カラーマネジメントでよくある疑問

CMYK変換するとき CMYKカラープロファイルはどれを選べば良いか

投稿日:2017年4月6日 更新日:

 RGBの画像データなどをCMYKに変換するとき、ただ適当に変換すると適切でないCMYK値に変換されてしまいます。
 CMYK変換するときは、変換先のCMYKプロファイルとして予定している印刷の条件や色を示すCMYKカラープロファイルを選ぶ必要があります。

 ここではどのようなCMYKプロファイルに変換すれば良いか判断するため、よくある印刷条件とCMYKカラープロファイルをあげてみます。

CMYKにプロファイル変換するときは、予定している印刷条件を示したCMYKカラープロファイルを使う

 例えばRGB画像をCMYKへプロファイル変換する作業は、CMYKで印刷したときに現在のRGB画像と同じ色になるように変換する作業です。

 そのため、CMYKへのプロファイル変換では予定している印刷条件を示したCMYKカラープロファイルを使用する必要があります。

 Adobeのソフトのカラー設定で「プリプレス用-日本2」のプリセットを選んだときなどに設定されるJapan Color 2001 Coatedは、コート紙のJapan Color色再現印刷2001の条件に近いCMYKプロファイルです。

 そのため、Japan Color色再現印刷2001の条件でコート紙にオフセット印刷する場合以外でこのCMYKプロファイルを使ってプロファイル変換すると、条件に適さないCMYKデータになってしまい、印刷結果の色も想定していない仕上がりになってしまいます。

CMYKカラープロファイルの選び方の具体例

コート紙に枚葉オフセット印刷する場合のCMYKプロファイル

 コート紙マットコート紙など、コーティングされている用紙に枚葉オフセット印刷をする場合は以下のCMYKカラープロファイルを使用します。

Japan Color 2011 Coated

※枚葉印刷というのは大きいロールの用紙ではなくペラの用紙に印刷する方法です。

 Japan Color 2011 ICCプロファイルは、(社)日本印刷産業機械工業会 Japan Color認証制度事務局のウェブサイトの以下のページでダウンロードできます。ダウンロードをするにはJapan Color 2011 ICCプロファイル使用に対するライセンス契約書に同意する必要があります。

 もしJapan Color 2011 Coatedがなければ、Japan Color 2001 Coatedでも大丈夫です。

上質紙にオフセット印刷する場合のCMYKプロファイル

 上質紙のようなコーティングされていない用紙に印刷する場合は以下のCMYKカラープロファイルを使用します。

Japan Color 2001 Uncoated

 Japan Color 2001 UncoatedJapan Color色再現印刷2001の上質紙の場合の基準に準拠したカラープロファイルということで、Adobeが作成したものです。

新聞輪転機でオフセット印刷する場合のCMYKプロファイル

 新聞紙新聞輪転機で印刷する場合は以下のCMYKカラープロファイルを使用します。

Japan Color 2002 NewsPaper

 Japan Color 2002 NewsPaperJapan Color 2002 新聞用に準拠したカラープロファイルということで、Adobeが作成したものです。

上質紙・新聞紙以外でオフ輪でオフセット印刷する場合のCMYKプロファイル

 上質紙・新聞紙以外の用紙にオフ輪で印刷する場合は以下のCMYKカラープロファイルを使用します。

Japan Color 2003 Web Coated

※オフ輪というのはオフセット輪転機の略です。オフセット輪転機は大きいロールの用紙に印刷する印刷機です。

JMPAカラー(雑誌広告基準カラー)による印刷の色を確認する場合

 JMPAカラー(雑誌広告基準カラー)による印刷の色を確認する場合は、以下のCMYKカラープロファイルを使用するのが無難です。

Japan Web Coated(Ad)

 ただし、Japan Web Coated(Ad)は日本雑誌協会(JMPA)の公式のICCプロファイルというわけではありませんので、あくまで目安として使用します。

 JMPAカラー(雑誌広告基準カラー)はDDCPの色を基準としたものです。
 よってJMPAカラーの色を正確に確認するためにはJMPAカラー準拠のDDCPの出力物を見る必要があります。

印刷所からCMYKカラープロファイルを指示されたらそれを使う

 印刷を依頼している印刷所等から、「CMYKに変換するときはこのカラープロファイルを使ってください」と指示があれば、そのプロファイルを使用します。

印刷条件がよく分からない場合 Japan Color 2001 Coatedが無難

 印刷条件がよく分からない場合は以下のCMYKカラープロファイルを使用するのが無難です。

Japan Color 2001 Coated

 Adobeのグラフィックデザイン関連のソフトで、オフセット印刷などに適したカラー設定のプリセット「プリプレス-日本2」などを選ぶと、CMYKの作業用カラースペースとしてJapan Color 2001 Coatedが選択されます。

 そのため、世間でCMYK変換が行われるほとんどの場合、最終的な印刷条件を特に意識しないままJapan Color 2001 Coatedにプロファイル変換されています。

 そのため、デザイナーの人も知らずのうちにCMYKはJapan Color 2001 Coatedで扱っていたりしますし、印刷会社なども入稿されるCMYKのデータはJapan Color 2001 Coatedになっていることを想定している場合が多いです。

 よって、よく分からなければJapan Color 2001 Coatedにしておくとある程度なんとかなります。

 以上、どのようなCMYKプロファイルに変換すれば良いか判断する方法をご紹介しました。

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