フォトレタッチ用のツール

PhotoshopとPhotoshop Elementsの違いを比較。フォトレタッチ用途で。

投稿日:2017年5月20日 更新日:

Adobe Photoshop Elements 15|ダウンロード版|Win対応

 デジカメで撮った写真を自分で現像、レタッチなどをするために写真編集ソフトが欲しい場合も多いでしょう。
 Adobe® Photoshop®は高いので、Photoshop® Elementsにしようか迷う場合も多いのではないでしょうか。

 ここでは、フォトレタッチに使う場合における、PhotoshopとPhotoshop Elements14の比較をしてみます。
 この記事で述べるPhotoshop ElementsはすべてPhotoshop Elements14です。

現像するためのプラグイン、Camera Rawの機能の比較

 Photoshop、Photoshop Elementsとも、Rawで撮影したデータを現像するためのCamera Rawというプラグインが付いています。
 Camera RawはRaw現像だけでなく、JPGで撮影した写真のレタッチ作業にも使います。
 Photoshop、Photoshop Elementsに付属しているCamera Rawに機能の差があるので、比較してみます。

トーンカーブの有無

Photoshop付属のCamera Raw
トーンカーブ あり
Photoshop Elements付属のCamera Raw
トーンカーブ なし

 Camera Rawで写真のレベル補正明るさ・コントラストの調整をするとき、トーンカーブによる調整は重要な役目を果たします。

 Photoshop Elements付属のCamera Rawにはトーンカーブがないため、基本補正に用意されている明るさ・コントラスト等に関する各種スライダーだけで調整する必要があります。

補正ブラシの有無

Photoshop付属のCamera Raw
補正ブラシ あり
Photoshop Elements付属のCamera Raw
補正ブラシ なし

 Camera Rawでは、補正ブラシというツールを使うことで写真全体ではなく部分的に処理を施すことができます。

 例えば空だけ明るくなりすぎた時などに、補正ブラシを使って空の明るさを調整する、といった処理が可能です。

 Photoshop Elements付属のCamera Rawには補正ブラシがないため、Camera Rawの段階では部分的な処理ができません。

明暗別色補正の有無

Photoshop付属のCamera Raw
明暗別色補正 あり
Photoshop Elements付属のCamera Raw
明暗別色補正 なし

 明暗別色補正は、写真全体ではなく、写真のシャドウ部分、ハイライト部分それぞれで色補正が行える機能です。

 Camera Rawの段階で色調補正をするとき、明暗別色補正が効果を発揮する場合があります。
 デジカメで撮影した写真の色のずれが大きい時、明暗別色補正で調整することでかなり色が治せることがあります。

 Photoshop Elements付属のCamera Rawには明暗別色補正がないため、写真全体でしか色補正ができません。

Photoshop、Photoshop Elements本体の機能の比較

調整レイヤーのレベル補正の有無

Photoshop
調整レイヤーのレベル補正 あり
Photoshop Elements
調整レイヤーのレベル補正 あり

 レベル補正は写真のほぼ真っ白な部分からほぼ真っ黒な部分までのバランスを整えるのに重要です。
 レベル補正ができないと写真の明るさ・コントラストの調整、色調補正などほとんどの処理ができません。

 Photoshop、Photoshop Elementsとも、調整レイヤーのレベル補正があります。

 なお、調整レイヤーは、ピクセルに直接処理を加えずに調整処理を行える機能です。

トーンカーブの有無

Photoshop
トーンカーブ あり
Photoshop Elements
トーンカーブ なし
※カラーカーブという名前の簡易的なトーンカーブのような機能はあります。

 写真に対して手動で明るさ・コントラストの調整、色調補正など、細かい処理を加えるときにトーンカーブは重要です。

 Photoshop Elementsには通常のトーンカーブがありません。

 調整レイヤーとして使える通常のトーンカーブはありませんが、慣れていない人でも簡単に使えるようになっている簡易的なトーンカーブはあります。

カラーバランスの有無

Photoshop
カラーバランス あり
Photoshop Elements
カラーバランス なし
※カラーバランスという名前の簡易的な機能はあります。

 カラーバランスは、シャドウ部分、ハイライト部分、中間調部分それぞれで色調補正が行える機能です。

 写真の色調補正をする場合、カラーバランスは重要です。
 私の実務では、写真の色調補正全体の処理のうち7割くらいはカラーバランスで行います。

 Photoshop Elementsには通常のカラーバランスがありません。

 カラーバランスという名前の簡易的な機能はありますが、シャドウ、ハイライト、中間調に分けて調整できるものではなく、また細かい数値を入れて微調整できる機能でもないため、Photoshopのカラーバランスと同じような使い方は全くできません。

特定色域の選択の有無

Photoshop
特定色域の選択 あり
Photoshop Elements
特定色域の選択 なし
※カラーバランスという名前の簡易的な機能はあります。

 特定色域の選択は、写真の特定の色の部分に選択的に調整を加えらえる機能です。

 写真の色の演出をしたり、色のずれが激しい写真を、部分を選びながら色を修正していく時に特定色域の選択はとても重要です。
 特定色域の選択がないと色のずれの激しい写真の処理はほとんどできなくなるほどです。

 Photoshop Elementsには特定色域の選択がありません。

色相・彩度の有無

Photoshop
色相・彩度 あり
Photoshop Elements
色相・彩度 あり

 色相・彩度は写真の彩度を調整したり、特定の色の部分を選択的に色相・彩度・明度を調整したりする機能です。

 写真全体の彩度を調整したり、彩度が上がり過ぎている部分の彩度を部分的に抑えたり、植物などの色を演出したり、といった作業で頻繁に使います。

 調整レイヤーの色相・彩度はPhotoshop Elementsにもあります。

使えるカラースペース、カラープロファイルの違い

 Photoshop ElementsはCMYKのデータが扱えません。

 また、RGBのカラースペースも、基本的にsRGBとAdobeRGBしか使えません。

プリンターでの印刷

 Photoshop Elementsも、プリンタープロファイルを使って、カラーマネジメントを利用したプリンターによる印刷ができます。

一般的なフォトレタッチをするならPhotoshop 半自動で簡単にフォトレタッチするならPhotoshop Elements

 以上のように、Photoshopによる一般的なフォトレタッチ処理で必要になる重要な機能で、Photoshop Elementsにはないものがいくつもあります。

 そのため、Photoshop Elementsはレベル補正、トーンカーブ、カラーバランスなどを使って一般的な手動のフォトレタッチをするためのソフトではなく、慣れていない人が半自動の機能を使って簡易的にレタッチをするためのソフトだといえます。

 逆に、Photoshopによってレベル補正、トーンカーブ、カラーバランス、特定色域の選択、などを使って手動でフォトレタッチを行うのは、慣れていない人には難しいです。
 そのため、写真編集に慣れていなければそういった機能が省略されて簡易的な半自動の機能が用意されているPhotoshop Elementsの方が作業しやすいと思われます。

補足 フォトレタッチする場合はディスプレイのキャリブレーションが必要

 ソフトのカラーマネジメントはソフトがしてくれます。

 プリンターのカラーマネジメントは、プリンターメーカーがプリンタープロファイルとその対応用紙を用意してくれているので、それを使えばできます。

 ディスプレイのカラーマネジメントだけは自分でする必要があります。

 パソコンでフォトレタッチをして、仕上げた色でプリンター出力したり、店でプリントしたりするためには、簡易的なツールでも良いのでディスプレイのキャリブレーションを行う必要があります。

当ブログ参考記事

 以上、フォトレタッチに使う場合における、PhotoshopとPhotoshop Elementsの比較をしてみました。

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