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人物写真の美肌処理をする方法、手順の一例

2020年2月25日

 ポートレイトなど人物の写真を撮影したとき、肌をきれいに処理したい場合は多いでしょう。

 ここでは人物写真の肌を画像編集ソフトを使って美肌になるよう処理する方法をご紹介します。

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目次

肌の処理は用途や要望次第で加減する

美肌処理をするかどうかは場合による

 自分や家族、知人の間で見る目的の旅行や行事のスナップ写真等なら、そこまで美肌処理をしたいとは思わないことが多いでしょう。
 同じように個人的な用途の写真なら、要望されてもいないのに肌に処理を加えると大きなお世話ということで失礼になるかもしれません。

 個人的な思い出の写真の場合、もしニキビができていれば、あとから見てあの頃はここにニキビができていたなあ、と懐かしんだりもできるので、加工しないほうが良い場合も多いでしょう。

 一方、写っているかたから美肌処理を要望される場合もあるでしょう。
 写っているかたの要望なら、要望に合わせて美肌処理をすると良いでしょう。

 また、ポスターやチラシに人物の写真を使う場合もあるでしょう。
 この場合、その人物写真は記念写真ではなく、単に情報伝達が目的の写真なので、好みのポスター、チラシになるよう美肌処理も行うと良いでしょう。

美肌処理の度合いを加減する

 美肌処理をするにしても、目立つニキビなどを消す程度にしたい場合もあるでしょう。

 出来るだけきれいな肌にしたいものの、あまり処理を加えたと分からないくらいに仕上げたい場合もあるでしょう。

 かなりきれいに処理したいものの、肌のキメはきちんと見えるようにしたい場合もあるでしょう。

 処理をしたと分かる前提で、肌のキメもなくなるほど滑らかにする場合もあるでしょう。

 用途などによって美肌処理の度合いは加減します。

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Photoshopで美肌に処理する方法の一例

 Adobe® Photoshop®で美肌になるよう処理をしてみます。

 例として以下の写真を使用してみます。

元の写真

1.準備

 処理中に元の写真と比較したいので、美肌の処理はコピーしたレイヤーにかけます。

 そこで、背景レイヤーをコピーしておきます。

背景レイヤーを複製しておく

2.スタンプツールやパッチツールで修正する

 もし肌を自然な仕上がりにしたい場合は、修正したい場所だけスタンプツールやパッチツールなどで修正します。

 消したいニキビがあれば、スタンプツールかパッチツールで消せます。

 大きなシミなどを消したければ、パッチツールなどで消せます。

スタンプツールは使用箇所が目立ちやすいので注意する

 例えば人の顔なら、結構複雑な陰影ができています。
 そのため、スタンプツールでちょっと修正しただけでも、明るさにムラができたりします。

 できるだけ明るさの似ている場所からスタンプする必要があります。

 また、人の肌は複雑な質感をしているので、ちょっと隣からスタンプしただけでもスタンプツールを使った形跡が目立つこともよくあります。
 できるだけ質感の似ている場所からスタンプする必要があります。

パッチツールも使用箇所が目立ちやすいので注意する

 パッチツールはPhotoshopが周囲と違和感なくなじむように自動的に処理してくれそうですが、実際はそれほどうまくいかない場合が多く、結構使用した場所が目立ちやすいです。

 肌は複雑な質感をしているので、パッチツールでちょっと修正しただけでも明らかにそこだけ雰囲気が変わったりします。

 違和感なく修正されるよう、パッチ元やパッチ先を多少ずらしながら何度も修正してはヒストリーで戻る、という操作を繰り返してみるのも良いでしょう。

修正例

 以下の場所を修正してみます。

修正する場所

 スタンプツールで修正します。

スタンプツールで修正した結果

 範囲の広い場所をパッチツールで修正します。

パッチツールで修正した結果

 明るさにムラができた場合は焼き込みツール、覆い焼きツールで修正するのも良いでしょう。
 焼き込みツール、覆い焼きツールともに、範囲:中間調、露光量:1%くらいにすると作業しやすいです。

