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初心者向け写真編集レタッチソフトの比較・紹介 自分で写真の明るさ・色調補正をする

2020年9月2日

 写真を撮ったとき、明るさ、コントラスト、色などをもう少し調整したい場合はよくあります。
 写真編集ソフトを使って自分で写真に調整を加えてみようと思う人は多いでしょう。

 初心者向けのフォトレタッチソフトの使い勝手等をいくつかみてみます。

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Photoshop Elements

 初心者向けの写真編集ソフトと言えば、Adobe® Photoshop® Elementsが有名です。

 画像編集ソフトAdobe® Photoshop®の機能を絞って、Photoshopより少し簡単に使えるようにしたようなソフトです。

Photoshop Elements

簡単なモードはあるが、それほど簡単ではない

 Photoshop Elementsには「クイック」「ガイド」「エキスパート」の3つのモードがあります。
 「クイック」モード、「ガイド」モードを使うと、比較的簡単な操作で写真の調整ができるようになっています。

 しかし、きちんと自然な写真に仕上げるのはそれほど簡単ではありません。

 例えば、かなり暗い写真を大幅に明るくしたい場合、単純に明るさを上げると元々明るい場所は激しく白飛びします。
 そこで、白飛びさせずに明るくするため、いくつかある調整機能を適切に慎重に調整する必要があります。

 初心者の人がスライダー操作一つで簡単に明るくできる、というような感じではありません。

「クイック」「ガイド」で複数のスライダーを慎重に操作すれば、ある程度自然に仕上げられる

 スライダー操作一つで簡単に、とはいきませんが、「クイック」モード、「ガイド」モードで複数ある調整機能を順番に使い、慎重に丁寧に調整を進めていけば、初心者の人でもある程度自然な写真に仕上げられます。

当ブログ参考記事

「エキスパート」モードを使うと、Photoshopと似た調整も行える

 「エキスパート」モードを使うと、Photoshopとかなり似た操作も行えます。

 また、Photoshopと同じようにPhotoshop ElementsにもCamera Rawというプラグインソフトが入っています。

 Camera Rawと「エキスパート」モードを使うことで、かなり複雑な調整も可能です。

 例えば、デジカメで撮影した写真のJPG画像を、Photoshop Elementsのプラグイン「Camera Raw」で開き、明るさとコントラストを調整します。
 「Camera Raw」における調整が終わったら、Photoshop Elementsで開きます。

 Photoshop Elementsの「エキスパート」モードを使って、さらに細かい調整を行います。
 レイヤーマスクなどを使って、部分的に選択しながら調整する、というような複雑な調整も可能です。

 このように、Photoshopと全く同じことまではできませんが、Photoshop Elementsでも結構複雑な操作もできます。

当ブログ参考記事

「エキスパート」モードでレタッチする手順の例を紹介した記事です。

「Camera Raw」と「エキスパート」モードでレタッチする手順の例を紹介した記事です。

サイズ変更、解像度の操作、プロファイルの操作など、画像データに関する各種操作が可能

 Photoshop Elementsは写真の見た目の調整や演出だけでなく、画像データに関する各種の操作が可能です。
 この点は他の初心者向け写真編集ソフトよりPhotoshop Elementsが優れている点でしょう。

 Photoshopと同じように、画像データの解像度やサイズを細かく操作できます。

 Photoshopとほぼ似た感じに、画像データの解像度やサイズを操作した後、適切な方法でシャープネス処理をかけることもできます。

 Photoshopとほぼ似た感じに、プロファイルの指定やプロファイル変換など、画像データのカラープロファイルに関する操作が可能です。

 Photoshopより少し簡易的ですが、作業する色空間の設定など、カラーマネジメントに関する設定を正確に行うことができます。

 Photoshopとほぼ同じように、Web掲載用に画像のメタ情報をすべて消して、必要な容量に収まるPNGやJPGを書き出すこともできます。

面白い加工をするのは簡単

 例えば写真に飾りの枠をつけるなど、写真を面白く飾ったりする加工をしたいケースは多いでしょう。

 Photoshop Elementsは、写真に面白い加工を施すメニューが複数用意されており、比較的簡単に加工ができます。

Photoshop Elementsが適しているケース

 Photoshop Elementsは以下のような場合に向いているでしょう。

  • 写真のレタッチから飾り枠などの加工まで、画像編集・加工全般を行いたい場合
  • 手軽な価格で、Photoshopと似たような複雑な写真編集を行いたい場合
  • 写真編集の他に、画像サイズ、解像度、プロファイル、シャープネス処理、画像書き出しなど画像処理をある程度厳密に行いたい場合

