カラーマネジメントの基本

パソコンのモニターの色や明るさを調整する方法

投稿日:2017年12月14日 更新日:

 写真やグラフィックのデータなどをパソコンで扱うとき、ディスプレイの表示色が正しくないと困ります。
 ディスプレイの表示色を何となく調整していると、だんだん何が正しい状態か分からなくなってきます。

 ここでは、パソコンのディスプレイの色を調整する方法をご紹介します。

調整方法1 ディスプレイを手動で調整する場合

ディスプレイの明るさの調整方法

印刷結果の写真の明るさに合わせるという方法

 写真の現像やレタッチをしたいときは、印刷結果の写真を見るときの明るさと同じくらいの明るさにすると作業しやすいです。

ディスプレイの輝度[cd/m2]の数値で合わせるという方法

 もし、ディスプレイの明るさの設定欄の数値が単位[cd/m2]で表されているなら、80〜120[cd/m2]くらいの範囲で、目が疲れない見やすい明るさにすると無難です。

 職業でフォトレタッチなどの作業をしている人の多くが、だいたいそのくらいの範囲の明るさで作業しています。
 また、印刷結果の写真を部屋の照明下で見た時の明るさとも似た明るさになります。

当ブログ参考記事

ガンマの調整方法

 ガンマを調整する設定欄があるときは、2.2にするのが無難です。

 写真やグラフィックを扱うデバイスや、写真やグラフィックのデータの多くが、ガンマ2.2のディスプレイに合わせて作ってあるからです。

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コントラストの調整方法

 コントラストの設定欄があり、ディスプレイ表示の明暗比を設定できる場合もあります。

 写真やグラフィックのデータを扱う目的なら、何もせず初期設定のままが無難だと思います。

色温度の調整方法

 ディスプレイの表示で最も代表的な色温度にしたい場合は、6500Kにするとよいでしょう。

 sRGBという選択肢があるなら、sRGBでもよいでしょう。

 たぶん、色温度の選択肢でsRGBを選んでも6500Kにしたときと似た状態になります。

 5000Kという選択肢があり、印刷業界などで標準になっている作業環境に合わせたい場合は、5000Kにしてもよいでしょう。

当ブログ参考記事

色合いの調整方法

 ディスプレイ表示の色合いの設定欄がある場合もあるでしょう。

 写真やグラフィックを扱う目的なら、色合いは初期設定のまま何もしないのが無難だと思います。

自分なりに好みの表示に調整するのは避けたほうが無難

 ディスプレイの設定機能を使って自分好みに調整することができます。

 自分好みに調整すれば、自分のディスプレイで作業する限りはある程度快適かもしれません。

 しかし、自分好みに適当に調整すると、自分のパソコンディスプレイ以外のデバイスでデータを扱った時に色が変わってしまいます。

 また、自分のディスプレイ以外のデバイスを使って作成されたデータを表示したときに、本来の色と違う色で表示される可能性も高くなります。

 そのため、とても作業がしにくくなります。

自分のプリンターで印刷したら色が変わるかもしれない

 ディスプレイを自分好みに適当に調整している場合、ディスプレイ以外のデバイスであるプリンターで印刷すると、ディスプレイ表示と違う色で印刷される可能性があります。

WEB上の写真の色が変に表示されるかもしれない

 WEB上の写真やグラフィックは、誰かが誰かのパソコン環境で作ったものです。

 当然ながら、自分のディスプレイではなく、誰かの作業環境でその人のディスプレイなどのデバイスを利用して作成されたでしょう。

 そのため、自分のディスプレイ以外のデバイス使って作成されたデータなので、自分好みに何となく調整したディスプレイで表示すると本来の色を違う色に表示される可能性があります。

 ネット上にある、実はよい感じの色に仕上がっている写真を表示しても、変な色の写真に表示されるかもしれません。

店にプリントを依頼した時、思った色と違う色に仕上がるかもしれない

 店にプリントを依頼すれば、店の各種デバイスで処理されて写真に仕上がります。

 自分のディスプレイ以外のデバイスを使って作成されるので、自分がディスプレイで見ていた色とは違う色の写真に仕上がる可能性があります。

カメラの液晶画面の色に合わせるのも望ましくない

 デジカメで撮影後に自分で現像、レタッチをするため、パソコンのディスプレイをカメラの液晶画面の色に合わせるという方も多いかもしれません。

 ところが、現在のところカメラの液晶画面はカラーマネジメントされてはおらず、撮影結果などが大まかに判断できる程度に表示されているだけです。

 そのため、パソコンのディスプレイをカメラの液晶画面の色に合わせた場合、パソコンのディスプレイを自分好みに何となく調整したときと似た状況になります。

 プリンターで印刷したり、WEBに掲載したり、店にプリント依頼したり、いずれの場合も自分のディスプレイで見ている色とは違う色になる可能性があります。

当ブログ参考記事

調整方法2 sRGBの特性に合わせるという方法

 あまりお金をかけずにディスプレイを調整する場合、sRGBに合わせるのがよいでしょう。

 sRGBは現在のモニターやプリンターなどのデバイスで広く使われている標準色空間です。
 多くの人がsRGBを使っているので、自分のディスプレイもsRGBにしておくとだいたいうまくいきます。

 人にデータを渡したりWEBに掲載したりしても、だいたい思った通りの色に近い状態でデータのやりとりができます。

ディスプレイの色をsRGBに合わせる手順

 ディスプレイの色をsRGBに合わせる具体的な手順は、当ブログの以下の記事をご参照ください。

当ブログ参考記事

調整方法3 モニターキャリブレーションツールで調整するという方法

 ディスプレイのキャリブレーションという作業を行うと、ディスプレイの表示特性を正確に調整できます。

 ディスプレイのキャリブレーション作業は、モニターキャリブレーションツールを使って行います。

 機能が絞られた、簡易的なモニターキャリブレーションツールもあります。
 そういったツールを使えば、有名な基準に合わせてディスプレイを調整できます。

簡易的なキャリブレーションツールの例

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ディスプレイのキャリブレーションの具体的な方法

 ディスプレイのキャリブレーションの方法については、当ブログの以下の記事をご参照ください。

当ブログ参考記事

 以上、パソコンのディスプレイの色を調整する方法をご紹介しました。

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