焼き込みツール、覆い焼きツールで明るさのムラを修正した結果

極端な処理をする前処理としてスタンプツール、パッチツールを使うのも良い

 自然な仕上がりではなく、強力にフィルター処理をして肌を滑らかにする場合もあるでしょう。
 そのような場合でもスタンプツールとパッチツールは役立ちます。

 とても目立つニキビなどがあれば、強力にフィルター処理をしても消えずに肌の明るさのムラのようになってしまうこともあります。

 そこで、前段階でスタンプツールやパッチツールで修正しておくと、その後の処理もうまくいきます。

3.レイヤーを複製する

 スタンプツールやパッチツールなどで修正した写真のレイヤーを複製します。

 この複製したレイヤーにさらに強い美肌の処理を行います。

レイヤーを複製しておく

4.各種のフィルターをかける

 上記で複製したレイヤー全体にフィルター処理を施して、肌を滑らかにします。

 Photoshopにはフィルターが色々あるので、肌をきれいにするのに都合の良さそうなフィルターを選びます。
 どのフィルターが正しいということもなく、時と場合によったり、人の好みにもよります。

 各種のぼかすフィルターは使えるでしょう。
 また、ノイズを軽減する処理を強力にかける方法も使えます。

写真全体にフィルターをかけた状態

5.レイヤーマスクを操作する

 現在、写真全体にフィルター処理がかかっていて、顔などもぼやけているでしょう。

 フィルター処理を行なったレイヤーにレイヤーマスクを作成し、マスク処理で美肌処理をかけたい場所だけに処理がかかるようにします。

レイヤーマスクで美肌処理をする場所を操作する

6.美肌処理の強さを調整する

 フィルターをかけたレイヤーの不透明度を変更することで、美肌処理の強さを調節できます。

レイヤーの不透明度100%の状態

フィルターをかけたレイヤーの不透明度を変更し、美肌処理の強さを調節する

レイヤーの透明度を50%に下げた状態

7.フィルターをかける操作を複数回繰り返すのも良い

 一度のフィルター処理だけで希望通りの肌の状態になるとは限りません。
 そこで、フィルター処理を複数回繰り返すのも良いでしょう。

 例えば、1度目は軽めのフィルターをかけて、肌全体に処理を施します。
 さらに2度目、3度目のフィルター処理で、1度目の軽い処理では処理の足りない部分に処理を施すと、希望する状態に近くでしょう。

 それぞれのフィルター処理は同じフィルターを使わず、その段階の処理として最も都合の良い結果になるフィルターをその都度選ぶのも良いでしょう。

カラーマネージメント技術は人のためにある

Photoshopで美肌に処理する方法 その他の例

 写真を強力に美肌処理すると、肌のキメなども消えてしまいます。

 そこで、写真を強力に美肌に処理した上で、後から肌のキメなどを復活させるという方法もあるでしょう。

 滑らかになりすぎたら、例えば少しノイズを加えれば不自然さは解消されます。

 また、人の肌のテクスチャーの素材もあるので、そういったものを使用して肌のキメを復活させることもできます。

Luminar 4 で美肌に処理する方法の一例

 Photoshopで美肌処理を行う場合は上記のような操作になります。
 Photoshopの操作に慣れていない場合、それほど簡単な操作とは言えないでしょう。

 一方、画像編集ソフト「Luminar 4」には半自動で美肌処理を行う「AIスキン・エンハンサー」という機能があります。
 この機能を使うと、高度なマスク処理やフィルター処理を自力で行えない場合でも、ソフトが自動的にマスク処理とフィルター処理などを行なってくれます。