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Luminar

 簡単なスライダー操作だけで写真編集が可能な「Luminar 4」という写真編集ソフトがあります。

 Photoshop Elementsより価格が手頃です。

 価格は手頃ですが、Photoshop Elementsよりも簡単なスライダー操作だけで写真の調整や演出が可能です。

 初心者の人なら、Photoshop ElementsよりLuminar 4を使った方が簡単に自然な写真を仕上げられるかもしれません。

Luminar 4

基本的な写真の調整は結構簡単

 明るさ、コントラスト、色の補正、といった基本的な写真の調整を比較的簡単に行えます。

 複数ある操作パネルのうちから、適切なパネルを適切な順序で操作していくことで、基本的な調整ができます。

 操作パネルの種類が多いので、何もヒントがないと迷うかもしれませんが、当ブログの以下の記事などを参照して順番に操作するとある程度簡単に写真の調整が進められるでしょう。

当ブログ参考記事

写真を面白く派手に演習するだけなら、さらに簡単

 写真を自然に仕上げる作業は、地味ですがごまかしがききにくいため結構難易度は高い作業です。

 一方、写真を派手に演出する作業はごまかしもきくので、自然に仕上げるより簡単です。

 Luminar 4を使うと、非常に少ない操作だけで写真を派手に演出することができます。

 スライダー操作一つで、写真全体の明るさ、コントラスト、明瞭さ、彩度、などを一括で調整してくれる機能もあります。

 好きな空を選択する、または別途撮影した好きな空の写真を読み込む、という簡単な操作だけで自動的に空の合成をする機能もあります。

 その他、太陽と日の光を追加する、朝や夕方の雰囲気にする、など、簡単な操作で見栄えのする写真になる機能が複数備わっています。

当ブログ参考記事

人の肌の処理が簡単

 Luminar 4には、人の肌を美しく処理する機能があります。

 Photoshopなどの通常の機能を使って美肌処理を行うのは結構難易度が高いです。
 単純に操作すると肌がスベスベになって不自然になったりします。

 Luminar 4の美肌処理の機能は、肌の色のむらや肌荒れなどは修正されますが、不自然にすべすべにならないような処理も同時に加えられます。

 Luminar 4で初心者の人でも簡単に肌の処理を行えます。

当ブログ参考記事

サイズ、解像度、プロファイルの操作など、画像データの各種操作はあまりできない

 Luminar 4は写真の見た目を調整することに関してはとても簡単で優れたソフトです。

 一方、サイズ変更、解像度の操作、プロファイルの操作などの画像操作は、多少できることもありますが、それほどできません。

 完成した写真の書き出し時にサイズ変更が一応できます。
 しかし、解像度と寸法の両方を確認しながら自由自在に操作するようなことはできません。
 また、書き出し時にサイズ変更すると、変更後の画像の質があまりよくありません。

 完成した写真の書き出し時に、限られたいくつかのプロファイルに対してプロファイル変換ができます。
 しかし、開いている画像に対して自由自在にプロファイルを指定したりプロファイル変換したりする操作はできません。

 写真のシャープネス処理を厳密に行うなら、出力寸法に合わせて画像のサイズ変更を行った後にシャープネス処理をする必要があります。
 Luminar 4は画像書き出し時にサイズ変更とシャープををできるようになっています。
 しかし、Luminar 4から画像書き出し時にサイズ変更とシャープ処理をしても、書き出し結果の画像の品質は良くありません。

写真を枠で飾るなどの加工は困難

 Luminar 4はどちらかというと写真の編集、演出に特化しています。

 写真に飾りの枠をつけるなどの加工をするソフトではありません。

 そのため、写真を枠で飾ったり、吹き出しでセリフを入れる、などの加工は困難です。

Luminar 4はPhotoshop Elementsのプラグインとして使える

 Luminar 4は単体のソフトとして使う他に、Photoshop Elementsのプラグインとしても使えます。

 基本的にはPhotoshop Elementsで作業して、Luminar 4の機能で調整、演出したい部分だけLuminar 4をフィルターとして使う、というような作業が可能です。

