カラーマネジメント関連機器

カラーマネジメントモニターCS2420-Zのスペック フォトレタッチに十分

投稿日:2019年10月17日 更新日:

EIZO ColorEdge 24.1インチ カラーマネージメント 液晶モニター/WUXGA/Adobe RGB 99% / HDMI DVI-D / 5年間長期保証 CS2420-ZBK

 AdobeRGBをほぼカバーしているカラーマネジメントモニターの中では価格が低めの製品にEIZO®のCS2420-Zがあります。
 このディスプレイはフォトレタッチ作業をするには十分な機種です。
 ここでは、フォトレタッチ用途の側面から、CS2420-Zの主なスペックについてみてみます。

CS2420とCS2420-Zの違い

ColorEdge CS2420-Zと似ている製品でColorEdge CS2420という製品があります。
EIZOのウェブサイトの説明によれば、ColorEdge CS2420とCS2420-Zはモニター本体の仕様や機能は同じで、付属品だけが異なるということです。

CS2420-ZはAdobeRGBカバー率99%の手に入れやすいカラーマネジメントモニター

 CS2420-ZはAdobeRGBカバー率99%で、価格が低めのカラーマネジメントモニターです。

 AdobeRGBの色域が表示可能な機種はかなり価格の高いものが多い中、CS2420-ZはEIZOの製品の中では低価格の製品です。

CS2420-Z

EIZO ColorEdge CS2420-Z 24.1インチ カラーマネージメント 液晶モニター/WUXGA/Adobe RGB 99% / HDMI DVI-D

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キャリブレーションを行うのに必要な別売りの測色器 EX4

外付けキャリブレーションセンサー EX4

CS2420-Zと測色器EX4のセット

ColorEdge CS2420-Z・EX4センサーセット

表示色域 AdobeRGBカバー率99%

 カラーマネジメント対応ディスプレイを購入する方が一番気になると思われる色域については、AdobeRGBカバー率99%ということです。

 フォトレタッチ作業に十分です。

補足説明 表示可能な色域がAdobeRGBをカバーしていないとAdobeRGBのデータを扱えないわけではない

 ディスプレイの表示可能な色域がAdobeRGBをカバーしていないと、AdobeRGBのデータを扱えない、というわけではありません。

 カラーマネジメントの仕組みは、AdobeRGBの色域を持ったデータをsRGBしか表示できないディスプレイでも扱えるようになっています。

当ブログ参考記事

ウェブサイトを見るときなど、AdobeRGB色域で支障がある時は「sRGBモード」にすると良い

 一般的なsRGBくらいのディスプレイで自然に表示されるものが、広色域のディスプレイではかなり彩度が高く表示されたりすることがあり得ます。

 例えば、カラーマネジメントに対応していないウェブブラウザを使ってウェブサイトを閲覧するときなどです。

 そのような場合は、自分のディスプレイの色域が他の多くの人のディスプレイより広いために逆に使いにくい、ということになります。
 そこで、モニターの表示設定にある「sRGBモード」などを使って表示することで解決できます。

専用キャリブレーション用ソフトは「ColorNavigator7」

 キャリブレーション用ソフトウェアは「ColorNavigator7」を使います。
 「ColorNavigator7」を使うことで、ハードウェア・キャリブレーションができます。

 なお、旧バージョンのColorNavigator6も使えます。

ハードウェア・キャリブレーションとは

 ハードウェア・キャリブレーションは、パソコンから送られてくる映像の信号を変更せずに、ディスプレイの内部で白色点・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らさずに調整できるので画質が劣化しません。

「ColorNavigator6」「ColorNavigator7」以外のキャリブレーション用ソフトは使えるのか

 「ColorNavigator6」「ColorNavigator7」以外のキャリブレーションソフトも一応使えます。
 例えば、x-rite®「カラーモンキー」やx-rite®「i1 Display Pro」の付属キャリブレーションソフトも使えます。

 しかし、「ColorNavigator6」「ColorNavigator7」以外のキャリブレーション用ソフトを使用した場合はソフトウェア・キャリブレーションを行うことになります。
 よって、カラーマネジメントモニターを使っている意味があまりなくなります。

ソフトウェア・キャリブレーションとは

 ソフトウェア・キャリブレーションとは、パソコンから送り出される映像の信号自体の各成分を減らして白色点の色温度・ガンマ・輝度を調整する方法です。映像の信号を減らして調整するため、少し画質は劣化します。

CS2420-Zは測色器外付けのディスプレイ

 「CS2420-Z」は測色器は内蔵されていません。キャリブレーションするときに測色器を外付けして使用します。

どのような測色器が使えるのか

 「ColorNavigator7」に対応している測色器であればハードウェア・キャリブレーションができます。

 以下は使用可能な測色器の一例です。
(EIZO®のウェブサイト内の「ColorNavigator7」の紹介ページに使用可能なキャリブレーションセンサーの一覧があります)

ColorNavigator7のページ

ディスプレイのキャリブレーションをするだけなら

  • i1 Display Pro
  • i1Studio
  • i1 Display 3
  • EX4
  • SpyderX
  • i1Pro2

など。

i1 Display Pro

X-rite エックスライト ディスプレイキャリブレーションツール i1Display Pro アイワン・ディスプレイプロ KHG1035

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i1 Studio

X-rite エックスライト i1Studio アイワンスタジオ KHG1701

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EX4

外付けキャリブレーションセンサー EX4

SpyderX Pro

Datacolor SpyderX Pro ディスプレイキャリブレーションツール SXP100


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SpyderX Elite

Datacolor SpyderX Elite ディスプレイキャリブレーションツール SXE100

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スマホなどのモバイル機器のICCプロファイルをつくる機能も使いたい場合

