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【旧製品】拡張性のあるディスプレイキャリブレーションツール「i1 Basic Pro2」

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【国内正規代理店品】X-rite エックスライト ディスプレイキャリブレーションツール i1Basic Pro 2 アイワン・ベーシックプロ2 KHG0906

 ディスプレイ表示を正確にするために、ディスプレイのキャリブレーション用のツールとして有名なものに「i1Display Pro(アイワン・ディスプレイプロ)」があります。

 しかし「i1Display Pro」は三刺激値直読の方式であり、後々プリンターのプロファイルも作成できるようアップグレードしたりはできません。

 ディスプレイキャリブレーションツールで、測色器が分光測色計で後々CMYKプリンタープロファイル作成などフル機能にグレードアップできる製品にx-Rite®「i1Basic Pro2」があります。

 ここでは、x-Rite®「i1Basic Pro2」(KHG0906)はどういうキャリブレーションツールなのか、まとめてみます。

現在はi1Basic Pro3が発売中
 現在は後継の機種i1Basic Pro3が発売されています。

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機器などを買うときの参考情報

 電子機器の製造には深刻な国際問題も関係しています。
 当然ながら、機器を使用する私たちユーザーもそれら国際問題の当事者の一人です。
 仕事や創作活動などを意義あるものにするため、物を買う場合は社会的責任を果たしているメーカーや店の製品を選びましょう。

武装勢力や児童労働と関わりのある原料を使っていないかどうか

 報道によれば、電子機器などの製造に必要な鉱物は武装勢力の資金源になっている鉱山で生産されたり、児童労働につながっているものもあるということです。

参考

華井和代「紛争下の性暴力の構造と日本の取り組み」ーデニ・ムクウェゲ医師来日講演会:平和・正義の実現と女性の人権

デニ・ムクウェゲ「コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物(日本語字幕)」ーデニ・ムクウェゲ医師講演会2016

【アムネスティ】スマートフォンに隠された真実:あなたのケータイ、「児童労働」につながっていませんか?(日本語字幕付※設定をONにしてください)|アムネスティ日本

参考リンク

コンゴ民主共和国:スマートフォンの裏に児童労働 : アムネスティ日本 AMNESTY
アップル、サムソン、ソニーなど著名なエレクトロニクス企業は、児童労働など不当に採掘されたコバルトが自社の製品に使われていないかどうかを認識していない。アムネスティ・インターナショナルとアフリウォッチは1月19日、調査報告書の中で明らかにした...

参考書籍

 「人新生の「資本論」」で先進国から他の貧困国へ環境汚染その他の被害が押し付けられ外部化されていることが説明されていました。

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 電子機器などを購入する場合、紛争や児童労働などに関わりのない鉱物を使用しているかどうかなど、製造メーカーがきちんと管理された道筋で原料を調達しているかどうかを確認すると良いでしょう。

 ウェブサイト等で原料調達に関する取り組みについて記載し、調査結果などを公開しているメーカーもあります。

使用後の製品の回収について説明されているかどうか

 物が壊れたら、パソコンやPCモニター等ならPCリサイクルなどに出す、その他の電子機器なら小型家電リサイクルなどに出す、というように法律に従って回収に出す必要があります。

 メーカーによっては使用後の機器の回収方法を分かりやすく説明したり、分かりやすい回収申し込みフォームを用意したりしています。
 一方、使用後の機器の回収について丁寧とは言えない説明しか載せていないメーカーもあります。

 きちんと回収して持続可能な事業活動をしようとしているまじめなメーカーを選びましょう。

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「i1Basic Pro2」(アイワン・ベーシック プロ2)の仕様の大まかな説明

 ディスプレイキャリブレーションツールにはi1Basic Pro2以外にも色々あります。それらと比較しながら、i1Basic Pro2がどういう仕様か大まかに見てみましょう。

測色器が分光測色計

 i1Basic Pro2の測色計は分光測色計「i1 Pro2」です。
 これが大きな違いの一つです。分光測色計は光の色々な波長の強さをすべて測定します。その結果からCIELAB表色系などの数値を計算します。

 一方「i1Display Pro」や「カラーモンキー ディスプレイ」などの測色器は三刺激値直読の色彩計です。これは、人間の目に存在する三種類のセンサーの器官の反応と似た特性のセンサーで色を読みとる方式です。
 この方式は簡易的な方式で、価格も安い場合が多いです。

後からフル機能にアップグレードできる

 測色計が「i1 Publish Pro2」と同じi1Pro2なので、ディスプレイキャリブレーション機能だけでなく、フル機能にアップグレードできます。
 これがもう一つの大きな違いです。

フル機能のバージョンへのアップグレードのみらしい点に注意

 ただし、アップグレードはCMYKプロファイル作成の機能などもすべて含むフル機能へのアップグレードのみらしいです。
 よって、後々RGBプリンターのプロファイル作成機能だけ必要になった場合でも「i1 Photo Pro2」へのアップグレードのプランはなく、フル機能へのアップグレードをしなければならなくなるようです。
 そのため、後々RGBプリンターのプロファイル作成機能だけが必要になるなら、初めから「i1 Photo Pro2」を購入した方が安く済むとのことです。

 購入するときはこの辺りを販売店によく確認する必要があります。

白色点、輝度、ガンマなど、自由に設定

 プロ仕様の製品なので白色点、輝度、ガンマなど、すべて自由に設定できます。規格からも選べます。

フレア補正や環境光の影響の補正なども可能

 プロ仕様の製品なので、フレア補正や環境光の影響の補正など細かいこともできます。

 以上、x-Rite®「i1Basic Pro2」(KHG0906)はどういうキャリブレーションツールなのか、まとめてみました。

i1Basic Pro2

メーカーのページ

https://www.xrite.co.jp/allproduct/discontinued-product/247-i1basic-pro-2.html

参考記事

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