Luminar 4が適しているケース

 Luminar 4は以下のような場合に適しているでしょう。

  • できるだけ簡単な操作で写真を自然にきれいに仕上げたい場合
  • できるだけ簡単な操作で写真を見栄えがするように演出したい場合

おすすめするLuminar 4の使い方

 上記の通り、Luminar 4は画像のサイズ変更とシャープネス処理などがしにくいです。

 そこで、以下のように作業することをおすすめします。

 Luminar 4で写真の調整、演出を行います。

 Luminar 4から、サイズ変更とシャープネス処理をせずに、TIFFなどで書き出します。

 書き出したTIFFをPhotoshop Elementsで開き、解像度とサイズの変更、シャープネス処理をします。

 Photoshop Elementsから画像を保存して完了です。

 Webに掲載する写真なら、Photoshop Elementsから「ウェブ用に保存」でJPGかPNGで書き出して、完了です。

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その他の選択肢

Corel PaintShop Pro

 CorelのPaintShop Proは、価格が手頃で、Photoshopと似たような写真編集が一通りできるソフトです。

 Photoshopより使い勝手は悪いですが、レイヤーマスクなども使うことができ、努力して使うとある程度Photoshopと似たような処理ができます。

 Photoshopよりかなり低価格で買えるため、例えば仕事や私用でPhotoshop ElementsかPhotoshopがほしいものの、Photoshop Elementsを買うほど予算がない、またはPhotoshopの月額や年額利用料を払う予算がない、というような場合に、試しにPaintShop Proを買ってみる、というケースがあるかもしれません。

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Corel PaintShop ProはWindows版のみ

 Corel PaintShop ProはWindows版しか発売されていません。

PaintShop Proの紹介動画

PaintShop Proの紹介動画がありました。

Introducing PaintShop Pro 2020

PaintShop ProとPhotoshopの比較

GIMP

 GIMPは無料の画像編集ソフトです。

 必ずしも初心者向きとは言えませんが、ある程度は写真の調整ができます。

 無料なので、画像編集ソフトがほしいものの、有料ソフトが必要かどうかまだ判断できない、というような段階でとりあえず使ってみる、というケースは多いでしょう。

当ブログ参考記事

写真編集ソフトの選択の例

 いくつかある写真編集ソフトのうちどれを使うかについて、例えば以下のような検討の仕方もあり得るでしょう。

無料のGIMPを使ってみる

 とりあえず無料ソフトで何とかならないかということで、GIMPを使ってみます。

GIMPで足りなければPaintShop Proを使ってみる

 GIMPではうまくいかないという場合は、有料ソフトを検討します。

 できるだけ予算を抑えて何とかしたいという場合は、とりあえず低価格のPaintShop Proを使ってみるのも手でしょう。

Photoshop Elementsを使ってみる

 PaintShop Proでうまくいかないか、はじめからPhotoshop Elementsを購入する予算がある場合は、Photoshop Elementsを使うのも良いでしょう。

はじめからLuminar 4を使う

 サイズ、解像度、プロファイルの操作などややこしい画像処理は必要なく、デジカメの写真を見栄え良く現像、調整、演出できさえすれば良く、なおかつLuminar 4を購入する予算がある場合は、はじめからLuminar 4を使ってみるのも良いでしょう。

Photoshop Elementsに加えて、Luminar 4を使う

 Photoshop Elementsの機能だけでは思うように写真の調整、演出ができない場合は、Luminar 4を使ってみるのも良いでしょう。

 Luminar 4で写真の調整、演出をして、サイズ変更やシャープネス処理、プロファイルの操作などはPhotoshop Elementsで行う、というような役割分担ができます。

 以上、初心者向けのフォトレタッチソフトの使い勝手等をみてみました。

当ブログ参考記事

写真編集ソフト


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ビジネスの存続に関わる重要事項 消費税・複数税率・インボイス制度

 消費税10%と複数税率に伴って導入された「インボイス制度」の影響で、かなりの数のフリーランス等の個人事業主や中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
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※インボイス制度の本格実施は2023年10月

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写真や種々のデータの色の問題など、芸術センスでは解決できない画像の色補正、フォトレタッチ、その他当ブログで扱っているような分野のご相談をお寄せいただけますと幸いです。

最近の業務の例

  • 商品の色測定、商品写真の色調補正
  • 建築物の写真の明るさ・色補正、歪み補正、人物・電線・電柱・車等の不要物消去、空合成など
  • 建築物の写真の外壁等を指定色に変更する処理
  • 曇天時に撮影した建築物の写真を晴天時の写真に変更する処理
  • 素材用写真の明るさ調整・レタッチ
  • アイドル・タレント等の写真のレタッチ・切り抜き
  • ファッション誌の写真のレタッチ
  • 結婚写真の明るさ・色補正、レタッチ
  • ウェブ用・印刷物用のプロフィール写真のレタッチ
  • フィルムスキャン後のデータの色調補正等

など

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