 「ColorNavigator6」にはモバイル機器のICCプロファイルをつくる機能があります。
 この機能を使うためには、対応している分光測色計を使用する必要があります。

※「ColorNavigator7」にモバイル機器のICCプロファイル作成機能があるかどうかは当方では未確認です。

  • i1 Pro 2

など。

i1 Pro 2

X-rite エックスライト キャリブレーションツール i1Photo Pro 2 アイワン・フォトプロ2 KHG1406

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無線LANを使う場合は子どもや若者のいない場所で作業しましょう

 携帯電話とマイクロ波を照射する機器の使用は、人体への危険性が指摘されています。
 特に子どもや若者は受ける影響がより大きいことが指摘されています。

 欧州評議会議員会議では2011年に、学校の敷地内での携帯電話の使用の規制や有線インターネット接続を優先することなどを含む決議が採択されています。

 フランスでは、保育園などにおける無線機器の使用禁止、小学校においてデジタル教育以外では無線LANの使用不可などを定める法律が制定されているとのことです。

 そういった諸外国の動きから考えても、無線LANを使用せざるをえない作業は子どもの生活エリア以外で行う必要があるでしょう。

参考の本

当ブログ参考記事

カラーマネジメントモニター EIZO® ColorEdge® CS2420-Z その他の主なスペック

液晶パネルの種類 IPS

 フォトレタッチ作業に十分です。
 IPSパネルは、液晶セルの液晶分子の配列方法で最も一般的なTNのパネルの視野角が狭いという欠点を解消した方式です。
 現在カラーマネジメントディスプレイとして販売されているディスプレイはほとんどIPSパネルを使っているようです。

サイズ 24.1型

 24.1型であればフォトレタッチ作業に十分です。

画素密度 94ppi

 フォトレタッチ作業に十分です。

表示色

 DVI、HDMIの場合は「約1677万色:8bit対応(約278兆色中/16bit-LUT)」ということで、実際に表示する色数より多い情報を使って計算した後に表示を行っており、色再現・階調表現など写真の作業に十分で問題ありません。

視野角(水平/垂直、標準値) 178°/178°

 液晶表示モードの種類はIPSであることで、視野角は広めの178°です。
 フォトレタッチ作業に問題ありません。

輝度 350cd/m2

 フォトレタッチ作業に十分です。

 フォトレタッチなら通常は80〜120cd/m2くらいの範囲で作業します。

 スマホなどの初期状態くらいの明るさを再現して作業する場合にも、160cd/m2前後にできれば十分なので、350あれば問題ありません。

コントラスト比 1000:1

 フォトレタッチ作業に十分です。

応答速度 15 ms(中間階調域)

 写真など静止画の作業をする分には何も問題ありません。

ゲーム用のディスプレイ

 ゲーム用のディスプレイなどは応答速度が速い必要があるので3msや1msなどの機種もあります。
 そういったディスプレイは、応答速度が速い代わりに液晶表示モードの種類がTNなどであるため視野角が狭目で、画質もカラーマネジメント対応ディスプレイに比べると低いです。

Quick Color Match対応

 写真などをプリンターで印刷するとき、カラーマネジメントにそれほど慣れていなくても、ソフトがカラーマネジメント関連の設定をしてくれるソフト「Quick Color Match」が付属しています。

 「Quick Color Match」に対応しているプリンター、対応している用紙を使うことで、「Quick Color Match」がカラーマネジメントの設定をしてくれるので、設定を間違わずにうまく出力しやすくなるというものです。

メーカーのページ

各色覚の人にとっての見えにくさを確認できるソフト「UniColor Pro」に対応

 血液型と同じように、ものの見え方にもいくつかタイプがあり、グラフィックを作るときは各色覚の人にとって見えにくくないか確認する必要があります。

 CS2420-Zは各色覚の人にとっての見えにくさを確認できるソフト「UniColor Pro」に対応しています。
 このソフトはEIZOのウェブサイトでダウンロードできます。

メーカーのページ

表示モード

 Custom、AdobeRGB、sRGB、Calibration(CAL)、といったモードがあります。

 sRGBモードがあるので、ウェブ用画像をsRGBにして確認したりできます。

 お好みの輝度・色温度なども記憶させておけるので、色温度・輝度とも低めの目にやしい設定を作っておいて、モード切り替えボタンで簡単に切り替えながら使えます。

スマホ等のデバイスのエミュレーションはできない

 デバイスのエミュレーション機能は、スマホなど他の表示装置の表示特性をディスプレイで再現する機能です。

 ColorNavigator6にはスマホ等のデバイスの表示をエミュレーションする機能がありますが、CS2420-Zではこの機能が使えません。

 ただし、i1 Pro2、ColorMunkiPhotoなど分光タイプの測色器があれば、スマホ等のデバイスのICCプロファイルを作ることだけはできます。

 よって、ディスプレイ表示全体でスマホの表示の再現はできなくても、Photoshopのドキュメント上だけで再現したりするとはできます。

 例えばスマホのICCプロファイルを作って、Adoeb® Photoshop®で画像データにICCプロファイルを指定することで、スマホの表示をPhotoshopドキュメント上だけで再現することはできます。

 以上、フォトレタッチ用途の側面から、CS2420-Zの主なスペックについてみてみました。

ColorEdge CS2420-Z

EIZO ColorEdge CS2420-Z 24.1インチ カラーマネージメント 液晶モニター/WUXGA/Adobe RGB 99% / HDMI DVI-D

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キャリブレーションを行うのに必要な別売りの測色器 EX4

外付けキャリブレーションセンサー EX4

CS2420-Zと測色器EX4のセット

ColorEdge CS2420-Z・EX4センサーセット

当ブログ参考記事

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