 そのため、Luminar4を使うと画像編集ソフトの操作に不慣れな人でも簡単に美肌処理が行えます。

 また、Luminar4にはその他各種の半自動の写真編集・演出機能が備わっているので、誰でも手軽に写真の調整、演出を行えます。

画像編集ソフト Luminar 4

1.写真のデータを読み込む

操作 Luminar 4 のメニューから[ファイル>単一画像の編集]と進み、美肌処理を行う画像データを読み込みます。

2.調整レイヤーを作成

 元の写真は最下層に残しておきたいので、新規調整レイヤーを作ります。

操作 右にあるアイコンボタンの中の「レイヤー」のアイコンをクリックします。

操作」マークをクリックし、「新規調整レイヤーを追加」をクリックし、新規調整レイヤーを作成します。

新規調整レイヤーを作成

 今作成した新規調整レイヤー上で美肌処理を行なっていきます。

3.AIスキン・エンハンサーで美肌処理

 AIスキン・エンハンサーという、美肌処理を行う機能を使って、ほぼ自動で美肌の処理を行います。

操作 右のアイコンボタンの中の「ポートレート」という顔のマークをクリックします。

ポートレートのアイコンボタンをクリック

操作AIスキン・エンハンサー」をクリックして、AIスキン・エンハンサーの操作パネルを表示させます。

「AIスキン・エンハンサー」をクリック

操作 上に並んでいるボタンのうちのズームボタンなどで、美肌処理の効果が確認しやすいくらいに写真の表示を拡大します。

操作 量のスライダーを動かして美肌処理を行います。
 どこが肌の部分かソフトが自動的に判断し、肌だけに処理がかかります。

操作AIスキンの欠陥の除去」はチェックを入り切りして、入れると好ましくなるなら入れておくと良いでしょう。

量のスライダーで美肌の処理を施す

 以下は変化がわかりやすいよう最強で処理を行なった結果です。

AIスキン・エンハンサー 処理前

AIスキン・エンハンサー 処理後

AIスキン・エンハンサー 処理前

AIスキン・エンハンサー 処理後

Luminar4の美肌処理は極端な結果にはならず、自然な仕上がりになる

 Luminar 4 の美肌処理は自然な仕上がりになるように作られています。

 そのため、強度を最も高くして処理を施しても、肌が不自然なほどすべすべになることはありません。
 肌をきれいに処理しつつ、ソフトが自動的にノイズを加えるなどの処理を同時に行い、不自然に滑らかにならないようにしてくれます。

 最強で美肌処理をかけても、目、鼻、口などのパーツの輪郭や、髪の毛などがぼやけてしまうことはなく、重要な輪郭はシャープなままきちんと残ります。

4.大まかなマスク処理をするのも良い

 ソフトの判断にも限界があるので、Luminar4のAIスキン・エンハンサーで美肌処理を行なった場合、髪の毛などの肌以外の部分にも多少処理がかかってしまう場合があります。
 そのような場合は、手動で大まかなマスク処理を加えると良いでしょう。

操作 AIスキン・エンハンサーのパネルの下の方にある「マスクの編集」をクリックします。

「マスクを編集」をクリック

操作 「ブラシ」をクリックします。

「ブラシ」をクリック

操作 美肌処理をかけたい肌の部分をブラシで塗ります。
 髪と顔の境界など、境界ギリギリに塗るような必要はありません。
 基本的にはLuminar4が肌の部分を判断してくれているので、操作する人としては髪などに例えば1〜2cmくらいはみ出してもよいので肌全体を塗ります。

マスク編集用のブラシで肌の部分を塗る

操作 塗り終わったら「完了」をクリックします。
 これでAIスキン・エンハンサーのパネルにマスクが作成され、肌の部分だけにAIスキン・エンハンサーの処理がかかります。

AIスキン・エンハンサーの処理にマスクが作成された状態

PhotoshopとLuminar4を比較してみる

手間と時間をかけて意図通りに美肌処理したい場合

 仕事などで、手間と時間をかけてでも、かなり自分の意図通りの質感に美肌処理をしなければならない場合もあるでしょう。
 そういった場合はPhotoshopを使った方がやりやすい場合も多いでしょう。

美肌処理にあまり時間をかけられない場合

 一方、1点の写真にそれほど時間をかけていられないような場合もあるでしょう。
 そういった場合はLuminar4を使うとかなり便利でしょう。

Photoshopの操作が難しい場合

 手間と時間はかけても良いものの、Photoshopは操作が難しくて思い通りに美肌処理ができないという場合もあるでしょう。
 その場合はLuminar4を使うのが最適でしょう。

細かい髪の毛を全て残さなければならない場合 Luminar4が適している

 顔にかかった細かい髪の毛などを全て完全に残さなければならないとします。
 その場合はLuminar4が最適でしょう。

 Photoshopを使って手動で肌の処理をする場合、熟練していても顔にかかった髪の毛1本を残しながら美肌処理を行うのは至難の業です。

 一方、Luminar4のAIスキン・エンハンサーを使うと髪の毛1本は残しながら美肌処理を行うことが自動で簡単にできます。

Luminar4はPhotoshopのプラグインとしても使える

 Luminar4はPhotoshopのプラグインとして使うこともできます。

 そこで、基本的にはPhotoshopを使用しながら、要所でLuminar4を使えば、Photoshopの自由度がありながら時間の短縮もできる可能性があります。

 以上、画像編集ソフトで美肌処理を行う方法をご紹介しました。

Luminar 4

Luminar 4 Portrait enhancer

(Luminar 4 のポートレイト写真のレタッチ機能を解説した、メーカーのページ)

当ブログ参考記事

Photoshop


ビジネスの存続に関わる重要事項 消費税・複数税率・インボイス制度

 消費税10%と複数税率に伴って導入された「インボイス制度」の影響で、かなりの数のフリーランス等の個人事業主や中小業者が廃業に追い込まれることが予想されています。
以下は当事務所加盟の商工会が制作したインボイスの説明動画とウェブページです。

※インボイス制度の本格実施は2023年10月

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