カラーマネジメントの理屈

夕暮れ時の写真で無理やりホワイトバランスをとると変な色になる理由

2016年9月20日

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 デジカメにはホワイトバランスの機能が付いていて、照明の色が違っても白いものは白く写るように処理してくれます。
 また、カメラで撮影したデータをパソコンで開いて、グレーターゲットなど無彩色の場所を使ってホワイトバランスをとることもできます。

 ホワイトバランスをとると色かぶりが解消され、目で見たときとほぼ同じ見た目の写真になります。

 ところが、夕暮れ時の風景など、もともとかなり色が付いている光の下で撮影した写真を、無理やりホワイトバランスをとると逆に実際の見た目と違う写真になってしまいます。

 ここでは、夕暮れ時の風景などを撮影した写真のホワイトバランスを無理やりとるとなぜ実際の見た目と違ってしまうのかをご説明します。

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「ホワイトバランス」は人間の視覚のしくみを再現するための機能

人間の視覚は白いものを白く感じるように補正するしくみになっている

 人が目で物を見るとき、RGBの各反射光を受け取って、単純にRGBそれぞれの光の強さを感じているわけではありません。
 白いと思われるものから反射してきた光を見て白く感じられるように、RGBそれぞれの光の感じ方を調節しています。

RGBの各反射光を補正せずに単純に感じたら、たぶん色かぶりして見える

 仮に、人間の視覚が白いものを白く感じるように補正するしくみになっておらず、RGBの各反射光を単純に感じるだけだとします。
 その場合、日中の外ではある程度白いものが白く見えると思われますが、屋内の照明ではかなり色かぶりして見えて、さらに少し照明の色が変わると別な色に色かぶりして見えると思われます。

人の視覚の白い物が白く見えるように補正するしくみを再現したものがホワイトバランスの機能

 カメラで写真撮影する場合、基本的には人が目で見た状態と同じような画像に完成させる必要があります。
 そのような写真が最も自然に見えるからです。

 その後に意図的に色を変えて演出することがあったとしても、通常のカメラの基本的な機能としては目で見て人が感じたままの風景を一度再現する必要があります。

 そこで、人間の視覚が白い物を白く見えるよう補正するしくみになっているので、それを再現するための機能としてホワイトバランスがあります。

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夕暮れ時の風景写真を無理にホワイトバランスをとると、逆に人間の視覚を再現できない

人間の視覚の白い物を白く見る補正の機能も限度がある

 人間の視覚の、白い物が白く見えるように補正するしくみは、あらゆる色の光で無理やり機能するわけではなく、限度があります。

 日中の屋外と比較的色が似ている光の環境、例えば昼白色や昼光色の照明がある部屋などで物を見た場合は、補正されます。

 一方、夕暮れ時の夕日に染まった景色や、白熱電球がついた部屋や、カラフルなライトで照らされたステージなど、日中の屋外とは大きく異なる色の光で照らされている場合、無理やり白と思われる物が白く見えるように補正されることはありません。
 そういう状況では、白い物も夕日に照らされてオレンジに見え、電球に照らされてオレンジっぽく見え、カラフルなステージはカラフルな色に見えます。

ホワイトバランスは人間の視覚の補正のしくみの範囲内で行う

 ホワイトバランスの機能は人間の視覚の補正のしくみを再現するためのものです。

 よって、夕暮れ時の風景が人間の視覚でオレンジっぽく見えるなら、カメラでもオレンジっぽい状態を再現しなければなりません。

 ホワイトバランスをとった結果、実際の見た目と違う見た目になってしまったとしたら、人間の視覚の補正のしくみを再現できていないということになります。

 なぜ再現できていないかというと、ホワイトバランスの取り方の加減が正しくないからです。

夕暮れ時の写真

無理やりホワイトバランスをとると夕方の風景でなくなってしまう

 人間の視覚のしくみを再現するために、例えばパソコンの現像ソフトでホワイトバランスのスライダーを動かして、撮影した時の風景の記憶の色に近いくらいの色合いになるところで止めれば、ホワイトバランスの取り方としては正解です。

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写真作品なら、あとはお好み次第

 カメラは基本的には人の見た状態に近く仕上がるように作られており、ホワイトバランスも上記のような考え方で行えば、実際の見た目と近い仕上がりになります。

 一方、作品としての写真なら、見た目と同じく仕上がれば良いというものでもなく、表現上、実際の見た目とは異なる色に仕上げることもあるでしょう。
 その辺りは作品を作る人のお好み次第です。

 以上、夕暮れ時の風景などを撮影した写真のホワイトバランスを無理やりとるとなぜ実際の見た目と違ってしまうのかをご説明しました。

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