

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写真を扱うモニターは8bit表示より10bit表示の方が良いのかどうか

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視野角(水平/垂直、標準値) 178°/178°

 液晶表示モードの種類はIPSであることで、視野角は広めの178°です。
 フォトレタッチ作業に問題ありません。

輝度 350cd/m2

 フォトレタッチ作業に十分です。

 フォトレタッチなら通常は80〜120cd/m2くらいの範囲で作業します。

 スマホなどの初期状態くらいの明るさを再現して作業する場合にも、160cd/m2前後にできれば十分なので、350あれば問題ありません。

コントラスト比 1000:1

 フォトレタッチ作業に十分です。

応答速度 16 ms(中間階調域)

 写真など静止画の作業をする分には何も問題ありません。

ゲーム用のディスプレイ

 ゲーム用のディスプレイなどは応答速度が速い必要があるので3msや1msなどの機種もあります。
 そういったディスプレイは、応答速度が速い代わりに液晶表示モードの種類がTNなどであるため視野角が狭目で、画質もカラーマネジメント対応ディスプレイに比べると低いです。

Quick Color Match対応

 写真などをプリンターで印刷するとき、カラーマネジメントにそれほど慣れていなくても、ソフトがカラーマネジメント関連の設定をしてくれるソフト「Quick Color Match」に対応しています。

 「Quick Color Match」に対応しているプリンター、対応している用紙を使うことで、「Quick Color Match」がカラーマネジメントの設定をしてくれるので、設定を間違わずにうまく出力しやすくなるというものです。

メーカーのページ

各色覚の人にとっての見えにくさを確認できるソフト「UniColor Pro」に対応

 血液型と同じように、ものの見え方にもいくつかタイプがあり、グラフィックを作るときはどのような色覚の人にとっても見やすいものになっているか確認する必要があります。

 CS2731は各色覚の人にとっての見えにくさを確認できるソフト「UniColor Pro」に対応しています。
 このソフトはEIZOのウェブサイトでダウンロードできます。

メーカーのページ

表示モード

 AdobeRGB、sRGB、Calibration(CAL)、といったモードがあります。

 sRGBモードがあるので、ウェブ用画像をsRGBにして確認したりできます。

スマホ等のデバイスのエミュレーションはできないようである

 デバイスのエミュレーション機能は、スマホなど他の表示装置の表示特性をディスプレイで再現する機能です。

 ColorNavigator7ではデバイスのエミュレーションは今後対応する予定ではあるようです。

 ただし、ColorNavigator6ではデバイスのエミュレーション機能を使えるのはCGシリーズだったので、ColorNavigator7でもし対応したとしてもCSシリーズでは使えない可能性があります。

 モバイル機器の表示のICCプロファイルを作成する機能についても、ColorNavigator7にあるのかどうか、CSシリーズに対応しているのかどうか、当方では未確認です。

 よって、モバイル機器の表示特性をパソコンのモニターで再現したい、というような少し複雑な作業をしたい場合は、店の人に聞く必要があります。

CS2731は一般的なフォトレタッチ作業やレイアウトものの作業に十分

 以上のように、CS2731は一般的なフォトレタッチ作業やレイアウトものの作業の両方に十分なカラーマネジメントモニターです。

 一方、モニター上でモバイル機器の表示をエミュレーションするなどの複雑な作業環境を作らなければならない場合は、他のカラーマネジメントモニターを検討する必要があるでしょう。

 以上、フォトレタッチ用途の側面から、CS2731の主なスペックについてみてみました。


 

CS2731

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キャリブレーションを行うのに必要な別売りの測色器 EX4

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CS2731と測色器EX4のセット

ColorEdge CS2731・EX4センサーセットblank

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参考記事

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  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
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