カラーマネジメント実践ブログ 〜フォトレタッチの現場から〜

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写真の色調補正は何を目安・基準にすれば良いか

      2017/07/15

 デジカメで撮影した写真を、自分でパソコンを使って色調補正したいとき、目安にできるものがなく、なんとなく感覚で調整するしかなくてお困りではないでしょうか。

 ここでは、写真の色調補正を行うときに何を目安にすれば良いか、ということについてご紹介いたします。

色調補正の数値的な目安は、「無彩色の場所を無彩色に」

 色調補正の基本は「無彩色の場所を無彩色にする」とういものです。

 例えば、黒髪の人が写っていれば、その人の髪の毛が青っぽければ写真は青みがかっていて、赤っぽければ赤みがかっています。色の付いていない真っ白な照明下でその人を撮影すれば、髪の毛は黒くなり色はつきません。

 黒い文字の看板や、ほぼ灰色のコンクリートの壁が写っていたりすれば、それらが黄色っぽければ写真は黄色みがかっています。

 そういった黒、白、灰色などの無彩色の場所を、無彩色になるように色を調整すれば、色かぶりしていない、真っ白な照明の下で撮影したかのようなニュートラルな色に仕上がる可能性があります。

「無彩色の場所を無彩色に」色調補正する具体的な操作

 RGBの写真データを開きます。

 黒髪やコンクリートの壁など、間違いなく無彩色だと知っている場所を選んで、その場所のRGB値を確認します。

 お使いのソフトの色調補正ツール、例えば「カラーバランス」などを使って、選んだ場所のRGB値がすべて同じくなるようにします。(例えば RGB(56,41,68) の場所が RGB(52,52,52) になるように)

「無彩色の場所を無彩色に」色調補正しても、それほどうまくいかないことが多い

 実際には、無彩色と思われる場所が無彩色になるように単純に調整してみても、それほどうまくいかないことがほとんどです。

うまくいかない理由1 無彩色だと思った場所が無彩色でないとき

 無彩色だと思った黒髪の人の髪が実際は茶色である可能もあります。

 灰色だと思ったコンクリートの壁が、実は結構黄色かった可能性もあります。

 その場合、茶色の場所を黒に、黄色っぽいところを灰色に調整してしまっていることになり、良い色にはなりません。

うまくいかない理由2 撮影した場所の光に色がついている場合

 撮影した場所の光の色も関係します。

 夕方に外で撮影すれば光は夕日の色をしていますから、灰色のコンクリートは少しオレンジっぽくなっています。

 真昼に外で撮影すれば、日陰はかなり青みがかっていますから、無彩色のものも青っぽくなっています。

 その場合、それらオレンジっぽかったり青っぽかったりする場所を無理やり無彩色に調整すると、自然な色にはなりません。

最終的には「見た目」で色調補正する

 以上にご紹介した、色調補正の目安を使ってうまくいかなければ、最終的には写真全体の「見た目」で調整して仕上げます。

「見た目」で色調補正するときのコツ

 「見た目」で色調補正するとき、単純にきれいな色にしようとしてもなかなかうまくいきません。

 コツは、「かぶっている色を感じないところを探す」という方法です。

「カラーバランス」を使用したときの例

 Photoshopにある「カラーバランス」を例に説明します。

「カラーバランス」で大きく青にずらして青っぽい状態を確認し、大きく黄色にずらして黄色っぽい状態を確認します。 その上で、その青っぽさも黄色っぽさも感じない場所を探してスライダーを調整します。

 同じく、グリーンとマゼンタ、レッドとシアンについても行います。

 さらに、その操作を、「ハイライト」「シャドウ」「中間調」すべてで行います。

 そうすると、ニュートラルな場所を探しやすいです。

注意 「見た目」で仕上げるためには、ディスプレイのキャリブレーションが必要です

 カラー写真は最終的に「見た目」で仕上げる必要がありますが、その場合、ディスプレイのキャリブレーションが必要です。

当ブログ参考記事

 キャリブレーションがとられていないディスプレイを使用して「見た目」で仕上げた場合、そのディスプレイではきれいに見えます。

 しかし、他のデバイス、例えばWEB上でその写真を見る人のディスプレイや、写真のプリントサービスの店の出力機などが表示・出力する場合、別な色で展開されます。

 以上、色調補正の基本をご紹介しました。

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